2008.08.01
経営戦略セクター プリンシパル 斎藤 岳 氏 第4回 湾岸警察署編
アビームコンサルティング 経営戦略セクター
プリンシパル
斎藤 岳 氏
Gabaマンツーマン英会話
英会話のGabaに行って「アメリカと日本の企業の違い」
というテーマで英会話レッスンをしていたときの出来事。
(グローバルファームのはずですが、英語はちょっと苦手です。すみません)
「アメリカはトップダウンが強いが、日本は現場が強い」
と話そうとして、『現場』を英語で表現できずに止まってしまう。
英語でのプレゼンを中断し、
「『現場』って英語で言うと何でしたっけ?」
ということを講師に質問すると、
"low-level employees ? "
"blue-collar ? "
と、どうもピンと来る回答が返ってこない。
日本で『現場』というと、もっと崇高で、強いものである印象がある。
「現場力の強化」
「現場がこう言っている」
こういった言葉の強さを、今まで日本企業のプロジェクトで
身にしみてきているのだ。
『現場』という言葉に一種神聖的な響きがあるのである。
決して"low-level employees"ではないのだ。
現場 vs. 会議室
一方、会議室はと言うと、
現場をわかっていない偉い人たち、
退屈、つまらない、だらだら。
嫌いな人が多いですね。
下手すると、したり顔のコンサルタントが
ヘンテコな案をプレゼンしていたりして・・・
さはさりながら、
コンサルタントにとって、会議は避けられるものではなく、
一緒に「会議は嫌い」とは言ってはいられない。
まず、前回のコラムで書いたように、
会議の技術を身につければ、会議はもっと楽しいものになる。
(前回に引き続き、↓をクリックすると、その技術は身につきます)
http://tinyurl.com/42frtv
さらに、
現場で起こっていることを出来るだけキチンと把握することも
コンサルタントにとっては重要である。
よく、アリとトンボという例が使われる。
コンサルタントは、
アリのように現場を歩き回って「事実」を押さえ、
トンボのように上空から俯瞰する、
その両者が必要なのだ。
現場と会議室を遠いものにせず、会議室を楽しいものにする
これが、コンサルのひとつの価値なのだと思う。
結局、アメリカでも受けるのか?
ちなみに、翻訳サイトで『現場』を英訳してみると、
"Site", "Job site", "Field"
と出てきた。
"Low-level employee"よりはいいが、
やはり少しニュアンスが違う気がする。
全文翻訳してみると、
"The event happens on the site that doesn't happen in the conference room !"
まー、ある程度響くのだろうけど、日本人ほど共感されるかは謎ですね。
最後にもうひとつ、
Wikipedeia English を試してみる。
ここにちょっとグッと来たものがあったので紹介して終わろうと思う。
『Gemba』とは?
Gemba is a Japanese term meaning "the place where the truth can be found." Others may call it "the value proposition."