画像:有限責任監査法人トーマツ

有限責任監査法人トーマツ

トーマツは、グローバルにおいて「Big4」の1つであるデロイト トウシュ トーマツ リミテッドのメンバーファームであり、長年に渡り絶大な信頼を獲得してきたプロフェッショナル集団。
そして、このトーマツが監査実務で得た知見をもとに企業や公的組織に対し、長期的な発展の視点にたって提供しているのが多様な領域におけるアドバイザリーサービスだ。近年、止まらない技術革新や法令・規制変更の頻発、グローバル経営の本格化やM&Aを起点にした成長戦略などなど、日本企業は劇的変化や新たな課題の数々を前にしている。
そこでトーマツはグループをあげて日本をバックアップしていく体制を再構築。リスク&ガバナンスをキーワードにアドバイザリー事業本部として組織を集約した上で、大幅な組織拡大と人員強化を行うことで、これまで以上の価値提供をクライアントに行おうとしている。
今回は、中でも高い注目を集めているアドバイザリー事業本部に属する8つのユニットのリーダーに集まってもらい、アドバイザリーにおける独自性や先進性、今後に向けたビジョンなどを語ってもらった

有限責任監査法人 トーマツ
パートナー IFRSアドバイザリーグループ 事業ユニット長
鈴木 泰司 氏
まずは鈴木さんが率いるIFRSアドバイザリーグループ(以下、IAG)の使命について教えてください。

【鈴木】IAGは名称が示す通り、国際財務報告基準(以下、IFRS)の導入を行う企業に対してその導入アドバイザリーサービスを実施していくためのチームです。ここ数年間に渡り、IFRSを日本企業が適用すべきか否かについて政府や企業の間で様々な議論が行われてきましたが、それ以前の段階からトーマツはIFRSに関する業務に深く関わってきました。現在は日本を代表する大企業がIFRSの任意適用を表明するケースが増加し、その数はさらに増え続けています。

photo_01.jpg

IFRSを導入する意義の有無を討議する段階、導入決定後の準備段階、IFRS財務諸表作成段階、IFRS財務諸表作成後の段階におけるサービスなど、あらゆるフェイズ、あらゆる局面でIFRS任意適用企業のバックアップを行っていくのが私たちの使命。現在は約70名で構成されていますが、導入企業が増え続け、日系企業の海外進出が盛んになり続けている現在、私たちに寄せられる期待もまた高まり続けており、近い将来には100名程度の規模のチームへと拡大しようとしているところです。

ここへきてIFRS導入が急速に進んでいる背景には、どのような事柄があるのでしょう?

【鈴木】企業経営のグローバル化がその一つだと思います。日本の企業は日本基準に基づいて財務報告や情報開示を行っていますが、企業経営がグローバル化すると、進出先における各国の会計基準に従った財務報告を行う必要があります。しかし、日本企業に限らず、世界中の企業の経営がグローバル化していく中で「グローバルで統一された共通の会計基準」を求める声が広がっていったわけです。

その中でIFRSを適用する国や地域が欧州をはじめアジアや米州でも増えていったことにより、日本でもまたこの「共通の尺度」を適用する流れになってきたのです。もちろん、従来とは異なる基準を連結ベースで適用するとなれば、その導入は企業にとっては一定の負担となるわけですが、グローバル化の流れの中で、日本の企業が益々成長しようとした時に、IFRSをグローバルな経営管理に有効に活用する企業が増えてきています。そうした意味で、IFRS導入は企業活動がグローバル化する中で必要なプロセスとなりつつあるんです。

IAGの一員となってアドバイザリーサービスを提供する場合、例えばどのような資質が求められ、どういった働きを期待されるのでしょうか?

【鈴木】例えば、「IFRSを導入する意義は何なのか」といった点を議論していく初期段階からプロジェクトに参画していった場合、長期間に渡ってお客様と向き合うことになります。IFRS任意適用の意思決定をしてから、実質的な適用に至るまで、通常で4〜5年を要するわけですから、しっかりとしたお客様とのリレーションシップ、信頼関係の構築を行うことの資質は問われることになります。

ここに、例えば会計監査をする立場との相違という点で言うと、会計監査がお客様の財務諸表を客観的な目線でチェックし、一層の改善へ向けた指導をすることに対して、IFRS導入に関わるアドバイザリー業務はと言えば、お客様の立場に立って、ともにプロジェクトの成功を目指していく関係で仕事をするということになります。その際にはお客様の業務プロセスやシステム面の領域まで深く踏み込んだアドバイザリーが必要となりますし、そうした関与を通じて、IFRS導入プロジェクト終了後も引き続き継続する様な、しっかりとした信頼関係を築き上げていくことも可能です。

また、お客様の海外子会社も含めて向き合っていくケースも多くなりますから、グローバルなビジネスについての知見も蓄積していける。そうした観点で成長を志している人にとっては、とても魅力的な環境だと自負しています。

公認会計士資格の有無を問わない採用を行っていると聞きましたが、現在のIAGはどういうバックボーンやスキルの持ち主で構成されているんでしょう?

photo_02.jpg

【鈴木】まずIFRSについての専門性からお話をすれば、トーマツには過去の十分なIFRS導入経験とノウハウがありますし、経験あるメンバーとともに業務を実施することになりますから、「以前にIFRS関連業務に携わったことがあるか否か」は問いません。また、公認会計士としての資格を持っていないメンバーも数多く在籍しています。

なぜなら「準拠する会計基準を新しい基準へと乗せ替える」作業は、経営のあらゆる場面をカバーしていくプロジェクトになるからです。「会計のことさえわかっていれば大丈夫」ではないだけに、会計のプロだけでなく、例えばプロジェクト・マネージメントの経験のある専門家であったり、業務プロセス構築やITシステム対応可能な専門家であったりと、多様な人材が不可欠になるのです。

私としては、アドバイザーとしての総合力が問われるIFRSアドバイザリーのミッションに貢献できるような専門性を何か1つでも持っていてくれれば、それで十分だと思っています。あとはプロジェクトを担い、お客様と向き合い、デロイトトーマツグループに在籍する様々なプロフェッショナルと一緒に働くく中で成長していってほしい。そうした成長願望を強く持っている方に期待したいと思っているんです。

成長を志す上で、IAG、あるいはトーマツのグローバルグループならでの強みというものが有効に作用する、ということでしょうか?

