ピッツバーグでのサマースクールが終わってから2週間が過ぎました。現在はロサンゼルスで生活のセットアップ中です。
今回は、前回説明できなかったサマースクールの内容について報告します。 まず、マネジメント・ゲームから。マネジメント・ゲームは、カーネギーメロン大学で開発されたものです。そのため、カーネギーメロンの生徒は、入学後、本格的なマネジメント・ゲームをやることになります。サマースクールでは、簡易版のマネジメント・ゲームを体験します。キエフから来たウクライナ人の研修生3名とサマースクールの生徒3名の計6名が1つのチームとなって、コンピューター上で他のチームと競争します。このゲームでは、2種類(一般 、高級)の時計を6か国のマーケットで販売し、利益を競います。各チームは、それぞれの戦略をたてて、マーケティング、プロダクション、ファイナンスの係数(約50種類)を入力します。
このゲームの最大のポイントは、意思決定のプロセスです。キエフの研修生は会社役員、CEOなど、実務経験豊富な人たちが多いです。ただし、英語が理解できるのは3人のうちの1人か2人なので、コミュニケーションには苦労します。議論の時間が限られていることから、いかにチーム内での作業を分担するか、チーム内の意思を統一するかが重要になります。
その他の授業ですが、Accounting(会計)、Excel(統計)、Business Economics(ミクロ経済)では、各科目の基礎的な内容を一通り勉強します。各科目とも授業回数が2~3回と限られていることから、授業のスピードはとても早く、これらの分野を勉強した経験のない方はとまどうかも知れません。また、簡単なケース・スタディーも行います。僕たちは4~5人で1チームとなって、BMVのマーケティング戦略を分析し、新しい戦略についてプレゼンテーションをしました。
この他、実際のサマーのMBAの授業を見学する機会もあります。 授業以外の活動ですが、土曜日や授業終了後に、映画鑑賞、ナイアガラ観光、野球観戦(ピッツバーグにはパイレーツがあります。)に行きます。ナイアガラまではバスで片道5時間かかりますが、バスの中でゲームをしたり、映画をみたりするので、退屈することはありません。また、7月4日の独立記念日にはダウンタウンの公園で花火を見ます。この日はピッツバーグ中の人々が花火を見に公園にやってきます。アメリカの花火はとても派手で、一見の価値があります。この他、製鉄所の見学(ピッツバーグは鉄鋼の町です。)や、地元の企業の人たちと交流する機会もあります。さらに、希望者はゴルフ、テニス、サッカーもできます。
サマースクールが終わって2週間が経ちましたが、サマースクールではとても良い経験ができました。カーネギーのサマースクールは、ワークロードが多いですが、スタッフ、教授陣がとても親切なので苦になりません。また、インターナショナルでMBAを目指すという共通 点があることから、生徒同士はとても仲良くなります。この経験を、USCでの勉強に活かしていくことが次の僕自身の課題です。