Chenさんがアディエントへの転職を決めるまでの経緯について教えてください
【Chen】私は台湾の大学を卒業した後、コンピュータ関連企業のプログラマーとしてキャリアをスタートしました。その後、マネジメントを担うようになり、デルタ電子で初めてパーチェシング(購買)分野の仕事に参画してからは、サプライチェーンやコモディティチェーンの仕事に魅力を感じるようになりました。
アディエントとの出会いは、米国ミシガンへ留学し、MBA取得を目指していた時です。2007年にサマー・インターンシップでジョンソンコントロールズ オートモーティブ(現アディエント)へ行き、プログラムのバイアウトに携わったのですが、そこでの仕事が非常に面白かったこともあり、そのまま正式に入社をしました。
コンピュータや電子部品を扱っていたChenさんですが、入社前に自動車部品やシートについて何か勉強していたのでしょうか?
【Chen】最初は何も知りませんでした。自動車産業のことも、自動車部品のビジネスで求められる専門的なスキルも、入社をしてから学んでいったのです。アディエントでは私のようなケースは珍しくありませんから、最初の数年はサプライヤーに行って製品や製造に関わる基礎知識を学んだり、サプライチェーンに携わる場合ならば、バイヤーとして経験を積み重ねながら担当製品の知識を高めていくようなプロセスが用意されています。
特定のコモディティ(製品)で実績を上げられるだけの力がつけば、そのコモディティのマネージャーを任され、その後、ビジネスユニットのマネージャーを任されるようになる、というのが私のようなパーチェシング分野の人間の典型的なキャリアパスになっています。
現在のChenさんの役割を教えてください
【Chen】私はまず日本でフォームと呼んでいる発泡剤関連の部品のバイヤーからスタートし、その後、上海へ行って同じくフォームのケミカル分野のコモディティのマネージャーになりました。そして2014年からはリクライナーと呼ばれるコモディティのシニアマネージャーとなり、2015年以降はアジア・パシフィック地域の購買のマネジメントを任されています。
アディエントの特徴はどんなところにあるとお考えですか?
【Chen】成長意欲、チャレンジ・スピリットの持ち主が数多くいることも1つの特徴ですが、もう1つ、社内のプロセスが非常にしっかりしていることも大きな特徴だと思います。多様な製品を多様な国や地域で扱い、多くの完成車メーカーやサプライヤーと向き合っていますから、ともすると個々の役割が非常に複雑になりかねないのですが、ビジネスを進めていく上でのプロセスが確立されており、全世界が同じプロセスにのっとってビジネスを展開していきます。
各担当者の役割もその中で明確に分類されていますから、意欲と学習能力さえあれば、キャリアを上げていくことが可能です。その一方で新しいことへのチャレンジ意欲が旺盛な集団ですから、確立されているプロセスをさらに向上させたり、新たなビジネスで成果を上げていくチャンスも豊富にあるのです。
では、そんなアディエントで活躍する人材とはどのような資質の持ち主なのでしょう?
【Chen】情熱、論理思考、責任感、そして何よりも失敗を恐れないスピリットの持ち主ですね。さらにもう1つ加えるとすればソーシャルスキル、コミュニケーションスキルを備えている人です。日本のアディエントは、国内はもちろんのこと、アジアの市場とも向き合います。多様な文化を持つこのエリアが急速に市場として発展していますから、グローバルで通用するようなソーシャルスキルを持っていれば、仕事の醍醐味も増しますし、結果もついてくると考えます。
今後、参画してくるメンバーにアディエントの魅力を伝えるとしたら、Chenさんはどうお答えになりますか?
【Chen】アディエントは自動車部品のカテゴリーで圧倒的な実績を世界で築いている会社です。仕事の醍醐味に触れながら、スキルや知識を磨いていくことも可能ですし、グローバルな視点を手に入れて、それをビジネスに活かしていく経験もできます。私たちとしても、世界というステージで今までにないチャレンジを試みるような新しい血を求めてもいますので、熱意のある方に参画してもらえたら、心から嬉しく思います。
プロフィール
EnChien Chen 氏
シニアマネージャー ジャパンパーチェシング
台湾の大学を卒業後、IT企業でプログラマー、プログラムマネージャーとして従事。その後、デルタ電子でサプライチェーン、コモディティチェーンのミッションを経験。2007年、米国ミシガン大学ビジネススクールでMBAを取得するとサマー・インターンシップで出会ったジョンソンコントロールズに入社。トヨタ、日産など日本の自動車メーカーが用いる発泡剤のバイイングに携わった後、上海にて同素材のケミカル分野のマネージャーに。2014年、メタル製品およびメカニズムに関わるシニアマネージャーに就任すると、翌2015年からアジア・パシフィックエリアを統率する立場となり、現在に至っている。
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