事業会社業界ニュース

M&Aニュース(2018年 9/10〜9/16:ルネサスエレクトロニクス/ブリヂストン/UKCホールディングス/サンバイオ/芙蓉総合リース/加賀電子/RPAホールディングス/モルファ)

転職のご相談・お問い合わせ

シニア・ミドルマネジメントに強い
専門のエージェントに転職相談(無料)してみませんか?

1分で完了無料登録・転職相談
ルネサスエレクトロニクス<6723>、米半導体メーカーIDTを7330億円で買収

ルネサスエレクトロニクスは米半導体メーカーのインテグレーテッド・デバイス・テクノロジーズ(IDT、カリフォルニア州)を買収することで合意したと発表した。IDTの全株式を67億ドル(約7330億円)で取得し、完全子会社化する。買収額は日本の半導体メーカーとして過去最大となる。
自動運転やEV(電気自動車)、HEV(ハイブリッド電気自動車)といった車載分野で需要拡大が見込まれる通信用半導体の開発力強化や製品の相互補完を目的とする。ルネサスは2017年に同業の米インターシルを約3200億円で買収しており、車載市場を中心に攻勢を強めている。

IDTは1980年設立で、データセンターや通信インフラ向けにデータの取得・保存・伝送を行う通信用半導体を主力とする。ルネサスは同社を取り込むことにより、これらデータエコノミー関連分野で事業を拡大するとともに、本命である産業・自動車分野での顧客提案力の向上を目指す。
自動車各社が開発を競っている自動運転分野では走行の安全のために大量のデータをやりとりするため、高性能な通信半導体が欠かせない。車載以外でも5G(第5世代移動通信システム)が世界的に整備が進む中、需要拡大が見込まれている。

IDTは米ジャスダックに上場し、直近業績は売上高927億円、営業利益122億円、純資産710億円。買収金額7330億円のうち、6790億円は銀行から借り入れる。買収はルネサスが米に設立する買収子会社(特別目的会社)とIDTを合併させる「逆3角合併」方式で行う。IDTの株主総会の承認、関係各国の独禁法当局の承認などを得たうえで、2019年6月までに買収を完了する。

ルネサスは世界トップクラスにある自動車向け半導体に加え、IoT(モノのインターネット)分野インダストリー4.0(製造業の第4次生産革命)や5Gに代表される産業、インフラ分野、IoT(モノのインターネット)分野を成長戦略の柱としている。2017年に傘下に収めたインターシルは自動車や産業機械などの電圧制御用半導体を得意とする。これに続く今回のIDT買収により、一連の成長戦略を加速する。
ルネサスは日立製作所と三菱電機の半導体部門が統合した旧ルネサステクノロジと、NECエレクトロニクスが合併して2010年に誕生。2017年12月期の売上高は7803億円。

ブリヂストン<5108>、英国の自動車整備業チェーンExhaust, Tyres and Batteries社を買収

ブリヂストンの欧州子会社Bridgestone Europe NV/SA(ベルギー・ブリュッセル、BSEMEA社)は、Exhaust, Tyres and Batteries (Worcester) Ltd.(英国・ウスター、ETB社)の全株式を取得した。
ブリヂストングループは、欧州事業における小売網の強化を基本戦略の1つに掲げ、フランスやドイツなどで買収や合弁を行ってきた。
ETB社は、英国南西部で乗用車タイヤの販売を含む自動車関連サービスを提供している。
本件M&Aにより、ブリヂストングループは、英国におけるタイヤ販売店網を拡充し、顧客ニーズへの対応力強化を図る。

UKCホールディングス<3156>、バイテックホールディングス<9957>を吸収合併し経営統合

UKCホールディングス、バイテックホールディングスのエレクトロニクス商社2社は2019年4月1日に経営統合すると発表した。UKCがバイテックを吸収合併したうえで、統合新会社「レスターホールディングス」を発足させる。バイテックは2019年3月27日付で上場廃止となる。
エレクトロニクス商社を取り巻く環境は市場の成熟化し、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)時代の到来、取引先ニーズの多様化・高度化などに伴い大きく変化している。こうした中、サプライヤー、顧客、EMS(電子機器受託製造サービス)事業、調達事業、エンジニアリング事業、さらに海外展開でも両社の補完性が期待できると判断した。統合新会社の社長兼COO(最高執行責任者)に栗田伸樹UKC社長、会長兼CEO(最高経営責任者)に今野邦廣バイテック社長が就く予定。合併比率は1:1とする。

UKCは2009年にソニー製品を取り扱うユーエスシーと共信テクノソニックが経営統合して誕生した。売上高は3014億円。一方、バイテックは1987年にソニーの特約店として設立し、その後は海外製品を中心に商材を拡充してきたほか、近年は新規分野として発電、植物工場など環境エネルギー事業に力を入れている。売上高は1858億円。
また、経営統合に合わせ、UKCのデバイス事業(イメージセンサー、メモリー、液晶パネル、半導体・電子部品など)を会社分割により、バイテック傘下のバイテックグローバルエレクトロニクス(東京都品川区)に移管し、社名を「レスターエレクトロニクス」に変更する。当該事業の売上高は1310億円。

サンバイオ<4592>、ケアネット<2150>、バイタルケーエスケーHD<3151>など5社が再生細胞薬について資本業務提携

サンバイオ、ケアネット、株式会社メディカルインキュベータジャパン(東京都港区)、バイタルケーエスケー・ホールディングス及び株式会社アステム(大分市)は、5社間で資本業務提携を締結することについて合意した。

