2008.05.07
経営戦略セクター プリンシパル 斎藤 岳 氏 第1回 時効警察
アビームコンサルティング 経営戦略セクター
プリンシパル
斎藤 岳 氏
<知的好奇心>
趣味で漁師が釣りをするように、
趣味で刑事が時効になった事件を調べてしまう
時効警察という深夜ドラマがある。
ABeamの周りを見ると、
趣味でコンサルタントが、世の中のちょっとした疑問を徹底的に分析してしまう
という人が結構いる。
・ちょっとした疑問に「気付く」こと
・疑問をすぐに分析してしまう「知的好奇心」があること
これらはコンサルタントにとって必要な能力の1つだと思う。
例えば、プロジェクトが忙しくても、ちょっとした合間に、
「スティーブ・ジョブズは、なんで『今』薄いパソコン出したんだろ?」
「コンビニは、なんであんなに恵方巻を宣伝してるんだろ?」
とミニ討議が始まる。
また、
「恵方巻のインパクトって、1店舗当たりどれくらいあるんだろ?」
とコンサル7つ道具の1つ、Googleを使って調べだすのである。
実践、時効コンサルタント
前回の近藤のコラム(「自分の価値」)にあったシリコンバレーへの出張。 私も同行し、そこで「気付いた」小さなことあるので紹介しようと思う。
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シリコンバレーで働く日本人に、
「日本とアメリカの違いは何か?」と聞くと、
「日本人は『どんな機能か』にこだわるが、アメリカ人は『どれだけ儲かるか』にこだわる」
とのこと。
「機能」 vs. 「儲け」
そんな中、宿泊先のホテルのエレベーターに乗ると、写真のようなボタンが。
右側のボタンは、1階が下で上の階が上に。これは普通
<右側のボタン>
左側のボタンは、1階が上で上の階が下に。ん???
<左側のボタン>
同じく一緒に乗っていて、出張に同行したお客さんも疑問に思ったようで
「なんでこのボタン逆なんですかね?」
と質問をしてくる。
あなたなら、なんて答えますか???
3秒間、時差ぼけで眠った灰色の脳細胞を刺激する。
!
車イスだ。
障害者に優しい国アメリカでは、車イスの人でも上のほうの階のボタンが押せるようになっているのだ。
日本は障害者に優しくないのか?
そんなことはない。
日本のエレベーターも横の壁に車イスボタンがある。
おそらく機能的には横の壁にボタンを付けるほうが難しいと思う。
でも、ボタンを上下逆につける方が安いと思う。
目で見る日米の違いだった。
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・ちょっとした疑問に「気付く」こと
・疑問をすぐに分析してしまう「知的好奇心」があること
そこはかとなく伝わっただろうか?
メモの重要性
このエレベーターの話、実はもともとは自分の日記に書いていたものである。こうやって日々思いつくとても小さな発見は、何かにメモっておかないとすぐ忘れてしまう。
そのため、最近は、他人にメールしたり、日記に書くようにしたりしている。
そんなマメな努力もコンサルタントにとっては重要なことだと思う。
ちなみに、最近の日記のタイトルを掻い摘むと・・・
・医者と蕎麦屋に「やぶ」が多いのは何故?
・夜のドンキに台湾人がたむろするのは、なんで?
・年末ジャンボ、「連番」と「バラ」はどっちが得?
・神社にお参りしたとき、拍手は1回?2回?
興味を持った人、Googleして(ググって)、考えてみてください。
時効コンサルタントに興味ある人、日々の気付きをメモってください。
そして、良かったら、うちの会社の門を叩いてみてください。