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有限責任監査法人トーマツ

トーマツは、グローバルにおいて「Big4」の1つであるデロイト トウシュ トーマツ リミテッドのメンバーファームであり、長年に渡り絶大な信頼を獲得してきたプロフェッショナル集団。
そして、このトーマツが監査実務で得た知見をもとに企業や公的組織に対し、長期的な発展の視点にたって提供しているのが多様な領域におけるアドバイザリーサービスだ。近年、止まらない技術革新や法令・規制変更の頻発、グローバル経営の本格化やM&Aを起点にした成長戦略などなど、日本企業は劇的変化や新たな課題の数々を前にしている。
そこでトーマツはグループをあげて日本をバックアップしていく体制を再構築。リスク&ガバナンスをキーワードにアドバイザリー事業本部として組織を集約した上で、大幅な組織拡大と人員強化を行うことで、これまで以上の価値提供をクライアントに行おうとしている。
今回は、中でも高い注目を集めているアドバイザリー事業本部に属する8つのユニットのリーダーに集まってもらい、アドバイザリーにおける独自性や先進性、今後に向けたビジョンなどを語ってもらった

有限責任監査法人 トーマツ
パートナー エンタープライズリスクサービス I&CA
伊藤 哲也 氏
伊藤さんが率いるERS-I&CAについて教えてください。

【伊藤】ERSは、企業のリスクマネジメント体制構築や改善等に広く携わる部門の集合体ですが、いわゆる業務系の領域は監査部門やERMチームがカバーしています。私たちI&CAはといえば、ITが関わってくる領域の監査業務およびアドバイザリー業務をカバーしていくチーム。

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主なミッションは4つに分かれ、1つは会計監査の一環として、企業のシステムをチェックしていくシステム監査です。2つめは会計監査とは無関係に、クライアント企業からの要請を受け、システムの状況をチェックしていくという意味合いでのシステム監査。

3つめがいわゆるアドバイザリー業務で、大規模システムの開発プロジェクト管理などを支援したり、ITガバナンスの強化やIT内部監査の高度化などを担っています。そして4つめが支援業務。クライアント企業のIT内部監査やITリスク管理業務の業務の実施の支援を行っています。

現状は東京において金融機関を対象にした案件と向き合うメンバーが約100名、金融機関以外の企業を対象としているメンバーが約150名、さらに東京以外の地域で任務に当たっているメンバーが約100名在籍しており、総勢約400名のチームになっていますが、クライアントからの依頼が年々増加していることに加え、扱っているIT技術そのものが猛スピードで進化し、高度化・複雑化しているため、人手が不足している状況が続いています。ですから今後短期間の内に、大幅な組織拡大を行っていく予定になっています。

ここ最近、企業のIT関連で目立っている問題点は何ですか?

【伊藤】企業が抱えている課題は多岐に渡りますが、私が最近気になっているのは、業務委託先でのIT問題。クライアント企業自体のシステムならば、私たちのようなアドバイザリーやSIer、コンサルティングファームなどがチェックし、改善していく機会はあるものの、大企業の間ではアウトソーシングによる業務の効率化が進んでいます。

そして現代ではいかなる業務にもITは絡んできますから、外部企業に託した領域のシステムで問題を抱えてしまうケースも当然出てくる。その場合の対応まで完璧にやっていけるかどうかが、ここ最近、懸念されているのです。

当然、トーマツとしてはそうした問題の解決も担うわけですよね?

【伊藤】はい。クライアント企業が抱えているのは「自社のシステムが万全なのか、そうではないのか」という不安です。その不安を払拭するのが私たちの役割ですから、「業務委託先のシステム上の問題」といったピンポイントな事柄だけでなく、あらゆる局面についてしっかり確認していくことが必要になります。

SIerは自らが扱う技術分野やツールには精通していても、お客様の業務を隅から隅まで掌握しているわけではありませんし、いわゆるIT系コンサルティングファームはといえば、先進的な技術を幅広く理解してはいないケースもあります。

会計監査や業務アドバイザリーのエキスパートも在籍し、なおかつ幅広い技術分野をカバーできているトーマツに、多くの企業が期待してくださるのも、こうした背景があってのことだと自負しています。

他にもI&CA独自の強みはありますでしょうか?

