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インテグラル株式会社

後藤英恒氏 パートナー

P&Gでマーケティングに携わった後、ボストン コンサルティング グループでコンサルタントとして活躍。その後、事業会社の経営を担ってきた後藤氏。当事者、コンサルタントとして企業経営に関与していた後藤氏が、次に選んだステージはPEファンドであるインテグラル。なぜPEファンドを選んだのか?他PEファンドではなく、当社を選んだ理由とは?そして現在、採用面を担う後藤氏に、どのような人材がここで活躍するのかも聞かせてもらった。

まずは後藤さんがインテグラルに参画するまでの経緯について教えてください。

写真1:インテグラル株式会社 後藤 英恒 氏

【後藤】私は学生時代にマーケティングを学んでいましたし、これを磨いて、社会を生き抜く武器にしたいという願望もあったため、P&Gへの入社を決めました。そこで一定の経験を得てくると、今度はより経営に近い場で仕事をしていきたいと考えるようになりました。将来的に経営の仕事に携わりたいと思うようになっていたからです。そうしてボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)に転職し、経営変革やM&A後のPMIに携わりながら経営支援の経験を積みつつ、成果をあげることができるようになってきました。

その後2年半ほどが経過した時、知人から東ハトの再生案件への参画を打診されました。P&GやBCGで得てきた知見を用いて、貢献もできそうですし、成長もできるチャンスだと思い、私はこの話に乗りました。東ハトの執行役員経営企画室長として入社し、その後COOも務めさせてもらう中、当時社長だった辺見(芳弘氏。現在はインテグラルのパートナー)や会長だった佐山と出会い、当社の再建に取り組みました。東ハトは無事再生を果たしましたが当時のファンドが3年でイグジットし、それを機に私も同社を離れることになりました。次はイグジットありきのファンドではなく、上場会社の三城ホールディングス(眼鏡チェーンのパリミキ)に入社し、経営変革に携わることにしました。しかしながら、そこでは資本のガバナンスがあまり強くない中、いろいろと試行錯誤を経験することになりました。

やはり会社をよくしていくには、資本のガバナンスと経営変革力の両方が必要と実感していたタイミングで、東ハト時代につながりのあった方々とのご縁もあり、インテグラルに参画しました。インテグラルが掲げる「信頼できる資本家」として、「経営と同じ時間軸で経営改革をする」独自の日本型PEのあり方に共感をしましたし、自ら貢献もしつつ成長もしていけると思ったからです。

インテグラルに参画された後も、複数の投資先企業の経営変革にハンズオンで携わってこられたようですが、実態としてどういう働き方のサイクルなのでしょう?

【後藤】このサイトのプロ経営者のページでも以前インタビューをしていただきましたが、ビー・ピー・エスやシカタ、大泉製作所に経営陣として加わってきました。これまでは、投資先にどっぷりと入り込む期間と、インテグラルへ戻って投資検討の業務に就く期間とが交互に繰り返されている形です。パートナーになってからは、各メンバーのアサインメントを担う役割となり、加えて採用のほうも携わるようになっています。

採用に当たっては、候補者のどういう部分に注目をしているのでしょうか?

【後藤】一言で言えばハードスキルとソフトスキルの双方を見ています。ハードスキルについては、投資前のプロセスで求められるM&Aの知見やモデリングのスキルを見ていくと同時に、投資後のプロセスで必要となる経営企画的な知見も見ます。ですからそこだけを重視すれば、参画するメンバーのバックボーンは、M&AアドバイザリーやIBD、FAS、コンサルタントが多くなりがちなのですが、ソフトスキルも重視するのがインテグラルの特徴だと思います。当社が求めるソフトスキルは、例えば投資前に寄り添いながら交渉する局面ですとか、投資後に多くの人を取りまとめていく局面を担う立場ですから、企画力、ファシリテーション能力や物事をやり切る実行力が最優先。ですから、どんなに立派なハードスキルの持ち主であったとしても、まずはインテグラルが求めるソフトスキルが必要となります。

更にインテグラルが重視する理念への共感が不可欠になります。経営者に信頼される資本家になること、経営に寄り添いながらともに強くなっていくこと。そういうものを大切にする集団であろうと考えて採用をしていますから、結局志望者のバックボーンもIBDやコンサル出身者ばかりでなく多様です。商社や官公庁などからのエントリーも少なくありません。

実際のところ、すべての条件を兼ね備えた人材はなかなかいませんよね?

