Campus Report 2002

MBA留学直前インタビュー(全2回)

MBAホルダーへの道

MBA留学直前インタビュー(後編)

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小杉「今日、お集まりいただいたみなさんは私費で留学されるということですが、帰国後に再び元の会社に戻るという選択枝も考えていらっしゃるのですか?」

高橋「アンダーセンの場合は比較的柔軟なところがあって、私は私費ながらも上司の計らいで休職扱いにしてもらっています。当社は、というか私の所属部署ですが、非常に自由で個人が尊重される文化があります。「サマーインターンの最中だけでも戻ってお手伝いしましょうか?」と言ったら、「せっかくMBA留学するのだから、いろいろな会社でインターンとして働き、多彩な経験を積んできてから戻ってこい」、「せっかく留学していろんな価値観を総ざらいするんだから、最終的な決断については束縛しないよ」などと言って頂き、寂しくなってしまうくらいです(笑)。それで実際に戻るかですが、社風としては最高の職場です。ただ、当社は会計・税務を軸とした職業専門家集団なので、経営指向型の人間のニーズは必ずしも高くはなく、必要とされる能力がやや違うと言えます。私の興味の対象である経営と、当社の専門である会計・税務が結合したサービスがこれまで以上に提供できる、と個人的に感じれば戻る可能性があります」

倉本「帰国後にプロフェッショナル契約で戻ってこないか、と会社の人事の人に言われました。しかし、インターネットの業界は周知の通り動きが非常に早いですよね。ヘタをすると一ヵ月で株価が1割に下落したり。ですから、留学中の2年間じっくり業界を観察し、最終的にここだ、という判断をしたいと思っています。そういう意味でいま勤めている会社はあくまでも選択枝のひとつでしかありません。活気あるプロジェクトがあって、自分のやるポジションが明確であるというなら戻るかもしれません。辞令が出るまで、どこで働くかも分からない環境なら戻ることは難しいですね」

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山中「私は、以前勤めていた銀行では充実した仕事ができただけでなく、職場としても本当に楽しかったのでやめるときはとても後ろ髪がひかれました。しかし、融資担当として働いているうちに日本の金融機関では担保でなくリスクを計量化するという手法がいまだに確立されておらず、新規ビジネスに積極的に投資することはできないという点で限界を感じました。そこで、MBAに進んでリスクを自分なりに分析し、判断できるようになりたいと思ったのです。もし、元職場がこういうリスクを欧米並に負える組織になって、さらにオファーがあれば戻るかもしれませんが、それは現状から考えてかなり非現実的ですね」

小林「僕は、もともと会社を辞めたかったんです。もっと成長している会社や業界に行きたいと。ですから、MBAを志す前にストレートに転職することも考えたのですが、銀行協会で培ったスキルは特殊なので転職は難しい。そこで、MBAを考えた。だから、戻ることは絶対にないですね」

服部「私も今の会社が大好きなのですが、すぐに戻ることに関しては確率的に低いと思っています。不動産会社にいては身に付けにくいファイナンスやマネジメントの知識を学ぶためにMBAをとりにいくわけですし、MBAだけでファイナンス等のスキルは身につかないと思うので」

小杉「MBAを取ってコンサルタントになると、以前に勤めていた会社を外部から変えていくということができます。私は何回か経験しました。これはけっこう面白いものです。故郷に錦を飾るみたいで(笑)。あらためて聞きたいのですが、MBAを取り、2年後に自分はどうなっていたい、何をやりたいと考えていますか」

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服部「私は、海外で生まれたにも関わらず中学、高校、大学、社会人とドメスティックな環境に身をおいてしまった。せっかく帰国子女というバックラウンドを得たのだから、ぜひそれを生かさないと、申し訳ないと思っています。どこかで日本の居心地のよさに慣れてしまっている自分がいるので、その殻をMBA留学で破りたいと思っているんです」

山中「私は金融といっても日本の金融しか知りません。今後、家庭を持つにしてもビジネスの世界でずっと生きていきたいと考えています。それにはマーケティングや会計など経営の骨となる知識が必要だと感じています。金融の知識だけではビジネスの世界で生きていくには何か足りない。MBAは、そんな基本スキルを効率良く補うのにこの上なく恵まれた環境だと考えています。また、MBAは世界からいろいろなバックグラウンドやビジネスの視点を持った人達が集う場所。そんな人達と交流し、様々な考えを吸収していきたいと思っています」

倉本「私もネットワーキングを期待していますが、アカデミックな観点からはファイナンスの力をつけたいと考えています。ただしファイナンスの中でも、UCバークレーなので、アントレプレナーシップおよびターナラウンド(破綻会社の再生におけるマネジメント)を軸にファイナンスを特に学びたいと思っています」

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世界の一流ビジネスマンと出会いさまざまな考えを吸収したい

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小林「僕は、今までぬるま湯の組織にどっぷり漬かっていまして、そんな環境を変えたかったんです。もっと、逞しくって、多様性がある中で揉まれて、自己主張がしっかりとできるようになりたい。意見を言える逞しさを身につけたい、というのがMBA留学の一番の目的ですね。これまで海外経験がなかったので海外への憧れもあります。チャンスがあればいつかは留学とずっと思っていました。MBAの知識だけなら本で勉強できると思いますが、向こうの学生と議論するなかで能力を高めたいですね」

