Campus Report 2002

山中 里織 to The University of Chicago Booth School of Business(全28回)

MBAホルダーへの道

Vol.1~2年半を振り返って~

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改めまして、今秋よりシカゴ大学経営大学院(MBA)に留学する、山中里織です。この時期(お盆)、アメリカに早々に渡り、サマースクールに精を出しつつ生活のセットアップをしているのが一般 的なのでしょうが、諸般の事情により日本におります。よって、長くなりますがキャンパスレポートではなくこれまでを振り返るというテーマでレポートさせていただきます。

思い立ったが吉日

2000年元旦。初詣のときに今まで漠然とした希望だったMBA留学を実現しようと思いつきました。その背景は、銀行での仕事に満足しているもののこのままでは自分がなりたい将来の自分になれそうもない、と感じたからでした。更に2000年5月ごろ担当していた新規航空会社立ち上げの案件を通 し、都銀におけるリスクの考え方の限界を感じたこと、さらにたまたま銀行の合併劇もあって配属替えや、今後しばらくの混乱により留学が大幅に伸びるのが予測されたのでこれも運命かと思い、退職を決意。ちょうど担当していた大型案件が終わった2000年9月に退職しました。

あまりに無謀な受験計画

私の場合、9月に辞めた時点で他のアプリカントと遜色ないのはTOEFLのスコアだけ、それで翌年2001年の合格を目指していました。今思えばとんでもない計画です。私の合格のポイントは、おそらく無職になったことで得られた時間を最大限利用し、情報をたくさん得られたこと、プラス得られた情報から繰り出した戦略を実行できたこと。留学生や、説明会でお会いして仲良くなった採用担当者にメールでたくさん質問をしました。キャンパスにも11月、2月と2回にわたって渡米して計11校を回っています。後から考えると、MBA選考課程で学校側が暗に要求しているのは(私の仮説ですが)、タイムマネジメント、ネットワーキング、リサーチ、商品(=自分)の差別 化、プレゼンテーション。...どの要素を取ってもビジネス上の必須スキルであり、なるほどなと、納得しました。

1年のブランクを、価値ある1年に

以上からわかるように、2001年留学に際してはまったく時間的余裕もなく準備もそこそこに6月末には渡米をしようか、といったスケジュールでした。ところが、ここからは非常に個人的なケースなのですが家族が突然病気になり、自分にとって何が大切かということを真剣に考え、その年の留学を断念しました。すでに1年になるキャリアのブランクを考えると厳しい選択であり、当初かなり落ち込んだ私でしたが、この状況を逆に利用してよりよい方向に持っていきたいと考えるに至りました。その後幸いにも学校側が1年の合格繰り延べを認めてくれたので翌年の留学は何とか確保することができました。

人生をマネジメントする

1度目の留学がリセットされてから私が取った行動は主に以下の4点です。
(1) MBA再受験
(2) 将来の目標に関係する起業関連の仕事探し
(3) 仕事外の活動
(4) 日本を学ぶ

(1) ...更にリサーチができたこと、早めの出願ができたことが功を奏したのかキャリアとしては1年分不利なのにもかかわらず結果 吉と出る。
(2) ...前年度のMBA受験を通じて知り合った友人から大阪の創立直前の会社を紹介される。財務マネージャーという肩書きではあったものの家族の看病等もあってなかなかコミットができず主だった成果 は出せず。とはいえ創業期の会社の中に入ってその戦略を直に見るという貴重な経験ができた。
(3) ...受験の際、決まって聞かれるExtracurricular Activities(課外活動)。改めて気づいたのは、学生時代は趣味にボランティアにと飛び回っていたのに社会にでてから忙しさを理由に仕事漬けになってしまっていた自分。この機会に地元のNGOでボランティア活動、英語によるPresentation Skillの訓練も兼ねてToastmasters Clubというスピーチクラブに参加。ネットワーク・視野の拡大といった観点からも、留学前の価値あるステップになった。
(4) ...ビジネス面では大阪のMBAホルダー・起業家の集まる勉強会に参加、日本ビジネスの抱える問題を議論する機会を得る。文化面 では良い出会いがあったこともあり、兼ねてから興味があった茶道を始めることに。今後プチ親善大使(?)として茶道を通 じ日本の文化の一面を少しでも伝えたい。

この1年、なによりも良かったのは、自分の気持ちに素直になって家族の側にいられたことです。そして、どんな状態でも自分を磨き高める経験は切り開ける、大げさですが自分の人生のマネジメントというものを初めて認識し、結果 以前よりずっと自由な心で次のステップに飛び込んでいけるような気がしています。

Admit Weekendから現在まで

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Admit Weekendは4月に参加しました。合格した学校両方に参加したかったのですが日程的にどうしても合わず、結局シカゴのみ参加となりました。Admit Weekendで得られる知識は最終的にWEBでも十分確認できることですし、私達日本人以外の外国人はほとんどいなかった事実を考えるとメリットとしては早めに家探しができるくらいでしょうか。結果 論ですが、私は家賃を最低限押さえて安全な場所に住むべく(=女性や家庭がある方には重要なポイント)ルームシェアをしたいと思っていて、打ち上げパーティーで知り合った中国人女性とルームメイトの契りを結ぶことができたのでこれが一番の成果 だったかもしれません。もし、来年検討される場合はスケジュールに予定があるか、学校を決め兼ねていて最終決断の参考にしたい、といった場合のみ参加されるといいのではと思います。 私の渡米も、とうとう後1週間を切りました。最近の活動としては、HBSのJapan Trekの奈良ツアーの案内役、ワルシャワ大学宛の仏教経典の寄付に対する感謝状を手渡すため奈良の某寺まで訪問されたポーランド大使の通 訳兼アテンド、等いろいろな国籍の方に日本を紹介する機会がたくさんあり、VISA申請(最重要項目!)や、シカゴGSBからの事前課題を尻目に日本を堪能しているといったところです。
次回はシカゴに着いてからの生活セットアップを中心にレポートしたいと思います。

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