PwCアドバイザリー合同会社

まずは菅田さんご自身のことについてお聞きします。パートナーの青木さんに負けず劣らずユニークなキャリアをお持ちですが、これまでどのような思いで歩んでこられたのでしょうか?

【菅田】新卒で入社したコンサルティング会社では、戦略グループに所属していましたので、実に多様なプロジェクトに携わってきました。その中で徐々にクロスボーダーM&A案件への関心が強まっていき、その領域でもっと確かな専門性を磨きたい、という願望が高まったんです。ちょうど金融機関がクロスボーダー案件を専門とするチームを起ち上げる時期とタイミングが重なり、転職を決意しました。

photo_03.jpgコンサルタントとしてではなく、金融機関の人間として3年間クロスボーダーM&Aに携わることができた私は、あらためてコンサルティングの最前線に戻り、さらに力を上げていこうと考え、他のコンサルティング会社へ入社。ここで主にグローバル案件のビジネスDD(デューデリジェンス)などを手がけていきました。

そうしてある程度の自信をつけた後、PwCの門をたたいたわけですが、ここでも過去のバックボーンにはない経験をすることができました。具体的に言えば、ポストマージャー、つまりM&A後の組織再編や事業再生に軸足を置く部隊に所属してきたんです。

とはいえ、PMIだけを見てきたわけではなく、その2つ3つ手前のプロセスにも関わり、これまでに培った知見を活用することもできていました。

PwCアドバイザリー合同会社が2016年に起ち上がり、今ではディールズストラテジーのチームも始動していますが、それ以前、同様のファンクションを担っていたのがPwCの一員であるマーバルでした。私は当時からこのマーバルのメンバーとも連携して、多くのクロスボーダーM&Aで戦略、トランザクション、PMIに至るまで多様な経験を培ってきたんです。

ある意味、M&Aのあらゆるフェイズに当事者として携わってきたのが菅田さんだと思うのですが、新たに発足したディールズストラテジーの役割について説明していただけますか?
【菅田】私流に分類すると、ディールズストラテジーは3つの使命を持っています。1つは、クロスボーダーM&Aの複雑なトランザクションに絡む多様なサービスの提供。2つめは、お客様とともに事業ドメインの再考段階から関わっていき、ともに課題解決を目指す役割。3つめが、お客様の成長戦略にあたり、事業ポートフォリオの変革に携わっていく役割です。

青木も指摘していたように、今、日本企業の間では非常に大胆なディールに着手しようという動きが顕在化してきています。この潮流にも深く関わっていくのがディールズストラテジーの特徴だと言えるでしょうね。

始動したばかりとはいえ、やはり他にはない醍醐味がありそうですね?

【菅田】もちろん動き始めたばかりですし、今後、私たちの色というものをしっかり確立して、世の中にも明快な発信をしていきたいと思ってはいますが、間違いないのは抜群の実績を誇るPwCをバックボーンに持ちながら、他のどこよりも「世の中の新しい動き」とシンクロするような醍醐味あるディールに関わっていけるということです。

たとえば今であれば、エネルギー業界や自動車部品業界など、伝統的な産業でありながら非常に革新的なチャレンジをしていこうとしている領域で、クロスボーダーM&Aなどに関わっていける。並行して、IT関連の最前線やフィンテックなど、劇的に進化しているフィールドの案件にも携わることができる。業種によっては異業種とのかけ算による新規事業確立を目指すディールも出てきています。

このように国際的なビジネスシーンや社会から注目を集めているホットな事象に関わっていくわけですから、前向きな姿勢を持つ人にとっては大きなやりがいにつながるはずです。

PwCはスケールの大きなネットワークですから、「他のメンバーファームや類似部門との違い」を知りたがる人も多いと思います。その点はどうでしょう?

【菅田】厳密に言えばプロジェクトやディールによって、役割や関わり方はケース・バイ・ケースにはなりますが、確実にディールズストラテジーが他のメンバーファームや部門と違うのは時間軸だと思います。

戦略策定を担うメンバーファームや本体のコンサルティングチームは存在しますが、私たちの場合はM&Aに特化します。多様な経営課題の解決に携われば、特定のお客様とロングレンジでおつき合いするケースも増えていきますが、その点、ディールズストラテジーは常にホットな局面と向き合うことになります。

もちろん戦略だけで終わらず、トランザクションやPMIにも関わる中で私たちなりのお客様とのリレーションシップは形成していきますが、やはり比較的短期間の中で目に見える成果を上げていくことが求められるチームだと言えます。

では、競合他社との違いはどうでしょう?

