こんにちは。すっかりご無沙汰してしまいました。題名からも明らかですが今回はここしばらくまったく時間がなかった最大の理由でもあり、ついさっき締め切りを終えたGSBのビジネスプランコンペを中心にレポートしたいと思います。ちなみに今回はまったく写真を撮る余裕がなかったので、シカゴ名物のStuffed Pizzaのアップ写真をお届けします・・・。
<Phase I以降>
New Venture Challengeの審査はこのビジネスプランコンペに対応して行われているGSBのクラス、Special Topic in Entrepreneurshipの授業内で各チームが順番に行う1st Presentation(12分)、2nd Presentation(25分)と最後に提出するビジネスプランで評価されることになっています。最初のプレゼンテーションでは「内容が専門的すぎる」との評価を受けたのですが2回目のプレゼンテーションではかなり前向きなFeedbackをもらうことができました。
私はFinanceを担当しており、Presentationではそれほど重い仕事はなかったのですが膨大な量 の数字や裏づけが鍵となっているビジネスプラン作成に当たっては非常にWork Loadが激しくなりました。前もって準備しておいたモデルもBusiness Developmentのほうで方針を変えたり新しい情報が入ってきてこれまでのAssumptionがまったく覆されたりするので本当に最後の最後に詳細が固まった時点(たいていのビジネスでもそうであるように、期限ぎりぎり)から細かいところをつめていかなければならないからです。しかも、私のチームでFinanceの経験者は私だけ。誰に頼ることもできないのがつらいところです。結局最後の3日は寝ることができませんでした。
<Again, Team Dynamics!>
結果として非常に納得のいくFinance Projectionを作ることができたので今は達成感を味わっていますが、途中(特にこの週末)はチームリーダーにあたる男性が突然数字を変えたいといってきて(チームメートのコンセンサスもなしに)、spreadsheetの数字をめちゃくちゃにされてしまったりしてかなり大変な思いをしました。かっこ悪い話ですがシカゴに来て初めて、こっそり悔し泣きをするはめに(そのとき私の頭を掠めたのは"アタック・ナンバーワン"の主題歌の台詞・・・若い読者の人、わからなかったらごめんなさい)。今となっては今後の糧(話のネタ?) になるからいいか、という感じですが。ちなみに現在はすっかり仲直りして、以前と比べてかなり言いたいこともいえるようになったし向こうもこちらの意見を尊重してくれるようになりました。
一連の作業を終えてみて、このコンペに参加して本当にいろいろなものを学んだと思います。賞の発表はまだ先ですが、結果 はともかくこの経験をしてよかったと思うことをあげると下記になると思います。
1)Diversityに富んだTeamで働く経験ができた
2)いろいろなビジネスプランのプレゼンを通 し各ビジネスの"肝"が感覚的につかめるようになった
3)Bio業界という未知の業界についてかなりの知識がついた
4)アメリカでのビジネス経験&ネットワークができた
特に1)チームで働く醍醐味、が勉強になった点です。今回のチームは純粋のサイエンティスト(イギリス人)、マーケティング一筋のパートタイムGSB生(アメリカ人)、起業経験のあるChemistryの大学院生(デンマーク人)、Corporate Strategy担当のGSB2年生(ロシア人)そしてもと銀行員のわたし(日本人)という構成で、Discussionをしている際は考え方があまりに違うので笑っちゃうこともありました。でも最後にビジネスプランの仕上げをしている過程で本当にいろんな方向からの視点が交錯し、いろいろなArgumentに耐えうると思われるビジネスプランが出来上がったと思います。
実は途中あまりにも時間が取られるので「なぜ勉強時間を割いて(・・・かつ無給で)働かなきゃいけないのか?」なんてかなり頭に来たこともありました。まあそもそもといえばそういう経験をするためにこのコースを取ったわけで、自分のせいだったりするのですが。今の感想としては、特定の業界(今回はBiotech)特有のビジネスモデルを一から学んでFinancial Summeryを作り上げていく過程で、通常のレクチャー形式の授業で学ぶ以上にAccounting, Financeについて深い洞察を得ることができたので、すごくいい経験になったと思っています。授業は今学期で終わりますが今後もチームの一員として実際のVCやAngel Fundとの交渉にかかわっていく予定です。
次回は、今回レポートできなかったAdmit Weekendについての感想や、今週末に控えているFollies(GSBのミュージカルの舞台)についてレポートできると思います。それでは!