O-WeekとはOrientation Weekの略で、授業開始前のキックオフのようなもので、どこのビジネススクールでも通 常実施されます。もし、その内容が各スクールの校風を表すとすれば、読者の皆様には興味深いものかもしれませんね。
UC Berkeley (Haas) では、基本的に学生主体で企画・運営されます。 MBAプログラムの説明、学費ローンの説明、卒業生パネルディスカッション、キャンパス施設の紹介、NW・PCトレーニング、クラブ紹介などはどこのビジネススクールでも行うと思いますので、それ以外のイベントを紹介します。
・ カクテルパーティー
・ Ropes Course (野外で行うチームビルディングアクティビティ)
・ サンフランシスコ ベイクルーズ
・ ゴルフコンペ
・ 教授の家でのポットラックディナー
・ Scavenger Hunt (SFを舞台にした借り物競争?!)
・ ラフティング
・ 仮装パーティー
・ Community Service (ボランティア活動)
・ Cohort Olympics (クラス対抗戦)
「遊びばっかじゃん!」と思いましたか?まさにその通りです。ただこれがすごく重要なのです。授業が始まって忙しくなる前に240人もいるClass of 2004で、より多くの人間と知り合い、仲良くなることは今後授業でいろいろとこれまでの経験を共有する上でも、またすぐ開始されるであろうリクルーティング活動をうまく進めていく上でも不可欠なのです。クラスメイトにどんな人間がいて、今まで何をしてきて、物事に対してはどういう視点でどのように考察する人間であるかということを知ることは大変重要なのです。
それが目的であるかのように、どのアクティビティもチームが構成され、共同作業が課せられます。メンバーもアクティビティの数時間前にしか分からないので、まずメンバーを見つけ出すことから始まります。探す過程でいろんな人と知り合うことにもなります。(笑)
Haasも他のビジネススクールと同様、Cohort制で成り立っており、一年目の半期を占めるコアクラスは全て同じCohortで授業を受けることになります。Haasは4つのCohort(Blue, Gold, Axe, Oski)で、各Cohort60名となっています。O-Weekの間はCohortとは関係なく、チームが構成されますが、Cohortで競争するアクティビティは、より一層勝負に燃えます。私はBlueで、Cohort Olympicでは最後の綱引きでGoldに負けたことから惜しくも2位となってしまいました。
こんなに遊ぶイベントが目白押しで忙しいのですが、実は初日の授業に向けて、大量 のReading AssignmentsがO-Week期間中に発表されたのです。ですので、みんな昼休みや少しの空き時間を利用して、教科書やリーダー(寄せ集めの教材)を購入しに行き、夜遅くから授業に備えてひたすら読むことになるのです。
あと他に気づいた点としては、学生に戻ったからといって、完全に学生気分なわけでもなく、どことなく将来のことを考えているのがMBA学生と大学生の違いでしょうか。例えば、夜Barに行ってもクラスメイトと「卒業したら何やりたいか」、「今までどんな仕事していて、それが面 白かったのか/つまらなかったのか」等という話になるのです。このような会話は会社説明会で聞くより、既に平均して5年程働いているクラスメイトに内情を聞いたほうが、理解しやすいですし、またその職種、業種が自分に合うのかクラスメイトの意見も聞くことができるのですから大変貴重です。
#今回の写真:Cohort Olympicの騎馬戦模様とBerkeleyのあるBarでの仮想パーティー模様でした。ちなみに、我がBlueはBarの前の大通 りで衣装やら、フェイスペイントを塗っているとあらゆる通行人から脚光を浴び、「あなたたちって何者?」「Berkeley MBA!」「はいはい。(酔っ払いどもはほっといて行きましょう。)」のような会話が何度も繰り返されました。