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【菅田】PwCはM&Aの実績だけ見ても他社を圧倒していますが、クロスボーダーのディールを非常に数多く手がけているという特徴も兼ね備えています。対応の仕方も多国籍連携が当たり前。グローバルな仕事を通じて成長したいと考える人間にとっては理想的な環境だと言えますね。

またファイナンスやタックスなど、各領域のプロフェッショナルと連携することになりますから、総合的な知見を磨きたいと望む人にとっても理想的です。

ここまでのお話も踏まえ、あらためて、ディールズストラテジーで活躍できる人材像について教えてください。

【菅田】2つあります。1つは、特定の業界にフォーカスしているのではなく、幅広い業界に興味を持ち、なおかつスピード感のある変化を楽しめる人ですね。2つめは、ダイバーシティの持ち主。先ほど申し上げたように、ディールズストラテジーでは、国籍の違うPwCの拠点やメンバーと連携する機会が多くなりますし、異領域のプロフェッショナルとも協働していきます。

当然、価値観も異なりますし、発想や文化も違ってくる中で、オープンな気質を維持して自己の成長につなげていけるような人ならば、必ず活躍できます。

最後にディールズストラテジーというチームが今後、どのように成長していくのか教えてください

【菅田】すでに高度な専門性やスキルを持った者たちが集まり、多様なバックボーンの持ち主が連動しながらディールと向き合っています。

そうして実績を重ねていく中で、ディールズストラテジーならではの色というものも築かれていくと思いますが、チーム内には私も含め「早く自分たちの立ち位置を明確化しよう」という空気が充満しています。お客様のM&Aディールに携わり、PMIなどにも関わるプロたちが、自らの組織も確立しようとしている。これはなかなか経験できないムードです。

私としては先ほども申し上げたダイバーシティの要素をさらに強める意味でも、多国籍で畑違いな人間が常に在籍するユニークな集団であり続けたいと思っています。世の中が注目するような大胆なクロスオーバー・ディールも担っていく集団なのですから、モノカルチャーに染まらない独自の色を仲間とともに作っていきたいと思います。

プロフィール

写真:青木 義則 氏

青木 義則 氏
PwCアドバイザリー合同会社 ディールズストラテジー
パートナー

大学院修了後、IBM東京基礎研究所に入所。ソフトウェア技術の研究開発を担った後、技術をビジネスに活かすための知見を求めて外資系戦略コンサルティングファームへ転じ、多様な案件に携わった。その後は、独立系投資会社に入社し、今度は投資家の視点からビジネスと向き合う経験を得た上で、プライスウォーターハウスクーパースへ。独特のキャリア形成で獲得した幅広い知見を活かし、M&A戦略、事業戦略、成長戦略、企業再生からオペレーション改革、R&D改革に至る多様なプロジェクトを率いてきた。PwCアドバイザリー合同会社ディールズストラテジーには、起ち上げ時からパートナーとして参画している。

写真:菅田 一基 氏

菅田 一基 氏
PwCアドバイザリー合同会社 ディールズストラテジー
シニアマネージャー

大学院修了後、大手米系コンサルティング会社の戦略グループに参画。在籍期間中に多数の事業戦略策定やクロスボーダーM&A案件などに携わった後、M&A関連領域の知見を極めるべく金融機関に入行。その後、欧州系コンサルティング会社にて英国やドイツなどのグローバル案件等を担当し、プライスウォーターハウスクーパース入社。幅広い業種と向き合い、多くのM&A案件に携わってきた。そしてPwCアドバイザリー合同会社ディールズストラテジー設立にともない、起ち上げメンバーの1人として参画した。

コラム&インタビュー
  • [コンサルティングファーム パートナーインタビュー]
    プライスウォーターハウスクーパース株式会社 代表取締役社長 椎名 茂 氏
  • [注目ファームのコンサルタントインタビュー ]
    プライスウォーターハウスクーパース株式会社
    ・パートナー テクノロジープラクティスリーダー 松崎 真樹 氏
    ・テクノロジーグループ/サイバーセキュリティセンター パートナー 山本 直樹 氏
    ・戦略コンサルティンググループ パートナー/戦略コンサルティングリーダー 新興国展開戦略支援室長 坂野 俊哉 氏
    ・戦略コンサルティンググループ パートナー 小田原 一史 氏

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