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ポラリス・キャピタル・グループ

小川 両一 氏 プリンシパル

大手総合商社から、米系戦略コンサルティングファームへ。そしてポラリスへと キャリア形成してきたプリンシパル 小川両一氏。PEに参画した理由、魅力とは何なのか。そして、中でもポラリスを選択した理由とは?

また、コンサルタント経験者がPEに参画した場合 どのような気構えや備えが問われるのか、本音を語ってもらった。

ボストンコンサルティンググループにいらした小川さんがPEファンドに興味を持つようになった経緯について教えてください。

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【小川】新卒で入社した三井物産での仕事に満足していた私は、「良い会社は社員を含めて関係する多くの人々を幸せにする」と考える様になりました。やがて、「三井物産の様に良い企業をもっと世の中に増やしたい」という望みが生まれ、経営者になる志を持ってビジネススクールへ留学しました。ボストンコンサルティンググループに転職したのも、経営を志すうえでの修行としてでした。ここでの仕事にも非常にやりがいを感じてはいましたが、「より当事者として企業経営に関わりたい」「自分自身が経営者となる以上にバイアウトファンドを通じて貢献することが、自分の希望をかなえることになるのでは」といった思いを持つようになったのです。

しかし、そうはいっても日本のバイアウトファンドの中に、欧米並みの企業競争力・収益力を向上させられる本当の力を備えたファンドはないのだろうと感じてもいました。実際にハンズオン投資を謳いながら、投資後は何もしないファンドを数多く知っていましたから。ですから、バイアウトファンドへの感心が強くなってきたとは言え、転職そのものについては、まだ現実的なオプションとは捉えていませんでした。

そんな折、ヘッドハンターからポラリスという創業数年のファンドの存在を聞きました。実際に木村や飯沼と会って話をすると、「ここは違う」と感じたのです。何より志が私のものと合致していました。「ここならば近い将来、欧米並みに社会に貢献できるファンドになるかもしれない」と思ったわけです。この思いに加え、最終的にポラリスへの入社を決意した理由は大きく3つです。

1つ目は、ファンドの社長として若い木村が、その若さを活かしてフラットで機動的な組織でポラリスを立ち上げさせようとしている意気込みを感じたこと。2つ目は、米国ファンドの傘下での企業再生の成功体験を持った高橋(現取締役相談役)という日本では数少ない本格的なプロフェッショナル経営者がいること。3つ目は、ポラリスを日本で一番のファンドに育て上げようという気概の高い人材が集まってきていることでした。

今のお仕事内容を説明してください。

【小川】ファンドマネージャーとして、投資案件のソーシングと、投資後の企業のモニタリングの両方を行っています。入社から1年数ヶ月になりますが、これまでに担当した投資はすでに2社ありますし、既投資企業のモニタリング案件も1つ加わりましたので、現在は3社のバリューアップのモニタリングを行っているところです。

社外取締役を勤める2社については、それぞれ週2日程度訪問して、ポラリス流のバリューアップを実施しています。特にやりがいを感じるのは、投資先企業の役職員と共に業績向上に向けて汗を流す中で、社員の言動が前向きで自信のあるものに変わってきたのを感じたり、施策効果により業績の好転の兆しを感じたりする時ですね。加えて、戦闘能力値の非常に高いポラリスメンバーと仕事をするのも楽しみの一つです。

コンサルタントとファンドマネージャーとでは、当然仕事内容も違ってくると思うのですが、大きな違いとは、どんな点にあるのでしょうか?

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【小川】まず第一に、カバーしなければいけない仕事の幅が、まったく違います。特にポラリスの場合、ソーシングからモニタリングにもコミットし、その上でEXITに持って行くことが一人のファンドマネージャーに求められます。やるべきことは、非常に多く守備範囲の広さも求められますね。

勿論、コンサルタントもファンドマネージャーも「企業を良くする」使命を持っていることは共通です。しかしながらビジネスモデルが大きく異なるために、やらなければならない範囲が変わってくるのです。コンサルタントはクライアント企業の課題を解決することでフィーを獲得します。多くのコンサルティング会社が「顧客第一主義」を掲げている様に、コンサルティングというのはクライアント企業の満足度を中心に据えたビジネスモデルと言えます。解決すべき顧客企業の課題は戦略の再構築であったり営業力強化であったり、人事体制の改善であったり様々です。企業全体の価値向上を目指すとは言っても、個々のコンサルタントは、プロジェクトベースで限定的な成果を上げることが目標となるのです。また、顧客からのプロジェクトの評価という観点からは、定量的に評価できるものもあれば定性的にしか評価できないものもあります。

一方でファンドマネージャーは投資リターンをあげなければならいない。即ち、投資先企業の魅力全体をアップして、広く市場で評価されなければならないのです。そのためには収益力を強化してEBITDAを向上するだけでは不十分で、企業のマルチプルも引き上げなくてはならないのです。

このマルチプルを引き上げることは「Repositioning」と言いますが、企業そのもののビジネス/市場における位置付けそのものをより魅力的なものに変えていかなければならないのです。また、顧客評価という観点からはLP投資家がファンドマネージャーの顧客と言う事になる訳ですが、満足度が投資リターンで完全に数値化されてしまうという、厳しい立場です。

それでも小川さんはファンドマネージャーになったわけですから、ここでしか味わえない醍醐味がある、ということですよね?

