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アクセンチュア インタラクティブへの転職(求人・中途採用)

デザイン/デジタルコンサルファームインタビュー

アクセンチュア株式会社

デジタル変革という最前線のフィールドで突出した成果を出しているアクセンチュア インタラクティブ。そこは、いわゆるビジネスコンサルティングのプロフェッショナルと、デジタル領域のプロフェッショナルが同居するかつてない組織。
はたして、両者はどのように融合して、価値創造につなげているのだろうか。
デジタル・クリエイティブ・エージェンシーの世界的リーディングカンパニーでストラテジストとして活躍し、その後アクセンチュアへの参画を果たした清水武穂氏に話を聞いた。

デジタル・エージェンシーで功績を残してきた清水さんがアクセンチュア インタラクティブに入ろうと決めた理由はどこにあったのでしょうか?

【清水】なぜ広告業界を飛び出し、コンサル業界に行ったのかというところからご説明した方が良いかも知れませんね。2015年、前職であるAKQA時代のロンドンのメンバーが、大手戦略コンサルティングファームに転職しました。それ以外にも、エージェンシーからコンサルティングファームに転身する事例を海外で多く目にするようになっていました。「広告で良く魅せる」だけではモノが売れなくなっている時代で、クライアントのバリューチェーンや組織さえも変える為に、ビジネス側にシフトするという業界の変化の兆しを間近に感じていたということが常に自分の危機感としてあったと思います。

その中で、正直に一番の理由を挙げると、真っ先に声をかけてくれたのがアクセンチュアだったから、というのはあります(笑)。ただし、私としてもどこでも良いとは思っていませんでした。長年いわゆる広告の世界でクリエイターと呼ばれ、それなりの仕事をしてきた自負はあったのですが、ある時、自分が購入したもののほとんどが「広告を見て欲しくなって買ったわけではない」ことに気づいてしまったんです。子どもが生まれた時期と重なったこともあって、自分なりに真面目に考えたんです「もっと"あるべき本質"を追求するために働きたい。自信を持って未来に残せるものを創りたい」と。

そんな気持ちを抱えながらアクセンチュアの面談で黒川さん(黒川順一郎氏。アクセンチュア インタラクティブグループ日本統括 マネジング・ディレクター、株式会社アイ・エム・ジェイ 取締役社長 兼 CEO)にお会いして、素直に「この人は先のことを見通す人だ」と感じました。その場で「この人と働いてみたい」という直感が働いたんです。

初めてコンサルティング・バックグラウンドの組織に入られたわけですが、入社してすぐに馴染むことはできたんですか?

【清水】全然ですよ(笑)。Macしか触ったことのない自分がWindowsのノートPCを渡され、ドレスコードも全く違う。なおかつアクセンチュアの既存社員たちの会話がまったく理解不能で、正直「うわ、これはおかしなところに辿りついてしまった...」くらいな気持ちからのスタートでした。

「会話を理解できない」というのは、どういう意味ですか?

【清水】根本的なカルチャーの違いです。私がずっといた広告業界のクリエイターやプランナーとは異なるロジックや視点で話していて、同じ日本語とは思えないほど話の内容がまるで頭に入ってこない感覚。オーバーな言い方でも何でもなく、外国にいるようでした。

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それでも、入りたての頃に時間があったので、アクセンチュアのヒストリーを眺めていたら、前職のAKQAの設立にアクセンチュアが深く関わっていたことを初めて知って、AKQAがデジタル・クリエイティブ・エージェンシーの世界的トップ・オブ・トップと言われるようになった背景には、アクセンチュアの理念や価値観が作用していたからなのかもしれない......そう考え始めたらポジティブな気持ちになって、「自分にできることから始めてみるか」と思うようになりました。

要は、それまで理解不能と投げ出していたビジネスコンサルティングのための資料を、自分なりに解読翻訳していく作業を開始し、また、わからないことは恥を捨てて全て質問するようにしました。それが転機になりましたね。

それはコンサルティングの面白味に目覚めた、というような転機でしょうか?