【後藤】おっしゃる通りです。ファイナンス領域で育った人材は、経営企画的な面での経験値を多く持っていませんし、コンサル出身者にとってはファイナンス面での知見が十分とは言い難い。だからこそ育成には力を注いでいます。徒弟的に実践していくだけでなく、その基盤となる知識やノウハウをパートナー始めメンバーが講師役を務める社内研修を積極的に行っています。例えば投資先企業への常駐と言われてもFASや会計系のキャリアの持ち主にはピンときません。そこで、投資先で常駐した社員が講師役を務めて、リアリティのある学びを提供します。その上で、外部の有識者を招いて学びの場にしたり、その場でディスカッションをしたり。こんな風に内部で教え合う習慣が定着していることもあって、インテグラルは「学ぶのも教えるのも好きな集団」になっていますし、それが非常に良い方向で機能していると感じます。

現実問題、私もまったく風土の異なる複数の企業に常駐してきたからわかるのですが、会社というのは千差万別です。「こういう時はこうすれば良い」などというセオリーがあって、それがまかり通るとは限らない。結局はインテグラルのメンバー相互で集まりながら、ワイガヤで情報交換するのが、最高の学びになりますし、関係性を強くしていくことにもつながります。近年インテグラルも人が増え、なおかつ投資先に常駐する者も少なくない中で、こうした学び合い教え合うカルチャーは社員間の関係性を強くする面でも有効に機能していると思います。

他のPEと異なり、一定期間の投資先常駐がインテグラルの特徴の1つかと思いますが、それもまた学びの場になるのでしょうか?

写真2:インテグラル株式会社 後藤 英恒 氏

【後藤】はい、佐山も話していましたが、投資先での常駐経験は間違いなく投資プロフェッショナルとしての成長を加速させることができると考えています。コンサルタント出身者にしてみれば、相手企業に入り込む経験は持ち合わせているでしょうけれども、ごく短期間でしかありません。また金融系のキャリアしか持っていない者にとっては、生々しい経営の最前線は未経験です。そこでは専門家としての知見が問われる時間よりも、地頭やチャーム、つまり人としての魅力、いわゆる人間力が問われる時間のほうがずっと多い。

事業の現場にある理不尽な現実であったり、難しい組織内ポリティクスであったり、数字に表れない経営の実態などを、短期ではなく継続性をもって体感します。また、自ら策定した投資時事業計画を現場で実践し成果を出していくことの難しさを経験することも、投資家としての成長につながると思っています。よりリアルな経営を学び取って帰ってきた者は、次の投資検討時には見違えるような力量を示してくれるようになっています。結局、私自身がインテグラルへの参画を決意した最大の理由はここにありました。経営とファイナンスの両方を本質的に学び実践することで、実質的に成長していける環境がここにはある、と自負しています。

プロフィール

写真:後藤 英恒 氏

後藤 英恒 氏
パートナー
一橋大学法学部卒業

一橋大学卒業後、P&Gファーイーストインクへ入社。一貫してマーケティング部門に従事し、ブランドマネージャーとして洗剤製品の売上倍増達成など高い実績を上げた。2001年にボストン コンサルティング グループへと移り、コンサルタントとして様々な案件を担った後、民事再生プロセスに入った東ハトの執行役員に就任。同社の再建に貢献し、取締役副社長兼COOも務めた。その後、メガネの三城での経営改革等を経て2008年、インテグラルにディレクターとして参画。機械メーカー、女性向けバッグOEMメーカー及び自動車部品メーカーの経営に代表取締役社長として携わる。2017年パートナーに就任した。

写真:高橋 風太 氏

高橋 風太 氏
アソシエイト
早稲田大学商学部卒業

大学卒業後、野村総合研究所に入社。ビジネス・デューデリジェンスを含むM&A関連のプロジェクトやICTを活用したワークスタイル改革等の業務改革プロジェクトを担った後、2017年インテグラルに参画。現在は投資先の肥料メーカーに常駐している。

写真:佐山 展生 氏

佐山 展生 氏
代表取締役パートナー
洛星高校卒業、京都大学工学部高分子化学科卒業 ニューヨーク大学MBA 東京工業大学大学院社会理工学研究科博士後期課程修了(博士(学術))

京都大学を卒業後、帝人に入社。ポリエステルの重合の製造現場と研究開発職で約11年従事した後、三井銀行(現 三井住友銀行)に入行してM&Aアドバイザリー業務を担い、ニューヨーク駐在を経てM&A専門部門の企業情報部部長を務めた。数々の歴史的大型案件を手がけた後、1998年に実質日本初の大型バイアウト・ファンドとなるユニゾン・キャピタルを共同設立。2004年にはM&Aアドバイザリー会社のGCAを山本礼二郎氏(現インテグラル代表取締役)らとともに共同創業。ここでもランドマーク案件を数々手がけた。その後、日本初のメザニン投資の会社メザニンを山本礼二郎氏とともに共同設立。代表取締役就任を経て、2007年にインテグラルを設立。一橋大学大学院経営管理研究科客員教授、京都大学経営管理大学院、客員教授、京都大学大学院総合生存学館(思修館)特任教授、関西大学経済学部客員教授など現任。主な著書に『社長の器』『リーダーの危機突破力』(日本経済新聞出版社)山本昌氏との共著に『生涯現役論』がある。

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