間があいてしまい申し訳ございません。今回は東京でのサマーインターン生活をご紹介したいと思います。1回目はメリルリンチ日本証券投資銀行部門での10週間のインターンの様子をお伝えします。
インターンのOffer獲得までのプロセス
時期は少し過去に遡ってしまいますが、メリルリンチでインターンを出来るようになるまでのプロセスについて簡単に触れたいと思います。昨秋の日記にも書きましたが、東京での投資銀行サマーインターンの面 接等は10月末に行われるボストンキャリアフォーラムが大きなポイントとなります。私は事前にResume等を送り、複数の投資銀行と面 接のお約束をした上で、フォーラムに参加しました。結果、10月-11月にOfferを頂くことが出来、東京でのプレゼンスやお会いした方々に惹かれてメリルリンチでインターンをさせて頂くことにしました。
インターン期間中のディール
今回の10週間の間、私は主に3つのディールにメンバーとして参加させて頂き、当初の私の希望で、不動産がらみのディールとそうでない案件を両方経験することが出来ました。
1つはある事業会社の転換社債発行のお手伝いをする案件で、メリルリンチがグローバルに開発した商品を日本で初めて提供するプロジェクトでした。投資銀行部門が提案する資金調達の中では若干複雑だったこともあり、1年目のファイナンスの授業で学んだことを実地で体験できる良い機会でした。また、提案段階から実際のエグゼキューションまでを見ることが出来、ディールが具体化するプロセスを生で体験できました。
2つ目は不動産投資信託(REIT)上場案件のお手伝いで、前職の不動産の知識を多少なりとも使いながら、株式公開のプロセスを経験することが出来ました。
3つ目はM&Aのファイナンシャルアドバイザーを務める案件で、前出の2つとは異なる経験をすることが出来ました(ディールの細かい内容についてはここでは触れることができませんがご容赦下さい)。
投資銀行部門でのインターンを終えての感想
今回のインターンの感想を簡単にまとめると以下のとおりです。
●投資銀行での業務は非常に忙しいけれども、やりがいがあり、MBA後のキャリアとしては非常に魅力的であると思います。一方で、本当に色々なものが自分の血となり肉となるのは色々な金融知識・ディールでの経験を持ってお客さんのところに営業をきるようになった時であり、一定期間業界にコミットできないと得られるものは大きく減ってしまうとも感じました。
●外資系証券会社というと、人を蹴落としてでも上に這い上がる『生き馬の目を抜く』ような競争をイメージしがちですが(現に私もギスギスした人間関係を予想していました)、実際には非常に仕事をしやすい環境でした。特に私がお世話になった会社がそうだったのかもしれませんが、風通 しの良い雰囲気の中で仕事をすることができました。
●またインターン全般に言えることですが、MBA生にとってインターンが非常に重要であるとも感じました。1年間学んだあとで一定期間仕事をし、そこで自分が2年目に学ぶべき課題の再設定を行うというプロセスは非常に重要であると感じています。キャリアチェンジを考える場合は次に希望する業界を事前に見ることの出来るチャンスを持つことは非常に有用な機会であると思います。