サンバイオは、ケアネットの筆頭株主が保有する普通株式1,076,400株(発行済株式総数の9.74%)を市場外の相対取引において取得する。ケアネット、メディカルインキュベータ、バイタルケーエスケー・HD及びアステムは、4社合計でのサンバイオ発行済株式総数の1.59%を取得する。
サンバイオは、再生細胞薬SB623の研究・開発を手掛けている。ケアネット及びメディカルインキュベータは、SB623を研究材料として医薬品の医師・薬剤師向け情報提供・教育等を行っている。バイタルケーエスケーHD及びアステムは、医療用医薬品の流通大手。

本提携により、サンバイオ、ケアネット、メディカルインキュベータジャパン、バイタルケーエスケーHD及びアステムの5社は、各社それぞれが有する実績や知見を活かすことで、共同研究の内容の更なる充実を図る。ひいては再生細胞薬SB623の適正使用・普及、安定流通を目指す。

芙蓉総合リース<8424>、法人向け一括請求サービスのインボイスを子会社化

芙蓉総合リースは日本政策投資銀行と共同で、法人向け一括請求サービスのインボイス(東京都港区。売上高1360億円、営業利益44億7000万円、純資産218億円)を子会社化することを決議した。インボイスの全株式を所有する合同会社ジーアイ・ホールディングス(東京都千代田区)の株式60%を取得する。残り40%を政投銀が出資する。これに先立ち、ジーアイ・ホールディングスは株式会社に組織変更する。

インボイスは1992年設立で、法人向けに通信料金や電話・ガス・水道料金などの一括請求サービスのほか、集合住宅向けインターネットサービスを手がける。芙蓉総合リースは同社を取り込むことにより、新領域での事業拡大につなげる。
取得価額は約100億円。取得予定日は2018年10月31日。

加賀電子<8154>、電子部品商社の富士通エレクトロニクスを子会社化

加賀電子は、同業の電子部品商社である富士通エレクトロニクス(横浜市。売上高2587億円、営業利益26億3000万円、純資産353億円)の全株式を取得し子会社化することを決議した。株式取得は3段階に分けて実施し、2021年中に完全子会社化する。この結果、加賀電子の売上高はほぼ倍増の5000億円規模となる。
加賀電子は独立系のエレクトロニクス商社で、主力事業の電子部品・半導体販売に加え、EMS(電装基板製造受託サービス)、各種電子デバイス製品の企画・開発や設計支援など幅広いサービスを手がける。同業の富士通エレクトロニクスをグループに迎えることにより、電子部品・半導体ビジネスやEMSビジネスの拡大につなげる。
取得価額は205億円。取得予定日は第1段階が2019年1月1日(所有割合70%)、第2段階が2020年12月28日(同85%)、第3段階が2021年12月28日(同100%)。

RPAホールディングス<6572>、インターネットメディア事業のディレクトを子会社化

RPAホールディングスは、インターネットメディア事業のディレクト(東京都中央区。売上高7億200万円、営業利益2億8000万円、純資産2億2300万円)の全株式を取得し子会社化することを決議した。アドネットワーク(広告配信ネットワーク)事業のRPA(ロボットによる業務自動化)化や収益化を加速する。
取得価額は16億6000万円。取得予定日は2018年9月28日。

モルファ<3653>、AI関連のフィンランドTop Data Scienceを子会社化

モルファはAI(人工知能)技術関連のフィンランドTop Data Science Oy/Ltd.(TDS。売上高5660万円、営業利益2940万円、純資産2440万円)の全株式を取得し子会社化することを決議した。
TDSはコンピュータービジョンやディープラーニングのソリューション開発に特化し、ヘルスケア分野、産業用IoT(モノのインターネット)関連分野に事業を展開している。モルフォとTDSは昨年、業務提携し、その成果の一つとしてディープラーニングを用いた人体や動物などの姿勢を推定する新技術を開発した。従来のモーションキャプチャー技術と異なり、姿勢推定対象にマーカーを装着する必要がないのが特徴。
モルファはTDSの子会社化により、様々なニーズに応えるアルゴリズム開発を推進し、両社技術の融合製品を拡充する。
TDS取得価額は5億7300万円。取得予定日は2018年10月。


※当社WEBサイトで公開している事業会社業界ニュースは公表情報をもとに作成しておりますが、正確性・完全性について当社が責任を負うものではありません。

事業会社業界ニュースの最新記事

一覧を見る
初めての方へ 私たちキャリアインキュベーションについて

転職のご相談・お問い合わせ シニア・ミドルマネジメント
ポジションに強い専門のエージェントに
転職相談(無料)
してみませんか?

各社の採用ニーズを熟知し、業界のキーマンともリレーションを持つ専任コンサルタントが転職活動を支援します。
求人紹介はもちろん、最適なキャリアを提案します。

  • ご相談いただいた方々の
    顧客満足度は90%以上

    初回面談から内定まで平均6か月。
    入念な準備と余裕を持った進行で
    納得できる転職活動を支援します。

  • 安易に転職は勧めず戦略的に
    最適なキャリアを提案します

    内定はゴールではなくスタート。
    経験・スキル・カルチャーフィットも
    含めた企業・求人情報を提供します。

  • 35歳以上のオファー年収は
    平均1500万円以上

    40歳以上は平均1700万円以上。
    3000万円を超えるポジションまで
    キャリアに応じてご紹介可能です。

1分で完了 無料登録・転職相談

現在約6000人以上が登録中!
転職活動にすぐに役立つ
メールマガジン(無料)もございます。

メールマガジン登録(無料)