Campus Report 2002

小林 敏朗 to Marshall School of Business(全30回)

MBAホルダーへの道

Vol.17 PRIMEプログラム

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春休みにとった「サンタモニカの北側の山でのハイキング風景

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ゲッティ・センター(美術館)

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ロサンゼルス・カウンティ・ミュージアムの日本館

先週の木曜日に春学期の授業が終わり、現在、期末試験の最中です。ほとんどのクラスでは正式な期末試験期間の前から期末試験が始まり、4月後半から各授業でプレゼン、レポート、テストが続きます。勉強も忙しいのですが、さらに忙しくなってきたのがPRIMEオフィスでのアルバイトです。前回ご報告したとおり中国・シンガポール向けの旅行がSARSの影響でキャンセルとなったため、中国・シンガポールに行く予定だった生徒を他の地域に振り替えたため、事務方の作業も激増しています。ということで、今回はMarshallの目玉 プログラムであるPRIMEプログラムおよびアルバイト内容についてご紹介します。

PRIMEの目的は、ラテン・アメリカおよびアジア地域におけるビジネス、マーケット、政治および貿易に関連する経済、制度および文化に対する認識および理解を深めることにあります。生徒は、アメリカでのビジネス経験と環太平洋地域の国々のビジネスを対照・比較することでグローバル・マネジャーとしての訓練を積むことができます。また、PRIMEでは特定の産業および企業を調査することによって世界における競争のパターンを学ぶことになります。

PRIMEの対象地域は、サンチアゴ(チリ)、北京・天津(中国)、上海・杭州(中国)、香港・深セン(中国)、東京(日本)、大阪・京都(日本)、メキシコシティ・ハバナ(メキシコ、キューバ)、シンガポール・バンコク(シンガポール、タイ)です。今年、最も人気だったのは中国でしたが、すべてキャンセルとなってしまいました。シンガポール・バンコクも人気でしたが、SARS後はバンコクのみとなり、それでも危険を感じる生徒は日本やチリなど他の地域に移りました。

PRIMEは以下の3つの要素で構成されます。

1. Country-Specific Lectures

各生徒は自分が訪れる国に関するレクチャーを7回に渡って受けることになります。毎回、歴史、経済、言語、ビジネス習慣などに関する講師を招いてレクチャーしてもらいます。リーディングの宿題もあり、レクチャーが全て終わったあとには試験もあります。 PRIMEオフィスの僕を含むカントリー・マネジャーは、これらの講師へのレクチャーの依頼、駐車場の手配、機材の手配、資料のコピー、試験の採点などを行います。

2. Team Project

各生徒は自分が訪れる国の訪問先企業リストの中から最も興味のある企業を選びます。同じ企業を選んだ生徒5~6名でチームを組み、企業ごとに決められたプロジェクトを行います。各チームは、旅行前にクラスで事前プレゼンテーションを行い、担当教授の指導を受けたあと、実際に企業を訪問してプレゼンテーションを行います。 企業によっては英語の資料がない場合があるので、PRIMEオフィスのカントリー・マネジャーが翻訳のお手伝いをすることになります。また、各チームが企業の担当者と連絡をとる際の翻訳も行います。

3. Field Trip

各生徒は5月16日から25日まで旅行に出かけます。平日は企業を訪問することになりますが、週末には観光の時間もあります。5月25日以降は夏休みになるので、渡航期間を延長して近隣の地域を旅行する生徒も多いです。 PRIMEオフィスでは、旅行会社と連絡をとって、航空券の手配、VISAの手続き、ホテルの予約、現地での移動の手配、訪問先企業との連絡、各国大使館への連絡などを行います。

ちなみに今年の日本における訪問先は次のとおりです。

【東京】

電通、アジア・パシフィック・ランド、IBMジャパン、アドバンテスト、伊藤園、ソニー、富士ゼロックス、NTTドコモ、ファースト・リテーリング、GMAC(GMのファイナンス会社)、KONOMI(投資会社)、JPモルガン・チェース、ソニー銀行

【大阪・京都】

トヨタ、スポーツ・オーソリティー、京セラ、シャープ、イーライ・リリー、兵庫県庁、P&G、パソナ、近畿日本ツーリスト、ユニバーサルスタジオ・ジャパン

プロジェクトの例としては、以下のようなものがあります。

ファースト・リテーリング(ユニクロ)

急成長を遂げた後、2001年10月以降ファースト・リテーリングの成長率は鈍化しました。既存店ベースの対前年同月比の売上高は16ヶ月連続で低下しています。一方でGAPは2002年10月における既存店ベースの対前年同月比の売上高が11%増となりました。このGAPの売上高の伸びは29ヶ月連続の売上高低下のあとに起こりました。GAPが完全に立ち直ったと判断するのは早計ですが、このGAPの回復の背景にある理由について調査してください。GAPが直面 している問題とは何でしょうか、また、GAPの経営陣はどのようにそれらの問題に対処しているのでしょうか。GAPをベンチマークとして、ファースト・リテーリングの戦略について提案してください。

富士ゼロックス

日本の精密機械産業(このうち富士ゼロックスは複写機と印刷機がメインです。)は変革の時を迎えています。最近、コニカとミノルタが合併することを発表しました。リコーとキャノン(ヨーロッパおよびアメリカにおけるゼロックスの最大のライバル)および他の企業は、激烈な価格競争によって世界的にマーケットシェアを拡大しようとしています。このような非常に厳しい環境の中で、富士ゼロックスはどのようにすれば競争力を高めることができるでしょうか。

ユニバーサルスタジオ・ジャパン

ユニバーサルスタジオ・ジャパンは2001年の春、大阪市とユニバーサルスタジオ、および他の日本企業とのジョイント・ベンチャーとして大阪にオープンしました。ユニバーサルスタジオ・ジャパンは開園以来順調に来場者数を伸ばし、低迷する大阪地域の救世主になると思われていました。ところが、一連の不祥事が報道されたことにより、2002年の夏にこの状況は一転しました。

まず、大阪市が禁止している爆発物をユニバーサルスタジオ・ジャパンが使用していたとの報道がなされました。さらに、ユニバーサルスタジオ・ジャパンが当局の定めた基準を満たしていない水を飲み水として来場者に提供していたとの報道がなされました。この結果 、来場者数は急激に落ち込みました。ユニバーサルスタジオ・ジャパンでは、これらの報道の後にダメージ・コントロール手続きを定めましたが、この手続きについて評価してください。また、以前の魅力に満ちたイメージを取り戻すための戦略について提案してください。

PRIMEについてさらに詳しく知りたい方はこちらを参照してください。
次回は春学期の授業(後半)についてご報告します。

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