CITIC Capital Partners(以下「CITIC」)は、そのサービスを提供するファンド(以下「CITIC 日本ファンド」)が石塚硝子株式会社(以下「石塚硝子」)と、CITIC 日本ファンドが保有する鳴海製陶株式会社(以下「鳴海製陶」)の株式の全てを石塚硝子へ譲渡する旨の株式譲渡契約を2014年12月17日に締結したことを発表した。本件は2004年に設立した日本中堅企業特化のファンド1号における3件目のエクジット(売却)案件との事。株式譲渡の完了(クロージング)は2015年1月9日を予定。
鳴海製陶は、2006年9月に CITIC 日本ファンドをスポンサーとして住友金属工業株式会社(現 新日鐵住金株式会社)からの MBO を実施。2008年以降の厳しい経済環境の中、CITICの様々な支援の下で、ブランド力、技術力、品質力に更に磨きをかけ、厳しい環境変化にも耐えうる事業基盤、企業体質の強化を図ってきた。
食器事業においては、国内市場の縮小傾向が続く中、成長する海外市場、特に中国をはじめとする新興国の需要を取り込むことに注力し、大きな成果を収めている。ホテル向け需要分野で中国、東南アジアをはじめ新興国で急増する一流ホテルにおいてそのシェアを伸ばし、航空食器需要でも台頭するアジア、中東のエアラインでその顧客基盤を拡大。更に小売り分野では、特に中国で、百貨店の開拓を積極的に進め、中国主要都市にそのネットワークを拡大している。
石塚硝子は、鳴海製陶と同じく愛知県に本社を有している企業グループで、ガラスびん関連事業、ハウスウェア関連事業、紙容器関連事業、プラスチック容器関連事業および機能性マテリアル等の製造販売を展開している。
CITICは、本件株式譲渡を通じて、両社グループが有するブランド力、販売ネットワーク、顧客基盤、窯業関連あるいはその他分野の知見・技術力等をはじめとした各種の経営資源を有機的に結び付けることが可能となり、これらによるシナジー効果の発揮によって両社の更なる企業価値向上を目指すことが可能になると確信している、とコメントしている。
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