【小川】もちろんです。コンサルタント時代にもお客様に喜んでいただくことがやりがいでした。しかし、プランがその通りの形で実を結ぶとは限りません。インプリしてみたら、現場の状況等の問題で形を変えてしまっていたりする。なかなか当事者として喜びを得る、というところには至りませんでした。

ところがファンドマネージャーは先に申し上げた通り、厳しい面もありますが、「自分で見つけ出して、自分で良くして、それによって投資家も含めて多くの人に喜んでもらえる」というやりがいがあるのです。

小川さんの場合、金融業界にいた経験がありません。今後、コンサルタントや事業会社出身者がPEファンドに参画しようとした場合、問題なく活躍できるのでしょうか?

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【小川】ポラリスのファンドマネージャーは、まさにマルチタスクです。非常に幅の広い仕事をしていく必要がある。しかし、木村も日ごろから言っていますが、ファンドマネージャーとは一種のプロデューサー業なんです。投資先企業の人たち、ポラリス内部のメンバー、さらにはファンクションごとに専門性を持つ外部の人たち、これら全部を動かす仕事。逆に言えば、こうした皆さんを上手に有効に動かすことができれば、マルチタスクといっても、本人がすべてに着手しなくてもいいわけです。

つまり、「金融業界経験がなかったらPE業界で活躍できないのか」とか「金融業界経験があるからPE業界で活躍できるのか」という考え方自体が間違っていると思います。実際、PE先進国の欧米では様々なバックグラウンドのファンドマネージャーが活躍しています。但し、プロデューサーになるためにはファイナンスを含めて全てのタスクについての相当な理解が必要になります。「PEファンドで活躍できる」人というのは、経験が無い分野についても本質を見極める能力が高く学習能力の高い人、ということになると思います。

先ほど戦略系コンサルタントとの違いについて、守備範囲の広さの話をしましたが、時にはコンサルタントに加わってもらい、その機能を果たしてもらうプロデューサーになることもある。戦略を構築しようということに戦略コンサルタントに支援をしてもらうこともありますし、組織を変革しようというときに人事コンサルタントに加入してもらう場合もある。このように、チームワークをマネージメントしていくことで、初めて目標は達成できるのです。そして、上手に動けば、むしろコンサルタント時代よりもワークライフバランスが良くなったりするんです。

最後にポラリスの魅力について一言お願いします。

【小川】 私がポラリスに転職を決めた際の理由を3つ先ほどお話しました。1つ目は木村が作り上げようとしているフラットかつ機動的な組織、2つ目は高橋というプロフェッショナル経営者の存在、そして3つ目は日本で一番のファンドを目指す気概の高い人材。これらがそのままポラリスの魅力だと思います。

加えて、一気通貫で責任ある仕事が任せてもらえる喜びとそれによって実現する成長も魅力の一つです。バイアウト市場では最多級の投資実績をポラリスはすでに上げています。パイプラインの太さは今後も多くの案件につながります。ファンドマネージャーとして経験を積みたい人にとって、こんなに魅力的な環境は他にはありません。

「どれだけ案件に深く関わり、質の高い働きをしたか」と「どれだけ数多くの案件に関わったか」という2つの要素が揃うことで、ファンドマネージャーは成長すると思います。ポラリスにはこの2つが揃っています。ぜひ これらの魅力を心から理解・共感してくれる方にメンバーとして加わって頂きたいですね。

プロフィール

写真:木村 雄治 氏

木村 雄治 氏
代表取締役社長
東京大学教養学部卒業 米国ペンシルバニア大学ウォートン校 MBA



日本興業銀行にて、国内外企業向け融資業務並びに証券業務に従事。興銀証券設立時に社債引受業務に携わり、同社が株式引受免許取得後 資本市場グループエクイティキャピタルマーケット室長に就任、株式引受業務を本格的に立ち上げる。その後、みずほ証券プライベートエクティ部長として プリンシパル株式投資業務を立ち上げ、2004年9月ポラリス・プリンシパル・ファイナンス(現 ポラリス・キャピタル・グループ)設立と同時に同社代表取締役副社長に就任。2006年6月同社代表取締役社長に就任、経営全般を統括しつつ 投資活動の前線に立つ。代表パートナー兼投資グループ長。投資委員会委員長。



写真:飯沼 昭 氏

飯沼 昭 氏
パートナー
東京外国語大学外国語学部卒業 米国コーネル大学経営大学院 MBA

日本興業銀行にて 国際金融業務、興銀証券資本市場グループにて社債引受業務(国内の食品、流通業界及び海外の政府系機関等を担当)に携わった後、みずほ証券アドバイザリーグループにて金融、エネルギー、非鉄等の業界に関わるM&Aアドバイザリー業務に従事。その後、みずほ証券投資銀行グループ(食品、小売、通信、メディア業界を担当)を経て、2004年11月ポラリス・プリンシパル・ファイナンス(現 ポラリス・キャピタル・グループ)参画。ドラッグイレブン、トップツアー及びカロナール向け投資、ドラッグイレブンのエグジットを主導。2008年4月よりパートナー兼投資グループ副グループ長。投資委員会委員。



写真:小川 両一 氏

小川 両一 氏
プリンシパル
早稲田大学政治経済学部卒業 ロンドン大学経営学修士 MBA

三井物産株式会社にて、財務・管理会計、投融資評価、関係会社管理等の業務を担当した後、営業部門でサプライチェーン・マネジメントを中心とした営業活動に従事。その後、ボストン・コンサルティング・グループにてプロジェクト・マネージャーとして、幅広い産業分野で、事業戦略、マーケティング・営業戦略、事業開発・アライアンス戦略の策定・実行支援等の数多くのプロジェクトを手掛ける。2007年5月ポラリス・プリンシパル・ファイナンス(現 ポラリス・キャピタル・グループ)参画。

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