【伊藤】業種で言えば、金融機関に非常に強い、という自信を持っています。トーマツグループとして主要金融機関とは長年のお付き合いがありますし、IT領域のアドバイザリーについても、常にサポートをしてきたことで、金融界独自の業務についても詳しく理解できています。近年頻発している新しいルールや枠組みの施行や、規制変更にも迅速に対応し、業界再編のような大きな動きにも早期から関わっていたりします。

もう1つトーマツとしての強みを挙げるとすればグローバルについてです。大手監査法人系のグローバルファームや、総合系コンサルと呼ばれているようなファームも、「我々はグローバルな事象に強い」という発信をしていますが、「グループとして世界に多数の拠点を持っている」ことと、「それらとの連携が本当にうまくいっているかどうか」とは話が別です。トーマツも多くの拠点を世界中に保有していることを強みだと主張しているものの、単に拠点や駐在員が存在するだけではなく、実質的に機能していることをあらためて伝えたいと思っています。

私自身、アジアパシフィック地域のリーダーを務めていますのでアジアの動きは細かに掌握できていますし、日本のトーマツは北米や欧州のリーダーとも対等な立場で議論できるポジションにいます。つまり自らがイニシアチブをもって日系企業のグローバル化に対応でき、グループのグローバルネットワークを最大活用できるという強みが機能しているんです。

「ITを通じて顧客企業のビジネスに貢献したい」と望む人にとって、働く場所の選択肢はSIerやIT系コンサルなど、いくつもあると思うのですが、「トーマツのI&CAの一員になったら、こういう部分で違いが生まれてくる」と言えるようなことがあれば教えてください。

【伊藤】「会計監査のトーマツの一員となり、システム監査をも担うI&CAのメンバーになる」ということのメリットを多くの方に理解してもらえたら嬉しく思います。

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監査人というのは、時にはクライアントに対して否定的な提言も行う立場です。事実を客観的にチェックし、改めるべきポイントが見つかれば「本当にこのままでいいのですか?」と問いかけていく。もちろん、ものの言い方、聞き方に配慮は必要ですし、信頼関係を深めていくためのコミュニケーションが求められるとはいえ、「お客様であるクライアントを喜ばせるようなことだけ言えばいい」わけではない。

その公正さ、誠実さというものを長所として捉えることのできるかたが、ここでは活躍しますし、本当の意味でクライアントとの良好なリレーションシップを構築していきます。I&CAはシステム監査以外のアドバイザリー案件でも、こうした公平性や誠実さを大切にしています。そこに共感できるかたであれば、どんどん成長していけるはずです。

ただし「公平性を重んじるアドバイザリー、イコール、監視役、取り締まる側」という意味ではありません。そういう「上から目線」な意識では、どんなプロジェクトもうまくいきませんし、そもそもクライアントと良好な関係は築けません。必要となるのはコミュニケーション力、とりわけポジティブなディスカッションをしていける力です。

トーマツが担うのはITだけを見つめるようなプロジェクトばかりではありません。むしろ、業務や広義のガバナンスも含めて総合的にアドバイザリーを行ってほしいというニーズが数多く寄せられますから、通常のSIerやITコンサル以上にお客様の経営陣と向き合う機会が多くなる。

圧倒的な業務知識の持ち主である反面、ITについては詳しく通じていないような経営陣を前にして、「今、何が問題で、それをどう解決すべきなのか」について、前向きなディスカッションをしていかなければいけません。そこで有効な結果を引き出す力を持っているようなかたがいれば、ぜひ参画してほしいと思っています。

I&CAの今後の課題とは何なのでしょうか?

