Campus Report 2003

関 伸彦 to Sloan School of Management, Massachusett Institute of Technology(全28回)

MBAホルダーへの道

Vol.4 オリエンテーション終了:英語で苦労しそうな予感...

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今日は8月の最終日。9/2からようやくMBAの本コースが始まります。9/1はLabor's dayで休日のため、嵐の前の静けさ、という感じのゆったりした休日を過ごしています。

さて、今回は8/21から2週間に渡って催されたMITのオリエンテーションに関してです。なぜ2週間も?と思われるでしょうが、これは私たち生徒も同様でした。1週間目はMIT全体、2週間目はMIT Sloanによるオリエンテーションという切り分けだったようですが、内容から判断しても、ちょっと長すぎると感じました。

特にうんざりしたのが、Ethics、Moralに関するトピックが多かったこと。1週目は殆ど毎日、何らかの形でEthics・Moralに関する議論をさせられました。実はこの傾向はHarvardのサマースクールでも同様でした。Enron、Worldcomのスキャンダル以降、アメリカがこの話題に関して非常にセンシティブになっているということが感じられました。クラスでは「その選択が正しいのは分かるけど、実際に上司にやれと言われたら逆らえないよなー」という表面 的には正しいけど現実的ではない意見が多く、あまり得られるものは無かったように感じました。

ケースディスカッションでは、参加者全員にどれだけ現実の状況を想定させられるかが鍵になってくると思うのですが、Ethics・Moralの問題は注目を浴び始めたのが最近であることもあり、特にそれが難しいと感じました。

もちろん、良かったこともあります。MIT Sloanの教授は、オリエンテーションの冒頭で「General Manager(いわゆる普通の管理職)の時代は終わった。これからは技術の言葉が理解でき、その市場へのインパクトが理解できるManagerが必要になる」という宣言をしました。この言葉は私がMITに期待するものを表しており、MITに来たという選択が自分の志向性に合っていたということを感じさせてくれました。

この教授によれば、MIT Sloanは自身の強みを見つめなおした結果、「技術」「研究(財務、組織論等に関するもの)」などの強みをより強くMBAプログラムに反映させていくべきだという結論に最近達したとのことでした。その結果 、今年からMBAプログラムには、15週間のセメスター中、真ん中の1週間には通 常のクラスが中断され、MBAの学生が最先端の研究に自由に触れるための期間が設けられました。

また、オリエンテーション中にもEngineering Schoolの教授3名によるパネルディスカッションや、世界的に有名なMedia Lab.の見学ツアーが設けられていたりと、技術に触れる機会も多く取り込まれていました。これらは、MITのMBAでなければ行いにくい試みであり、個人的には非常に喜ばしいものでした。

実は、MITのMBAコースは財務系科目が優れていることで有名であり、他の日本人学生は財務系科目に期待してMITに来たという方が大半であったため、MBAでは技術っぽいフレーバーは感じられないのか、MBAは他のEngineering等のプログラムとは全然関係が無いのか、と思い始めていたのです。

また、夏の間には同じくボストンにあるHarvard Business School(HBS)の施設の立派さを見て「やっぱりMBAはHBSかなぁ(笑)」などとも思い始めていました(MITの施設は必ずしも立派ではないのです...)。そこで上記の教授のコメントなどを聞き「MITは自分に合った学校だ」と初めて心から思うことができました。僕の理系心がくすぐられることが予想よりも多く、今では結構な居心地の良さを感じ始めています。

最後になりますが、オリエンテーション中の重要なイベントとして、2年間のクラス(全学年350人に対して1クラスは65人。MITではクラスをOceanと呼び、世界の海の名前がついている。ちなみに私のクラスはMediterranean (地中海))と、半年間のグループ(6人)が決まる、というものがありました。

クラス分けは問題なかったのですが、グループは非常に厳しいものとなりました。6人中の5人がほぼ完璧な英語の使い手なのです。他のグループにはもう1人英語がNative並でない人がいたり、優しい親日家がいたりするのですが、うちのグループには、そのどちらもいませんでした。オリエンテーションの期間中、何度かグループワークがあったのですが、5人が普通 のテンポと声の大きさで話し始めると、殆ど着いていけない、という状況になってしまいました。

レクチャー形式や、ファシリテータ(司会者のようなMeetingを仕切る人)がいる場合はなんとかなると思っていたのですが、生徒同士の議論は予想通 り、最も難易度が高いです(ちなみに、これは他の英語的に厳しいグループに入った日本人、韓国人も同様の状況のようでした)。

当分の間、グループミーティングなどでは非常にストレスが溜まる状況が続くと思われますが、逆に「英語を改善するには最適な状況」とポジティブに考えるようにしています。とにかくがむしゃらにやっていけば道は開けるだろうと考えていますが、どうなることやら...。まずは日本食をご馳走するなどして「貢献」していくしかないかな、などと攻略法を練っています。

最後の最後に英語に対する不安を再認識することになってしまいましたが、何はともあれ、待ちに待ったMBA本コースが始まります。次回はそのレポートでお会いしましょう!

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