MBA 1年生の就職活動とフォーラムの位置付け
今日は10月25日~27日に開催されたボストン・キャリア・フォーラムの様子をご紹介したいと思います。MBA 1年生は入学後間もなくサマーインターンシップの就職活動を始めます。サマーインターンシップはMBA学生にとって色んな意味を持っています。主なものとして(1)新しい業界を経験する機会、(2)自分の実力を示しフルタイムのオファーを獲得するステップ、(3)1年目に勉強したことを実際のビジネスに適用し、2年目へのフィードバックを得る機会、などが挙げられます。昨今の厳しいマーケットの中では希望どおりのサマーインターンを得るためには入念な準備が要求されます。学校側も例年より早くキャリアカウンセリングセッションを設けたり、学生側もアルムナイ(OB)にコンタクトしたりしています。
その中でも日本での採用プロセスが特に早いのは前回ご紹介したとおりで、10月にはすでに一部の業界を中心に本格的な採用活動が行われています。北米のビジネススクールと比較すると東京オフィス(一部企業は神戸本社)の採用チームが訪問してくれる機会が減ってきているため、特にヨーロッパのMBA学生にとって、ボストン・キャリア・フォーラムは多くの企業に接触できる非常に良い機会なのです。
ボストン・キャリア・フォーラムでの3日間
僕はフォーラム前日にLBSの同期と4人で飛行機に乗り込み、夜遅くにボストンに到着しました。初日の朝会場に到着してまずびっくり!何と1000人近い学生が100m近い行列をなしているではありませんか!毎年3000人近い学生(大半はUSの大学に通 う大学生)が参加するとは耳にしていましたが、初日の朝からそこまで多くの学生が並んでいるとは思っていませんでした。久しぶりに見る日本人だらけの集団に戸惑いながら私の3日間の面 接ラッシュが幕を開けました。
MBA生の場合、大抵は採用企業から事前に面 接の予約を頂いて、アポイントの時間にブースを訪問し面接を受けます。事前にアポイントが取れないときはブース前の列に最長1時間並ぶことになってしまいます。僕はスケジュールをうまく組み合わせながら、無駄 の無いように志望企業を回り、面接の合間には久しぶりに会うUS校のMBA1年生と学校の様子や就職活動の進捗状況の話に花を咲かせていました。(このキャンパス・レポートを投稿しているメンバーの山中さん・倉本君・高橋君とも久しぶりに再会しました。)終ってみれば最終日の昼までに20回前後の面 接をこなす慌しい3日間でしたが、久しぶりに経験する面接の緊張感を味わうと同時に、面 接官の質問に窮する自分を実感し、クラスの授業の外で日々何を考えるべきかという良いフィードバックをもらったような気がします。
旅の最後にカーネギーメロンの高橋君(MBA日記投稿者)と2人でHBSに行き、僕が知っている2年生と情報交換をして帰路につきました。写 真はHBSの近くの本屋で彼らにお薦めの書籍等を聞いた後に店の前で撮ったものです。学校・学年は違っても同じMBA留学の経験を共有し、お互いの情報や経験を交換することで築かれるネットワークをこれからも大切にしたいと思います。今回のボストンでも多くの人に新しく出会い、多くの人に再会できたことは就職活動以外での大きな収穫だったと思っています。