「A.T. カーニーは、プロフェッショナルとしての自分の仕事にかける、強い"想い"や"志"を持った人間の集団です。自分のスキルアップとか報酬の高さなど、利己的なモチベーションだけでコンサルティングの仕事に向かっている人はほとんどいません。もう一段高い目線で、『顧客企業を本当に良くしたい』『それを通じて世の中のためになる仕事をしたい』というエネルギーに満ち溢れています。私自身も、『日本企業が、もう一度グローバルのステージで戦い、勝ち残っていくためのお手伝いがしたい』『これを通じて、日本の復活を後押ししたい』という"想い"で日々仕事をしています」
こう語った上で、梅澤氏は付け加える。「強い"想い"や、高い"志"を持ったコンサルタントでないと、A.T. カーニーの目指すTangible Resultsは実現できない」のだと。
参考までに、梅澤氏は'99年に帰国し、そのまま日本のA.T. カーニーでコンサルティング活動を継続している。「なぜ帰国したか」の理由を尋ねると、「日本の構造改革の役に立ちたかったから」との答が返ってきた。'97年から相次いだ大手金融機関の破綻、国際社会における日本の地盤沈下…。「日本が大きな危機を迎えている。日本企業の復活の役に立ちたい」と強く感じたからこそ、梅澤氏は帰国を決意し、なおかつその目標を達成できる場として、あらためてA.T. カーニーを選択したのだ。
日本代表に就任し、多くのメディアに抱負を尋ねられた時も、一貫してこう応え続けた。「名実ともに、日本におけるベスト・ファームとなることを目指します」と。A.T. カーニーが日本においてもベスト・ファームになることは、イコール、梅澤氏率いるコンサルタント集団が日本の飛躍に大きく貢献することを意味するのである。
「皆が高い"志"を持つ」こと、しかもそれがグローバルに共通していることを端的に示した事件が最近あったという。
「A.T. カーニーは'06年1月にMBOをしました。それを機に、各国のオフィスで『今一度自分たちの立ち位置を再確認しよう』という動きが、自然発生的に起こりました。コーポレートが指示したわけでもなく、世界各地のコンサルタント達が自発的に議論した内容を後で見てみると、驚くほど共通した価値観が現れていたのです」 |