先日発表になったビジネス・ウィークのランキングでは、USCもランクを上げて、皆喜んでいました(山中さんのシカゴには遠く及びませんが)。今週末(10月25日~27日)には私費留学生にとっての一大イベント、ボストン・キャリアフォーラムが行われます(詳しくは、http://www.careerforum.net/を見てください)。僕はボストンには行きませんが、ちょうど良い機会なので今回は就職活動についてお話したいと思います。
Career Resource Center (CRC)
CRCとは日本の大学の就職課に当たります。USCのCRCは充実したサービスを提供してくれます。まず、CRCでは、レジュメの書き方、ネットワーキング、インタビューの仕方など数多くのワークショップを行ってくれます。1年生は7回のワークショップが必修となっています(企業派遣の人たちはパスする人が多いようです)。また、インターナショナルの生徒向けのワークショップもあります。BBTから編入した場合、通 常は2年生扱いなのですが、希望すれば1年生のワークショップに参加することができます(僕は参加しました)。
この他にCRCと各学生クラブ(ファイナンス・クラブ、コンサルティング・クラブ、マーケティング・クラブなど)が共同で開催するワークショップが週に2~3回あります。これらのワークショップでは、各分野で活躍しているビジネス・パーソンがMBAの生徒向けに業界の動向、仕事の内容について説明してくれます。
次にCRCでは各企業の説明会をアレンジしています。これらの説明会は、日中に行われることもあれば、夜に行われることもあります(授業時間と重なっているために出られないことも多々あります)。僕は、BMWとヒューレット・パッカードの説明会に行きました。来週にはCIAの説明会にも行く予定です。また、CRCは大学内での各企業によるリクルーティングのためのインタビューもアレンジしています。
さらにCRCではゲスト・スピーカーを招いて講演会を開催します。今年は、シスコシステムズCEOのジョン・チェンバース、モルガンスタンレーCOOのロバート・スコットが講演しました。この他にもロサンゼルスで開催される講演会にMarshall枠で参加することができます。僕は、先日アーノルド・シュワルツェネガーの講演会を聞いてきました(この辺がロサンゼルスならではのところです)。
これらのCRCのイベントは、日本人にとっては直接就職に結びつくことはあまりないと思われますが(トヨタ自動車など日系企業の説明会もありますが、ターゲットは現地採用のアメリカ人です)、アメリカ人の就職活動の様子やアメリカのマーケットの様子を理解するうえでは良い機会だと思います。
日本人の就職活動
CRCのイベントでは不十分ということで、日本人学生は独自に就職活動を行うことになります。最大のイベントは、今週末のボストン・キャリアフォーラムです。USCでも私費学生の大半はボストンまで行きます(ロサンゼルスからボストンは乗換え時間を入れて約10時間。かなり遠いです)。また、コンサルティング会社などが日本からロサンゼルスにリクルーティングにやってくるので、僕も説明会に参加する予定です(説明会はUCLAの学生と合同です)。
また、サンフランシスコで面接を行う企業もあるので、面接のためにサンフランシスコに行く人もいます(飛行時間は1時間20分とかなり近いです)。その他、ボストンやロサンゼルスに来ない企業に対しては学校が休みの期間に日本に戻って就職活動をすることになります。
僕は冬休みに日本に戻って東京のキャリアフォーラムに参加する予定です。 そして忘れてならないのが、キャリア・インキュベーションを筆頭とする転職サポート・サービスです。キャリア・インキュベーションはロサンゼルスにもオフィスがあるので、日本の会社とアメリカの会社両方の情報を得ることができます。
その他にもリクルートなどが日本の会社に関する就職相談、情報提供を行ってくれます。 以上が、これまでの就職活動の概要です。次回は課外活動(クラブ活動、ボランティア、パーティーなど)についてお話したいと思います。
(写真:日本およびアメリカでの転職市場の動向についてUSC学生と熱い議論を交わしているキャリアインキュベーション荒井社長)