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プロ経営者インタビュー

星﨑 尚彦 氏

[2]現在のご自身の役割について教えてください

対外的には、安売り店のイメージを払拭し、確かな専門性を持つ「アイケアカンパニー」としてエンドユーザーに認知していただき、事業の質を根本から変えていくトライを続けています。具体的にはシニア層にスポットを当て、プロのアイケア集団としての高付加価値サービスを提供しながら、高単価なビジネスを築き上げつつある途上にいます。

その一方で、社内的には企業文化の再醸成を目指しています。今申し上げたようなプロ集団として誇りを持って仕事をしていくために、原点となる価値観を共有することにしました。

その1つは「ノーと言うな。イエスから何事も始めよう」です。私自身、事業がうまくいっていない企業と過去に何度も向き合ってきましたので、無理もないことだとは思うのですが、やはり業績がふるわない組織に属するメンバーは発想がネガティブになりがちです。

例えば社長が「売上を倍にしようじゃないか」と投げかけても「人が足りていないので無理です」「元手となる資金が不足しているので無理です」「今あるこの店舗では無理です」というように「できない理由」から発想をスタートしてしまう。もちろん、問題点はどんな企業にもあります。しかし、だからこそ最初は「ノー」ではなく「イエス」で始めるべき。

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「売上を倍にすることはできます。そのかわり、いついつまでにこういう人材をこれだけ確保しなければいけません。そのためには......」という考え方でスタートすれば、「やるべきチャレンジ」が明確になっていく。成功するとは限らなくても、成功へ向けて一歩踏み出す姿勢を社員全員が持ったなら、会社は強くなれる。私はそう信じて、この呼びかけを毎日のようにしています。

もう1つ皆と共有している価値観は自責です。「他責を自責に」と言い換えてもいい。どんなに必死で仕事をしても、その事業がうまくいかないのなら、責任の一端は必ず自分にもある。「誰かのせいでうまくいっていない」などと主張する前に、まず自分の非を見つけ出して、これを直す事から始めよう、と呼びかけているわけです。

このように、ポジティブな発想と、あらゆる成功体験や失敗体験、常識にとらわれずにゼロから物事を考えるゼロベースな思考を手に入れれば、おのずとスピードという力が組織にも個人にもついてきます。ですから、社内では事あるごとに「ポジティブ」「ゼロベース」「スピード」の3つを訴えかけています。

また、私は「現場そのものが大事」と考えており、呼びかけをするだけでは終わりません。そもそも、会社の売上が上がっていない責任は社長にあるのですから、「その社長が自責の思いで動き出さなくてどうする?」ということです。

代表的な取り組み例が「ホシキャラバン」。社長である星﨑が自らキャラバン隊の車の運転手も務めて、各店舗を定期的にまわり、経営上の課題解決を有志参加のメンバーとともに実行していく。社長が率先して、例えばお客様向けのマイクパフォーマンスをしたり、店の外装に汗をかいたりすることで、企業の文化というのは本質的な意味で変わり始め、育っていくのだと私は信じているんです。

[3]小中学生時代はどんなお子さんだったのでしょう?

私は小中高一貫校の成蹊学園に通っていました。意外だと言われてしまうんですが(笑)、4人兄弟の2番目だった私は、もともと表に出て自己主張をするような子どもではありませんでした。ところが、小学生時代に父の仕事で渡英することとなり、私も英国の学校に一時通っていました。

帰国後、また成蹊学園に戻ったのですが、子どもの世界によくある話で、何か目立った特徴があるとイジメの対象になります。帰国子女となった私も「英語が話せる」ことなどからいじめられてしまいました。悔しい思いをした私は、中学入学時に「このままではいけない」と決意し、「メジャーになってやる」の一念で、学級委員に立候補したり、ラグビー部に入部しました。

その後、体調を崩したことが原因でラグビー部を辞めることにはなったものの、祖父が柔道家だったこともあり、3年生の時には柔道部を創部して、キャプテンを務め、ひたすら「メジャーになる」ために奮闘していました。

[4]高校、大学時代はいかがですか?

リーダーシップの芽生えのようなものはあったのでしょうか?

