株式会社ワールドツール(以下、「ワールドツール」)と CLSA キャピタルパートナーズがアドバイザーなどを務めるSunrise Capital II(以下「サンライズ・キャピタル」)は、資本業務提携を行うことで合意し、サンライズ・キャピタルによるワールドツールへの資本参加に関わる取引を完了したとの事。
1995年(平成7年)に自動車整備工具卸売業として設立されたワールドツールは、2000年代より直営店舗の出店および自社企画ブランド「アストロプロダクツ」による自動車整備工具及び機器などの品揃えを急速に拡大し、現時点で全国140に上る自動車整備工具専門店を展開する国内最大規模の企画製造小売事業者となっている。工具メーカー、一次卸、二次卸、専門小売と商流が細分化されていた自動車整備工具業界に初めて企画製造小売モデルを導入し、低価格で品質の良い自社企画商品を利便性の高い店舗を通じて工具ユーザーに提供することで、「工具の個人買い」需要という潜在的な消費者ニーズを顕在化させ、工具小売市場の成長を牽引してきた。
今回の資本業務提携により、サンライズ・キャピタルはワールドツールの株式の一部を保有。代表取締役社長である中島 勉氏は引き続き一定の株式を保有し、サンライズ・キャピタルと戦略的パートナーとして協力してワールドツールの経営にあたることで、国内事業の強化や海外進出等により事業のさらなる成長を目指すとともに、将来的な株式上場を想定した内部管理体制の整備・強化を行っていく模様。中島氏を中心とする経営体制及び社名・ブランド名や事業の運営方針などに変更無い。
ワールドツールは埼玉県深谷市に本社を置き、「アストロプロダクツ」の店名で自動車整備用工具・機器の小売業並びに卸売業を営んでいる。全国に140に上る店舗を有し、自社ブランド(ブランド名:アストロプロダクツ)の自動車整備用工具をMEDIA RELEASE中心に、一般産業用工具、雑貨品・ノベルティー商品などの扱いのほか、LED関連商品、太陽光発電パネル、発電機など幅広い製品を取り扱っている。ワールドツールの2014年7月期の売上高は約60億円で、従業員数は約730人。
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