【伊藤】おかげさまで人手が不足するほどの依頼をいただいていますが、まだまだ強化すべきポイントはありますので、人手不足を埋めるという意味合いばかりでなく、私たちのアドバイザリーサービスの質をも高めてくれる新しいメンバーに入ってもらい、ともに成長していきたいと考えているところです。

では、特にどういう部分が将来的な課題かといえば、先ほど金融機関における強みをお話ししたかと思いますが、これと同様の強みを他のインダストリーにおいても確立していくこと。これが1つの達成課題になっています。

もちろん現在でも多様な業種のクライアントから信頼や期待をいただいてはいますが、もっともっと改善していける余地はあると考えています。ですから、業種独特の知見を備え、なおかつIT領域での問題解決を担っていこうというかたがいれば、ぜひ参画してほしいと思います。

同時にインダストリーとは関わりなく、技術面で高度なスキルや実績を持っているかた、最先端の技術を企業システムに活かしていきたいと希望しているようなかたにも参画してもらいたい。I&CAが向き合う企業のシステムは日々進化し、複雑化していますから、積極的に先を見つめ、備えていけるような資質の持ち主は不可欠なのです。

最後に、これから参画しようという人に向け「ここが他とは違う」と言える強みがあれば教えてください。

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【伊藤】連続性、継続性をもって確実に成長できますよ、という点を強調したいと思います。トーマツの一員となることで、クライアント企業の経営層とも向き合う機会が多いことについては、先にお話した通りですが、これはすなわち1つの企業と長期に渡ってお付き合いしていくという事柄にも通じます。

多様な問題解決をあちこちで担う機会もあると同時に、1つのお客様とじっくり向き合っていく機会にも恵まれる。これによって、技術ばかりでなく、様々な素養を伸ばしていくことが可能になります。

また、監査も行う強力な組織にいることで、ルールメイクやレギュレーションメイクの局面にも参画していける点も大きいと考えています。単発的で限定的な領域の仕事しかできない環境とは違い、ここには継続的な成長機会があり、なおかつそうして培った力を活かしていけるフィールドも多様にある。

キャリアパスの多様性もまた私たちの強みです。以上の様々な強みに共感してくれるかたであれば、必ず成功し、成長できると思いますので、ぜひ参画してほしいと思っています。


パートナー Cyber Risk Services 丸山 満彦 氏 インタビューへ続く

インタビュー1

写真:伊藤 哲也 氏

伊藤 哲也 氏
パートナー
エンタープライズリスクサービス I&CA

中央大学大学院を修了後、1993年トーマツ入社。会計監査を担った後、システム監査部門にてIT関連の案件に従事。1997年より米国ニューヨークのオフィスへ赴任。帰国後は、財務諸表監査業務や内部統制監査等とともにアドバイザリー案件にも携わった。また、企業会計審議会内部統制部会作業部会の委員として実施基準の作成にかかわるとともに、日本公認会計士協会の内部統制検討専門委員会及びIT委員会委員として内部統制報告制度対応の検討に参画。2013年からERS-I&CAのリーダーに就任。現在に至っている。

写真:丸山 満彦 氏

丸山 満彦 氏
パートナー
Cyber Risk Services

写真:矢部 誠 氏

矢部 誠 氏
デロイトアナリティクス日本統括責任者
パートナー

インタビュー2

写真:鈴木 泰司 氏

鈴木 泰司 氏
パートナー
IFRSアドバイザリーグループ 事業ユニット長

写真:杉山 雅彦 氏

杉山 雅彦 氏
パートナー
エンタープライズリスクサービス

写真:柳澤 良文 氏

柳澤 良文 氏
パートナー
グローバルグループ

インタビュー3

写真:田邉 政之 氏

田邉 政之 氏
パートナー
FIGコンサルティング

写真:長村 彌角 氏

長村 彌角 氏
パートナー
パブリックセクター/ヘルスケア部長

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