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パートナーインタビュー

アクセンチュア株式会社

経営は"守り"から"攻め"へ。コンサルタントに求められるのは多様性ある「知識のハブ」機能

「企業個々の相違もありますから厳密には線を引くことはできませんが、だいたい'00年ごろまでの企業にはキャッシュがありませんでした。つまり経営の最優先課題は『いかにしてキャッシュを確保するか』という守りの戦略だったのです。では'06年の今はどうかというと、かなり多数の先進企業が『キャッシュならば溢れるほどある』状況を迎えています。すなわち、経営課題は『そのキャッシュをいかに攻めに活用するか』です。それゆえに成長に向けた戦術としてグローバリゼーションやM&A、R&Dへキャッシュを投じる方向に企業の動きが活発化しているのです」

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当然のことながら、アクセンチュアの戦略グループもこれら"攻め"の戦略を推進している。先のM&Aチーム増強もその1つだが、グローバリゼーション案件はもちろん、製造業のR&D、開発戦略自体にも参画する場面が増えてきているという。こうなれば、経営が守勢一辺倒だった時代と同じようなコンサルティング姿勢ではうまくいかないのだと、西村氏は言う。

「守りの時代、例えば経営体質改善という案件を成功させるためには、一定のメソッドを多くの類似案件に応用することができました。つまり、ある程度の成功確率を得ている方法論で多くの課題を解決できた。それが'00年ごろまでの戦略コンサルティングだったと言うことができます。しかし、攻めの時代には単一メソッドでは通用しません」

確かにかつては「無駄を省き、キャッシュをどれだけ確保できたか」で、コンサルティングの成果が決まっていた部分がある。だが、企業が市場での競争に勝利するための攻めの戦略においては「何をもって成功とするか」という尺度さえも一定ではない。企業それぞれに目指す「成功」像は異なる。それを実現するための方法論の選択肢も無数にある。誰にでも扱えるベストプラクティス的メソドロジーなど存在しないのだ。
「つまり、今こそコンサルティング会社には多様性が必要なんです」

'90年代、アクセンチュアを除く多くのグローバルファームでも、コンサルタントは多様な力を求められていたかもしれない。だが、今ファームが迫られている多様性とは、多様さの規模がまったく違う。以前なら「とても頭のいい人」が一所懸命に考えた戦略提案でも成立したかもしれない。しかし、今や1人の優秀な人間だけでは戦略提案を完結することさえできない。西村氏はそう語る。では、今アクセンチュアの戦略グループが求めている「多様性ある人材」とは、どのような人物を指すのだろうか?

「何でも知っていて、何でもできる個人よりも、『知恵のハブ』とでもいえるような存在になれる人です。ITの領域でマルチプルな機材を接続する際に用いられる機材のハブのような存在ということ。様々な専門性や特殊能力を持った個人や組織をプロジェクトに有効につないでいく存在になれるかどうかが重要だと考えています」

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もちろん、スペシャリストを仲介するだけの存在ではハブと言えない。スペシャリストが持つ力と、プロジェクトが必要とする機能とを熟知した上で、しっかりとマネージメントという形でジョイントできるかどうか。それが問われるというわけだ。ハブ機能は何もスペシャリストばかりが対象ではない。先に挙げたCXOの経営陣との関係性構築も「知恵のハブ」としての当然の機能ということになるのだ。

「ただし、誤解しないでほしいのは『ハブになれる人しか要らない』というわけではないということ。私たちはチームで問題解決にあたる企業として独自の歴史を歩んできました。戦略グループというチーム自体が常に多様性ある集団でありたいと考えているのです。マルチカルチャーな集団だからこそ実現できる成果を目指してきましたし、今後はより一層、その方向性を強化したいのです。

それゆえにメンバーの評価も、人材の採用も、アクセンチュアではすべて減点主義ではなく加点主義で行っています。つまり、個人が持っている良さを引き出しながら、集団としての多様性を育んでいきたい。ハブ的な人もたくさんいて欲しいし、ハブにささって独特の価値を創出するような人材にも参画して欲しい。それが私の本音です」

戦略グループでは、今後グローバル・ストラテジー部隊を増強していこうという方針も持っている。より多様性が求められるステージになることは間違いない。では、「欲しい人材像」の共通条件は何なのだろう。

「オープンで、フェアで、ポジティブであること。私たちが考えている"条件"はそれだけです。この3つを備えている人ならば、間違いなくクライアントのこと、チームのこと、部下のことを大事にする。本気でヒトの重要性を理解して仕事を進めていける。そう信じています」

冒頭で紹介した西村氏の理念が「ヒトが大事」だった。そうして選んだ場がアクセンチュア。その選択に間違いはなかったと西村氏は言い切る。だからこそ、当の西村氏は今、「ヒトを大切にする」ことを唯一の条件として仲間を求めているのである。

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