熊野「私は高校の時に1年間アメリカに留学したことがあります。そのとき、自分ががらっと変わるような刺激を受けた思い出がある。当時は高校生で子供でしたから、大人になったらまたアメリカに行きたいと漠然と思っていました。今、ビジネスマンになり、自分は将来どんな仕事をしたいというものが明確になってきたので、また刺激を受けようと考えた。だから、世界の人たちとのインタラクションに期待しています。もう一点は、アカデミックな観点で、将来ビジネスをやっていくうえで、持っておくべきスキルを一通り身につけたい。MBAはそのためにもっとも有効な手段。費用は高いですが(笑)。卒業したあとは、人事コンサルタントや事業会社の人事部など、どこに行くかまだわかりません。しかし、将来的には自分で人材育成やキャリア構築支援などのビジネスをやりたいと思っています」

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高橋「私の短期的なキャリア・ゴールは、経営者かトップマネジメントに携わる仕事に就くことです。父親が経営者であることの影響もありますが、これまでガムシャラに働いてきて思うことは、同僚や顧客の経営陣と真剣にディスカッションしたり、ごり押ししながら物事を変えていく過程とか(笑)、そういったことが一番たのしかった。もちろん最初から楽しむ余裕なんかありませんが、挑戦を繰り返しているうちに少しずつ仕事ができるようになってくる。やがては「顧客にとっての真の価値は何なのか」なんて問題意識をもつようになる。自分のイニシアティブで仕事を回したり生み出したりできるようになる。ピンチと緊張で胃が痛くなったことも何度かありましたが(笑)、こんなプロセスがすごく楽しく、やはり、自分には経営者的な仕事が向いているのではないかと感じています。ずっと会計・税務を軸としてきたので、ここでキャリアを振る意味でMBA留学することにしました。敢えてITやオペレーションに強く、自分には合わなさそうなカーネギーメロン大を選んだのは、なるべく自分の視点を変えたいと思ったからです。私が今もっているファイナンスという強みとカーネギーメロン大で学べることがうまく補完しあうような気がする。卒業後は、当社に戻る以外の選択肢として、戦略系コンサルかプライベート・エクイティ・ファームで働きたいと感じています。単に投資して売却してキャピタル・ゲインを得るというのでなく、自分も投資先の経営の中に積極的に入って、変革する。そういう仕事に就きたいと感じます」

服部「卒業後は、不動産のバックラウンドがあるので、ファイナンスの知識を身につけて働きたいと考えています。不動産+ファイナンスの組み合わせは希少性がありますから。一方で、私もプライベート・エクイティに非常に興味を持っています。ファイナンスの仕事につくことができた後に、自ら投資する側に回りたくなると思います。自分の会社をやりたくなるかもしれません。その時必要になるマネジメントのスキルの基礎を学ぶべく、マネジメントのコースも受講しようと思っています。両方のキャリアの可能性を知るためにもサマーインターンでは不動産を離れたところのファイナンスを経験したいと思っています」

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目指すはスキルの最大化。将来は起業も視野に

山中「実は、私もプライベート・エクイティに興味があるんです。MBAに期待しているのは、やはりネットワークですね。知り合いが独立したときに自分も参加してみたり、あるいは将来的には自分で新しいビジネスを立ち上げたいと思っています。大昔の話ですが高校時代に学園祭が好きで、新しいイベントを作ることがすごく楽しかった。銀行時代もすでに確立した案件でなく自分で立ち上げたりまったく新しい会社との取引を切り開いていったりすることに喜びを感じました。儲けるだけじゃなくて、新しい意義あるビジネスに挑戦している会社に融資して、自分も経営に参加していく。そんなことをやりたい。具体的なことはまだ決めていませんが」

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倉本「僕は、今までひとつの会社の事業戦略や経営戦略を考え、投資をしたり、事業再構築をしたりしてきました。しかし、ここで少し事業会社から離れて、いろいろな会社を見てみたいという思いが強いのです。I-Bank、戦略系コンサルなどのプロフェッショナルサービス系に移って、ディール毎もしくは3ヶ月ぐらいのタームでどんどん違う会社の案件をこなして、スキルを身につけたい。次に入る会社が自分の最後の会社だとは全く思っていないので、MBA取得後は安定性ではなくスキルが身につくかどうかを基準に選びたいですね。なかでも、ファイナンスのスキルは若いうちに磨きたいと思います。将来的に経営に携わりたいという気持ちもありますが、必ずしも自分が起業しようとは考えていません。起業するよりも大企業の事業会社またはプロフェッショナルサービス系のようなところにいたほうが大きなプロジェクトを回せることが多々あります。プロジェクトが大きければ大きいほど、最先端の技術を持ってスピーディに動かすことが必要となりますから。その中で影響を及ぼせるようなポジションに就きたいですね。」

小林「僕は、戦略系のコンサルタントを目指しています。今の会社に入って10年目になりますが、組織を変える権限はまったくありません。むしろ、外にいたほうが組織を変えられることがあります。自分の能力を磨くという意味でもコンサルティング・ファームがいい場所ではないかと思っています。ただ、アメリカに行けばいろいろなバックラウンドを持った学生と話をする機会があるでしょうから、別におもしろい仕事があればそっちに移っちゃうかも(笑)。漠然と海外で仕事をしたい思いもあるので、チャンスがあれば現地にかぎらず海外で働きたいですね」

小杉「本日集まったみなさんは本当に素晴らしいですね。是非、向こうに行ったら自信を持って、何かをぶつけてきてほしいですね。異文化の人達とぶつかり合う中で生まれるものにこそ価値がある。それをしないなら、わざわざ海外に行く必要はないのですから。特に英語が得意でない方は、向こうに行って苦労をするはずです。私自身がそうでした。ところが、英語ができず苦労したほうが、楽勝の人よりも得るものは大きい。余裕のある人なら、アドオンで何をゲットするかに意味があります。向こうでいろいろな仕事ができます。余裕があればパートタイムで働くことも可能です。是非いろいろなチャレンジをし、成果をマックスにするよう頑張ってください。楽しみにしています」

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