中学と異なり、成蹊高校には昔から柔道部があり、大学生とも一緒に練習する為、練習はとてもきついのですが、臆せず入部し、必死の思いで練習に励みました。その結果、高校でもキャプテンを務めることになったわけですが、社会人にも通ずるようなリーダーシップを発揮できていたかというと、ちょっと質が違っていたかもしれません。やはり高校の運動部でリーダーに求められるのは一にも二にも「強さ」でしたから。

とはいえ、この頃には中学入学時に心を覆っていた「メジャーにならなければ集団の中で生きていけない」というような強迫観念からは開放されていました。努力することで目標を手に入れる「強さ」を得たことは、その後も役立っていると思います。大学入学の局面でも、私は高い目標を立て、そのまま成蹊大学に推薦で上がるのではなく、受験する道を選びました。

受験シーズンぎりぎりまで柔道に没頭していたものの、必死で勉強をした結果、めでたく早稲田大学に入学することができました。大学では柔道ではなく競技スキーに没頭していたものの、同時にアルバイトと言いますか、父の仕事に関連した事業にも携わっていきました。

冒頭にも申し上げたように私の家は祖父も父も三井物産の人間だったのですが、父の場合は三井物産が起ち上げに関わったテレマーケティング会社のもしもしホットライン(現りらいあコミュニケーションズ)の設立者となり、経営が軌道に乗って物産に復帰するまで社長・会長を務めていました。

今となっては大企業ですが、設立間もない当時は、人集めなどの役割を私が任されていたんです。今思えば、この時に得た起業体験的なことが後々いろいろと役立っていきました。

[5]ご家族やご親戚に経営者はいらっしゃいますか?

冒頭の自己紹介でも申し上げたように、祖父も父も三井物産に在籍し、経営の仕事に携わっていました。三井物産は戦後の財閥解体時に一旦ばらばらになったのですが、この時、名古屋支社をまとめて社長を務めました。祖父の死後、この会社が今の三井物産と対等合併をしたため、祖母は一時、三井物産の筆頭個人株主にもなりました。父もまた三井物産の一員となり、先にお話をしたように事業起ち上げの一貫でもしもしホットラインの初代社長を務め、物産に復帰後は取締役を務めました。

ですから、祖父や父から受けた影響は非常に大きかったといえます。一族として三井物産と深く関わってきただけに、私が三井物産を辞めると言い出した時には、祖母には泣かれ、父は会社でつるし上げられましたが(苦笑)、もちろん私個人としても様々な経験とチャンスをくれた三井物産には、今も深く感謝をしています。

[6]ご自身の性格について教えてください

そうは見えないでしょうけれど(笑)、恥ずかしがり屋といいますか、内向的な性格です。人間が大好きだという面も併せ持っているのですが、上手に器用に人と接することができるタイプではありません。仕事上の顔は、あくまでも努力の結果でしかありません。

[7]いつ「経営者になろう」と思われましたか?

明快な転機を挙げるとすれば、MBA取得と同時にフラー・ジャコー日本法人の社長就任話を引き受けた頃です。「オレはお山の大将が向いているんだ」とはっきり自覚したのが、この時でした。

[8]経営者に必要なメンタリティ、スキル、経験とは何でしょう?

メンタリティやスキルにおいて最も必要なのは「繊細さ」と「大胆さ」だと考えています。どんなビジネスをしていても、成功の秘訣やヒントは必ず現場や数字に隠されています。現場の状況や人間関係、様々に上がってくる数字、そういうものの中から鍵となるものを見つけ出す繊細さを身につけなければ、経営の仕事で成功することはできません。

一方で、経営者は胆力というものも問われます。繊細さを発揮してヒントを手に入れ、改善策を打ったとしても、いつもすぐに成功するとは限りません。それでも「やろう。責任はオレがとる」と言い切れるかどうか。本気でそう思っていなければ、人はついてきません。「しんがりはオレが務めるから、思う存分に暴れてこい」と言える大胆さもまた経営者の必須条件となるのです。

経験という面でおすすめしたいのは、中小規模の企業で責任を負うことです。私も、もともとは大企業にいたのでわかるのですが、そういう企業はピンチになっても誰かが助けてくれるようにできています。だからこそ成功して規模を拡大できたのだとも言えますし、この点は組織としての強みなのですが、そういう恵まれた環境しか経験していない者には、先に挙げた「繊細かつ大胆」なメンタルも能力もなかなかついていきません。

ですから経営者になるべく努力していきたいと願う人ならば、中小企業を経験すべきだと思うのです。誰も救いの手を差し伸べてくれない場で、修羅場を踏んでいくことをおすすめします。

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