【清水】どちらかというと、私の持っている力がこの人たちの役に立つんじゃないか、別の軸で昇華させることができるんじゃないか、という発見ですね。当然のことながらコンサルティングの資料には、様々な経営上の数字やそのメカニズムが書かれているんですけれど、マーケティング関連については私もずっと現場でクリエイションやプランニングをしてきましたので、リアルな数字を知っているわけです。

それで、現場で見知ってきた数字とかけ離れたものを見つけて、「ここは実際の数字とは全然違いますよ」という話をしたら、皆察しが良いので、最初は多少の軋轢はあっても、納得し始めるとどんどんポジティブに私の話を聞いてくれて。ついに「役に立てるかもしれない」と思えるようになったんです。

よくよく資料を眺めていくと、例えばプレゼン用のパワーポイントに書かれている文章が、いかにも実務的で、読む人の「心」を動かすようには書かれていなかったりする。そこはもう私の得意な領域ですから「こういう書き方のほうが伝わりやすくないですかね」みたいに話して、また互いの距離が縮まって「役に立てるのでは」という気持ちから、「シナジーを創出できる」という実感に変わっていきました。

一方で、私の方も様々な数字を見ていく内に、プロのコンサルタントが提案書などではじき出していく数字に、なんともいえないクリエイティビティを感じて、思わず自分のフェイスブックに「そのへんのクリエイターよりもコンサルタントが生み出す数字の方が創造性がある」みたいに書き込んだほどです(笑)。

そう感じ始めたら面白くなってきて、コンサルタント特有のクリエイティビティと、私たちクリエイターのクリエイティビティがうまく合致して融合できたら、エージェンシーでは不可能だった「会社を変革する」「世に存在しない価値を創出できる」なんてことが本当にできてしまう、と信じられるようになっていったんです。

内永さんもインタビューで、「コンサルティングのプロフェッショナルと、クリエイターのプロフェッショナルが融合するまでにはいろいろあったけれども......」という話をされていましたが、まさにそのプロセスの一端ですね。

【清水】まあ、完全にいつも融合しているわけではないですよ。どちらかといえば、「ポジティブなコンフリクト」というのが常にあって、それでもそのコンフリクトに意味があるんだ、という理解を多くの人間ができるようになった。私はそういう感覚で捉えています。でも、組織ってそうあるべきだと思うんです。特に新しい価値を生み出そうという集団には、コンフリクトは付き物。大切なのはそれを前向きな衝突として、相互に理解できるチームになっているかどうかですから、内永が言ったように、一定の水準まで到達することはできたように私も感じています。

内永も言っていましたが、私もプロジェクトのメンバーとただ飲みに行って、仲良くなったようなムードを作ったって、意味はないと思います。そんなことよりも、お互いに「情熱」や「こだわり」を持っているからこそコンフリクトするわけですから、要は利害関係を一致させていきながら皆が同じ方を向いて走れるようにすればいい。最近はそう考えます。声の大きい人の意見が通ってしまうチームになるのではなく、些細なことも形あるものや互いの立場になって数字や言葉に置き換えて、ひとつひとつ納得しながら進んでいく。そういうプロセスが今のアクセンチュア インタラクティブには浸透し始めていると思います。

清水さんが今現在、特に注力しているテーマなり案件があれば教えてください。

【清水】現在私がリードしているのはアクセンチュアとしては初めて「ブランド戦略」をうたっているチームなのですが、これが自分にとって、アクセンチュアにとって大きなチャレンジだと捉えています。従来言われてきたブランディングというのは、広告を中心としたイメージングで発想し、進められてきたと思うんですが、とにかくそういった既存の「当たり前」を全部リセットして、再定義することから始めています。

「企業ブランドとは何か?」という問いに対し、私たちが今到達しているのは、心技体が1つになって初めて成立するものだという発想です。何が企業にとっての心技体かといえば、「組織としての思想や価値観、存在意義(心)」、「サービスやプロダクトそのもの(技)」、そして「実現するためのビジネス体質(体)」。そう再定義した上で、この3つを一体化させながら向上させていくのがブランディングのあるべき姿であり本質だと考え、行動を起こしているんです。