【鈴木】はい、そこには絶対の自信があります。IFRS導入に関わるアドバイザリーは、一方でグローバル・ネットワークとの連携を図りながらプロジェクトを進めることが重要ですが、デロイトトーマツの場合、グローバル組織の中にIFRS専任のCoE(センター・オブ・エクセレンス)が設置されています。日本からもグローバル組織であるCoEに、主要なメンバーファームの一員として参加しています。

また、デロイトのインダストリー・グループとも緊密に連携をしながらプロジェクトを進めています。このように多面的にグローバル・ネットワークとの連携をしながら、会計監査、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー、タックス、リーガルといった複数ファンクションを軸にした専門家によってチーム組成をすることで、お客様の期待を超えるサービスを提供できるということになるわけです。こうした恵まれた環境は、お客様への高度なサービス提供のみでなく、IAGメンバー一人一人の成長を支えるメリットにもつながるんです。

監査法人としてのトーマツへの信頼度も追い風になっているはずだと思うのですが、現状IAGが向き合っている企業は、監査クライアントと非監査クライアントとで分けると、どちらが多いのですか?

【鈴木】大体、半々というところでしょうか。日本企業の中で本格的なIFRS導入が始まるのはまさにこれからといえますが、監査関与先のお客様からのご要望も増えていますし、監査関与先以外のお客様からのご要望も益々増えていくのではないかと思っています。多くのお客様から、「IFRSならばトーマツだ、と考えたので」という嬉しいお声を多くいただいてもいます。

ではIAGに今後参画し、活躍してほしい人材について、あらためて教えてください。どのような人がこのチームに必要なのでしょう?

photo_03.jpg

【鈴木】まず第1に、先ほども申し上げた通り、確固たる専門性を持っている方です。分野は問いません。会計でもいいし、プロジェクト・マネージメントでも、ITでもいい。英語力を駆使しながらグローバルな事業で活躍したい方も大歓迎です。

ただし、そうした自身の専門性だけで力を発揮したい人に加えて、クロス・ファンクショナルな協業体験をしてみたいというような方や、新しい事、新しい分野、未経験の領域にチャレンジしてみたいと考えている方であることが第2のこだわりポイントです。軸になる専門性を備え、その領域で貢献をしていきながら、どんどん自分の可能性を高めていこうとする方。そういう方々に参画してもらえると嬉しいですね。

私はIFRS任意適用拡大について客観的に見たときに、日本企業の会計の歴史の中において非常に重要な出来事なのだと捉えています。「日本企業が共通の尺度を備えて、世界中で競争を繰り広げていく」という新しい時代がまさに幕を開けようとしているんだと思います。我々はその只中にいて、歴史的変化を自ら動かしていく当事者になるんです。これほど誇らしい仕事はありませんし、この仕事を通じて貴重な経験値と知見を得ていくことになります。

そんな素晴らしい成長機会を「是非ともつかみたい」と考え、トーマツの姿勢に共鳴してくれる方々とともに、これからの大きな仕事を是非ともご一緒したいと考えています。


パートナー エンタープライズリスクサービス 杉山 雅彦 氏 インタビューへ続く

インタビュー2

写真:鈴木 泰司 氏

鈴木 泰司 氏
パートナー
IFRSアドバイザリーグループ 事業ユニット長

一橋大学商学部を卒業後、1992年監査法人トーマツ(現、有限責任監査法人トーマツ)に入社。主に金融機関の会計監査を担った後、1997年より米国Deloitteのロサンゼルスオフィスへ赴任。北米市場への進出を図る日系企業の監査等を行った。2001年の帰国後は、監査だけでなくアドバイザリーにも幅広く携わり、2006年にパートナーに就任すると、徐々にアドバイザリー案件を多く手がけていった。特にIFRS導入に関わるプロジェクトには当初から中心的に携わり、2013年10月、IFRSアドバイザリーグループのリーダーに就任。現在に至っている。

写真:杉山 雅彦 氏

杉山 雅彦 氏
パートナー
エンタープライズリスクサービス

写真:柳澤 良文 氏

柳澤 良文 氏
パートナー
グローバルグループ

インタビュー3

写真:田邉 政之 氏

田邉 政之 氏
パートナー
FIGコンサルティング

写真:長村 彌角 氏

長村 彌角 氏
パートナー
パブリックセクター/ヘルスケア部長

インタビュー1

写真:伊藤 哲也 氏

伊藤 哲也 氏
パートナー
エンタープライズリスクサービス I&CA

写真:丸山 満彦 氏

丸山 満彦 氏
パートナー
Cyber Risk Services

写真:矢部 誠 氏

矢部 誠 氏
デロイトアナリティクス日本統括責任者
パートナー

無料登録・転職相談

メールマガジン登録