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注目企業インタビュー

参天製薬株式会社

組織と人について、チャレンジしている「5つの変革」

津田氏は、パナソニック時代にかつてデジタル化の流れの中で、経営のV字回復を成し遂げた時も、その後迎えた低迷期も、組織と人を担う役割を最前線で経験し、経営陣と正面から話し合うスタイルを持ち続けてきた。国内はもちろんのこと、グローバルな拠点での人事課題とも向き合ってきた。組織と人と制度を変える難しさを、体感している人物なわけだが、参天製薬に来て直面しているであろう諸々の課題をどう解決しているのか。

「そもそも私はヘルスケア産業に通じていたわけでもありませんし、入社当初の半年は自由な立場をもらって、国内外の現場見て多くの人に会っていきました。そのうえで、人事への課題認識や期待も聞き、これから実現すべき『5つの変革』という中期のビジョンを我々の本部としてみんなで一緒に作ったんです。当社が目指す全社的な変革を達成するために、組織や人はどうならなければいけないのか。そこに携わる我々人事のメンバーがどう心がけるべきなのか。その指針としての意味もあります」

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例えば、基本理念に基づき社員に行動を明確化し、それらをサンテン・リーダーシップ・コンピテンシーとそれに基づく新人事制度を構築した。グローバルでのマトリクスでの組織運営がスタートし、海外でも共通の指標でマネジメントしたいというニーズへの対応も求められた。海外の現場を担える人材が必要となる中、海外マネジメント経験者の不足が課題となれば、育成面と採用面の双方で対応を検討し、試行錯誤を繰り返したという。

「人事制度改革にせよ、マトリクス化にせよ、グローバル人材の育成や採用にせよ、あらゆる企業が理想と現実の狭間で苦悩しています。我々も同様です。それでも経営層が本気で変革を志し、我々現場も同じ目標にむけて、なおかつ各社員もこの会社を変えようとしているおかげで、様々な施策がこの3年で進みつつあります。ですから、そういう実態に少しでも触れてくれた外部のかたがた、例えば経営コンサルティングのプロフェッショナルが自ら入社を志願してくれたりもしているんです」

グローバル化を表面的なお題目で終わらせず、試行錯誤の末に一定の形にしていくことで、「経営や変革のことを本当に知っている人たちは、面白い会社、やりがいのある会社だと気づいてくれる」ような状況が生まれているわけだ。そうした変化も相まって、参天製薬の人員マップも一気に多様化が進んでいる。経営陣でさえ生え抜き組と外部からの参入組とが入り交り、それでも「ワンチーム」をめざしている。

「もちろん、難しさは各所にあります。高度な専門性や実行力の持ち主が社内社外を問わずに集まってくれば、それぞれが腕に自慢の人物だけに、主張も強く、チームを組むうえでの難易度は高くなる。でも、それこそが多様性ですからね(笑)。それぞれが辣腕の持ち主なんですから、うまくチームを組めば、変革が加速し、より患者さんのお役に立てるようになる」

冒頭から伝えているように、参天製薬の変革は実際のビジネスにおいて、リアルな成果へつながり始めている。現場のビジネスの変化に、組織や人がそのスピードに追いついていけないほどになっていることが、津田氏の現状の悩みのタネだと言うが、それもまた嬉しい悲鳴。

「2020年を1つの区切りに設定して、大きな目標を掲げていますから、ここから先も積極的にチャレンジしていくつもりです。現場の成果が上がれば上がるほど、私たちの貢献が問われるようになるのですから」

「変わる参天製薬」と「変わらない参天製薬」、その両方に共感できる変革リーダーが今こそ必要

では、今後必要としている人材像について、津田氏はどのような考えを持っているのだろうか? ストレートに尋ねてみると「変わる部分と変わらない部分の両方に共感して、行動で示してくれる人」という答えが返ってきた。「変わる部分」とは、1つは参天製薬が押し進める経営変革のことだが、それだけでなく、眼科領域で必要とされる総合力を身につけていく変化も指している。

「例えばiPS細胞分野の技術や知見の活用など、眼科領域でも最新の技術・知識が治療に大きな変化を与えようとしています。それらが及ぼす影響は薬だけでなく、例えばレンズやデバイスなどの領域にも現れています。これからの参天製薬は『日本の』だけではなく『世界の』眼科領域の患者さんに貢献していくことを目指しています。その領域に特化したスペシャリティ・カンパニーとしての強みを生かして、医薬だけにとどまらない広い領域で貢献をしていきます」

こうなれば、必要な人材像も「変革に賛同する者」、「医薬に精通する者」だけにとどまらない。より広い分野から、参天製薬の基本理念やビジョンに共感する者が集まってきてほしいと熱望しているのだと津田氏。

「先ほども言いましたが、今この参天製薬は、経営やビジネスをよく知る人にとっても、医療の世界を愛し、精通している人にとっても、非常に面白い状態にあります。まずはそんな呼びかけに関心を持ってくれるかたが、より深く当社を知ろうとしてくれたら嬉しいです」

では、「変わらない部分」とは何なのかといえば、「徹底した顧客志向」という価値観。

「変革がスピードを持って進行中であることを強調してきましたが、現場での議論などを見ていて非常に興味深いのは、どんな分野、どんな局面での話し合いでも、『その戦略や手法は本当に患者さんのためになるのか』という視点で皆が立ち止まることです。

こういう新しい製品を開発したい、とか、もっと販売貢献を、という希望はもちろん誰の胸にもありますが、最終的にはやはり患者さんのため、という視点に帰ってくる。そこが参天製薬らしさですし、どんなに劇的な変革を実施しても、そこだけは変えないと誓い合っているポイントです。ですから、ここには共感してほしい。この1点で共感をしたうえで、大胆に変革を起こせる人に参画してほしいですね」

最後に津田氏は「道のりは容易ではない」と語った。例えばグローバル化について。アジア市場では日本で培った参天製薬の製品や経験知がある程度受け容れられる土壌がある、それゆえに早期から成果が上がっているというが、市場が変わればそうもいかない場面も出てくる。EMEAには、数多くの国が存在し、国・地域によって法律や規制などが異なる。

緑内障の総合的な提案活動などそれぞれの患者さんの治療ニーズに的確に応えるための専門性を活用した価値最大化が求められる。すべての打ち手が早々に結果をもたらすわけではなく、継続的なチャレンジが求められてくる。それでもなお、変革の矢を放ち続けてもらうためにも「患者さんのため」という基本理念への理解と共感が不可欠とのこと。

「変わろうとする当社と、変えたくない基本理念とに共感してくれるかたがいれば、ぜひとも参天製薬というチームに興味を持ってほしい。ここでしか得られないものが必ずあります」

プロフィール

写真:津田 直幸 氏

津田 直幸 氏
人材組織開発本部人事統括部長

大阪大学卒業後、1991年にパナソニックへ新卒入社。一貫して人事関連の領域を担い、事業部門・研究部門・カンパニーHQ・本社の人事部門を歴任。その後、北米へ渡ると、海外統括会社にて事業および組織の再編などを任された。2013年、大規模な変革を推進中であった参天製薬に人材および組織の担当として入社、現在に至る。

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