今回、MBAレポートを載せて頂けることになった倉本です。近年過熱するMBA人気、またその上UC Berkeley(Haas)が日本人受験者に人気校であるということもあり、レポートを公開するのはやや恥ずかしく思います。ただ、本屋に行ってもMBA冠がついた教科書、参考書などは平積みされているものの、MBA生活自体のことを書いている本はなく、私のレポートが、これからMBAにチャレンジする方、「MBAとはなんぞや?」と思われている方に、「生」の声をお届けすることで少しでもイメージしやすくなればと思います。
さて、私の通うUC Berkeleyの入学オリエンテーション、授業は8月に始まります。多くの人はその前にSummer Schoolに行き、統計学、マクロ・ミクロ経済学、スピーチなどのブラッシュアップを行うのですが、、。私費留学生の多くはふところ事情が寒く、ぎりぎりまで日本に留まるものも多いのです。で、私もその1人(笑)。ということで、最初の2回のレポートは合格してから入学までのPre-MBA Lifeについて書くことにしますが、実はこの期間の実情があまり知られていないのではないでしょうか?
まず、私がUC Berkeleyから合格通知を貰ったのは、2月上旬。出願時期によって結果 通知が数ヶ月も異なりますが、私は1st Round Applicantであったためこのような早い時期に結果 が出ました。合格し、嬉しかったものの、「入学まで何すればいいんだろう?」とすぐ思いましたね。でも、そんな心配もすぐ解消。毎年上級生から新入生に引き継がれる、100ページ近くもある「セットアップマニュアル」が送られ、中には渡米準備、学校紹介、生活情報などがぎっしり書かれてあるのです。このマニュアルは毎年日本人学生が経験に基づいて、情報更新、加筆修正を行っています。
またそれ以外にも自分たちで立ち上げた日本語Webサイトから情報発信をしていて、如何に先輩たちがUC Berkeleyを好んでいるかがよく分かります。 Pre-MBA Lifeでは渡米準備、退社手続きなどいろいろとやるべきことがありましたが、特にお勧めしたいのが以下の2点です。
● 他のビジネススクール進学者とのネットワーキング
今年はある予備校に通う人たちが作ったメーリングリストを母体に、2002kidsという巨大グループが誕生しました。普段はメーリングリストで情報交換を行い、何度かオフ会(飲み会)がありました。2002kidsは口コミで広がり、MBA進学者を中心に200名以上が現在加入しています。東京で行われたオフ会でも80名近くが参加していました。ネットワーキングをすることにより、他の企業や業務を知ることもできるし、渡米への不安、将来への夢など幅広い話題を酔っ払いながら話し合うこともできます。会った人の中から今後世の中を動かしていく人も出てくるだろうと考えるとホントに将来が楽しみ。
● 就職活動準備 -企業レセプションへの参加-
MBAは2年間ですが、実は就職活動準備はMBA合格してすぐ始まるのです!卒業後の就職先の前に大半の学生は1年目の夏のサマーインターンを体験します。いわゆる学生、企業側双方にとって試用期間。このサマーの面 接は早いところで今年の10月に始まるので、それ以前に履歴書を提出しておく必要があります。という訳で、私も合格してからは興味ある業界の研究、会社概要の把握などを本や実際に働いている方にお会いするという形で情報収集を行いました。ただ自分や周りの人脈で会える人も限られますよね。そんな事情を企業も知ってか、5月になると各企業はレセプションを行い、会社の簡単な説明及び立食パーティ形式で、当該企業で働いているMBA卒とフリーに話しをできる機会を設けてくれます。さらに私はClass of 2003レセプションにも乗り込んだのが良かったです。 MBAに合格してから、これまで会うこともなかった人々と出会い、自分の今後の進路について真剣に考える、これらだけでも人生の大きな転換点を迎えたような気にさせてくれ、一見先が見えない自分の今後の人生が楽しみです。