3月の半ばにMini-Semesterが終わり、マクロ経済学とオペレーションズマネジメントの授業が無事(?)終了しました。今回は、その後の新たなクラスおよび継続して受けている選択科目のアップデートについてレポートします。今回新たなクラスとなるのは、Ethics、Strategy、Optimizationの3つのクラスです。
履修科目
Ethics and Responsibility in Business (必修科目)
ここ数年のアメリカ企業の不祥事において、その舵取りをしていた経営幹部にMBA取得者がよく含まれていることはメディアでも取り上げられていて皆さんもご存知だと思います。Berkeley MBAではビジネスにおける倫理を重視し、このクラスが今年から必修科目となりました。法律に触れるような問題ではなく、あくまでもグレーゾーンのような場面 で、経営者はどのようなフレームワークで意思決定を行い、社会または株主・その他ステークホルダーに対して果 たすべき役割は何かということについて考えます。毎回大量のReading及び複数のケースが与えられ、ディスカッション形式で行われています。Strategy in the Global Context(必修科目)
市場における競争原理について学んでいます。特に、ゲーム理論とミクロ経済学で学んだ理論を頻繁に用いるので、数学的な分析を必要とします。また、チームプロジェクトとしては、チーム毎にある企業を任せられ、そのコスト構造に基づき、4つの異なる市場に対して、市場参入の是非、プライシング、キャパシティの設定など行って他のチームと競うオンラインシュミレーションゲームがあります。
Optimization and Simulation(選択科目)
プロジェクトマネージメントに役立つLinear Program、non-linear Program、Simulationなどについて学びます。リソースの最適化の計算にはExcelのアドインソフト「ソルバー」を使い、Simulationには「Crystal Ball」というソフトを使用します。例えば、ソルバーを使って金融資産の最適ポートフォリオの構築を行いました。
Corporate Finance(選択科目)
引き続き受講中のクラスです。今はModigliani-Miller 理論を基礎に、現実社会での最適資本構成について勉強しています。つまり、租税の存在、不完全資本市場などの場合、資本コストはどのように変わっていくかといったことについて学んでいます。
International Business Development(選択科目)
継続中のクラス。夏には、このクラスの学生は全員海外でコンサルティングプロジェクトを行うことは前回お伝えしたと思います。4人1チームで、各チーム現在、クライアントのミーティングなどで多忙な毎日を過ごしています。私のチームはケニアとタンザニアに行くことになりました。既存のオペレーション、サプライチェーンの見直し、ケニア、タンザニア以外の市場参入戦略の立案など行うことになりました。クライアントの了承がとれた際には、詳しくレポートしたいと思います。今年も、東南アジア、ヨーロッパ、アフリカ、オセアニアなどさまざまな地域にチームが派遣されます。
Sports Marketing and Management(選択科目)
引き続きのクラス。毎回、驚くような人がレクチャーをしてくれています。最終回にはなんとSan Francisco 49ers(NFLチーム)のCEOであるPeter Harris氏がスポーツフランチャイズチーム経営について講演してくれます。
※今回の写真:久々にBerkeleyキャンパス風景をお届けしました。