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画像:プライスウォーターハウスクーパース株式会社

パートナーインタビュー

プライスウォーターハウスクーパース株式会社

19世紀に前身である組織が産声をあげたPwC(プライスウォーターハウスクーパース)は、今や世界158カ国771都市に約17万人のスタッフを有する世界最大級のプロフェッショナルファーム。PwC Japanは、プライスウォーターハウスクーパース株式会社、あらた監査法人、税理士法人プライスウォーターハウスクーパースで構成され、この3つの組織が、それぞれに専門性を発揮しながら連携している。
その中で、プライスウォーターハウスクーパース株式会社は、ディールアドバイザリーとコンサルティングを提供する国内最大規模のコンサルティングファームとして、約1,300名のプロフェッショナルが企業の経営課題の解決を支援している。PwCのグローバルネットワークの活用と、独自のトータルサービスの提供という二軸を併せ持つ強み。同社が、今求めている人材像とは?組織が持つ内部環境の独自性とは?
コンサルティングチームを率いる椎名茂氏に話を聞いた。

人工知能の研究からコンサルティングの世界へ。
その理由とは?

椎名氏は独特の経歴の持ち主だ。大学院ではコンピュータサイエンスに没頭し、この領域でマスターを取得。入社した大手エレクトロニクス企業では、研究職として人工知能の開発・研究に情熱を注いできた。そんな人物が、なぜコンサルティングの世界に足を踏み入れたのか?

photo01.jpg「人工知能の研究の一環で、私は最適化理論のアルゴリズムを追い求めていました。簡単にいってしまえば、たとえばメーカーの在庫管理において、いつどれくらい出荷するのが適切で、そのために生産計画はどう進めればよくて、工場はどう稼働させていくべきか、というような問題に、最適な解を導く。もっと身近な例でいえば、ファストフード店などのアルバイトの出勤シフト管理、あるいは学校の時間割の作成も、実は非常に複雑な組み合わせになるため、多くの人が苦慮している領域なのですが、これらの仕組みをモデル化し、論理のもとに体系化していく研究でした」

このとき椎名氏は気づいたのだという。「どんなに周到、巧妙に計算して導いた結論であっても、人間が行う営みは目論見通りには決していかない」という事実に。

「考えてみれば当たり前なんです。人間というのは、計画通りには行動しない生き物ですから(笑)」

なにも、人間は怠惰だから規律を守れない、というような話ではない。たとえば先の在庫管理にしても、作った商品が計画通りに売れなければ、すべてのプランを見直さなければいけなくなる。売れずに在庫が残っている状態にもかかわらず、「計画はこうだから」と、生産をストップしなければ、企業経営はたちまち前に進まなくなる。

「悔しくて聞きましたよ。そういう現場で起きている状況を最適化する存在はいないのか、と。『いますよ』という答えが返ってきた。では、誰が対応しているのかといえば、コンサルティングを行うプロフェッショナル集団だった。それがわかった時、『それなら、その領域も含めて一気通貫で見てやろう』という気持ちがわいてきたんです」

冒頭の質問に、こうして楽しそうに答える椎名氏にとって、「人工知能の研究者が企業経営のコンサルティング領域に踏み込んでいく」ことは、なにも不思議ではないし、独特のキャリア形成だと感じてもいないようだ。「わからない領域が見つかったのなら、そこを突き詰めていくのは当然」、ということなのだろう。


問題解決という王道のミッションと
ビジネス・クリエイトというこれからのミッション

では、椎名氏が考える"コンサルタント"の職務とは何なのか? ここでもまた明快な答えが返ってきた。

photo02.jpg「今、コンサルタントがすべきことは2つあると考えています。けれどもまず第1に王道のほうを言いましょう。それは問題点を見つけ出して、それを解決することです。先の在庫管理の例を続ければ、どこにどれだけの商品があり、どういうロジスティクスのもとで動いているか。そうした、すべての事実を見える化することから始めましょう、というのがコンサルタントの王道ですよね」

実際、昨今の椎名氏自身は、VCT(Value Chain Transformation)をはじめ「新興国におけるサプライチェーンの確立」等のグローバル案件で成果を出し、企業から高い支持を受けているのだが、まさにサプライチェーンの効率化や、問題解決の基本を例に「コンサルタントの王道」だと語る。では、もう1つの道とは何なのか?

「王道のコンサルティングにおいても、たとえば『さらにサプライチェーンを改善するためには、業務オペレーションそのものを根本から変革するしかない』と提案をすることが少なくありません。新しい大きなチャレンジを、提案だけで終わらせずに実行に移し、それがお客様のもとで定着するまで進めていく。これは当社が続けてきた王道でもあります。しかし、そうしたチャレンジとはまた異なる新しい役割がコンサルタントに求められ始めている。私はそう考えています。今コンサルタントがすべきことの2つ目、それはお客様と一緒に新しいビジネスそのものを創っていく、というものです」

問題解決がコンサルティングの王道ならば、ビジネス創成が新たな道。これからのコンサルタントには、この2つが求められるというわけだ。そこで尋ねた。「問題解決に適した人材と、ビジネス創成に適した人材とでは、大きな違いがあるのでは?」と。だが椎名氏は間髪入れず答えた「いいえ、違いなんてありませんよ」と。

「おそらく質問の主旨はこうでしょう。王道を高度に実現する人というのは、ある程度定着した方法論や法則に基づいて、高い専門性をドライブさせて問題解決につなげていく。ところが、ビジネスをクリエイトする人というのは、漠としたイメージやビジョンを明確な形にする力が問われる。だから、向き不向きが出るだろう、というわけですよね? そんなことはないんです。たとえば、グローバルな成果をあげるため、初めての国や地域に進出し、そこで新しい事業を打ち立てるのだとしましょう。『こういう事業をすれば、お客様の企業は力を発揮して成功する』というアイデアが出た後、実際にその事業を組み立て、法律や税務も調べ上げ、人をはじめとする事業に必要なリソースを集めていかなければなりません。そこで問われるのは、やはりタスク定義をしっかり行い、多様な領域で高度な専門性を駆使していくことです。つまり、問題解決の王道で成果を出している人だけが、この新しい役割でも力を発揮するのです」

ただし、求められるのはタスクを組み立てる技量や、専門性ばかりではないようだ。椎名氏は、「問題解決型案件でもビジネス・クリエイト型案件でも、共通した素養・資質が人材には求められる」という。

(2012年1月当時のインタビュー内容となります)

プロフィール

椎名 茂 氏
プライスウォーターハウスクーパース株式会社
代表取締役社長

大手コンピュータ会社の研究員として人工知能の研究に従事。
専門は制約論理言語と最適化アルゴリズム。入社後はその経験を活かし、企業のSCM最適化における戦略立案、業務およびITコンサルティングに取り組む。

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