「あるべき本質を追求して、形にできる仕事」を求めて、私はここに来たようなものですから、すごくやりがいを感じています。もちろん、このブランディングでもコンサルティング・バックボーンの者が強みを発揮するケースもあれば、私のようなエージェンシー・バックボーンの者が強みを発揮できる局面もあるわけですから、そこはまたポジティブなコンフリクトを繰り広げながら、トライ&エラーを繰り返し、これまでになかった新しいやり方をつくりあげています。

最後に清水さんにとって「アクセンチュア インタラクティブで一緒に働きたい人の人材像」を教えてください。

【清水】採用に関する話を社内でする時に、私が日常的に使っているキーワードがあります。それは「越境できる変態」です(笑)。私としては大真面目に言っているので、説明させてください。変態という表現は、つまりパッションを持って何事にもこだわり、何か1つでも突出した知識やスキル、見解を備えている人。それを抽象化して言っているだけです。

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日常的にコンフリクトが存在する私たちの現場では、これがとても重要なんです。しかも、こういう人たちにはクレイジーな先見性や鋭い嗅覚というものがあります。直感力と言ってもいいかもしれません。デジタルを用いて新しい価値を創造したり、今までとはまったく違うものへと会社を変革しようとする時には、ロジックだけでは不足ですし、コンサルタントの多くが好んでいる可視化して比較検討するプロセスだけでも不足する。そうしたものとは無関係に嗅覚をくすぐるような直感力が問われてくるんです。

例えば、日頃利用している電車の中で、何気なく皆がスマホで見ている画面を眺めているだけで、「今、こういうコンテンツやサービスを利用している人が多いのか。だとしたら次はこうなるんじゃないか」と生活者の未来や世の中の変化を感じ取ってしまう先見性と嗅覚。それが、時には綿密な調査資料よりも本質をついていることだってある。私はそう信じています。

もう1つの「越境できる」という要素は、文字通りの意味です。例えば私自身、アートディレクター 〜 プランナー 〜 ストラテジスト 〜 コンサルというように、自分自身のキャリアを越境をしてきました。これからの時代は、こんな風に今までいた世界から、違う世界へと越境し、自ら変化いくことを楽しめる人でなければ、価値を出していけないと思うんです。

「今の世の中はこうだ」「だから自分の役割はこうだ」と決めつけるのではなく、「いや、世の中を動かしているOSのここが古くなっているんじゃないか? だとしたらアップグレードする必要がある。だとすると自分も越境し変化しなければ」と考えるような、そういう精神を持っている人と私は働きたいです。

そもそも、コンサルティングファームというのは、経済的価値を創造して提供するのが役目だと信じられてきたけれども、それだけでは顧客であるクライアントが納得も信用もしてくれない時代へと変化していると思うんです。だからこそデジタル変革でも、そういう本質的な変化もとらえた上で、パッションをもってコンフリクトしていかなければいけない。それならば、一緒に楽しみながらぶつかってくれる人と、私は働きたいですね。

プロフィール

写真:清水 武穂 氏

清水 武穂 氏
アクセンチュア株式会社
デジタルコンサルティング本部
アクセンチュア インタラクティブ
シニア・マネジャー

総合広告代理店のクリエイティブからキャリアをスタート。前職は世界的に有名なデジタル・クリエイティブ・エージェンシーにてデジタル時代のブランド体験戦略、コミュニケーション戦略立案・実施に従事。2015年アクセンチュアに参画。アクセンチュア史上初「ブランド & クリエイティブ戦略」のチームを立ち上げ、ビジネス戦略と密に連動したブランド戦略の立案と、効果的なブランド体験、顧客体験のプランニングに従事。
資料上で終わらせない「実現」をモットーに、特にブランドコアバリューの導出・強化と、それに基づくブランド体験戦略の設計と施策の実現を手掛ける。

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