Vol.2　シカゴ到着～キャンプトリップ

＜初日～セットアップ＞

8月14日午後6時半過ぎ（現地時間）、ついにシカゴに到着。すでにシカゴ入りしている同級生に出迎えられてアパートに向かう。アパートで２人のルームメイトのうち今回初めて出会うAllisonと初対面 。部屋はシカゴ大MBA生（以後GSB生）1年生の40％以上が住んでいる37階建てのRegents Parkと呼ばれる建物の29階にある。ちなみに、GSB生の大半はHyde Parkエリア（市街地から南へ車で15～20分）、もしくはDowntownのアパートに住んでいる。RegentsはGSB生の寮といっても過言ではないほどGSB生だらけだが、International Studentsが友人を作ったり、生活セットアップをしたりするには非常に良い環境だと思う。

久しぶりに住むアメリカでの相変わらずのいいかげんなCultureに懐かしさを覚えつつ、翌日からは口座開設、ID取得、電話開設といったセットアップに走り回った。ちなみに取得したIDの名前はSAORIではなくSADRIになっていた。ほんとに、アバウトな国です。

＜プログラム開始前の活動＞

シカゴ大学には基本的に、International Studentsに対しての強制的な直前コースといったものがなく、代わりに８月中旬からPre-MBAと呼ばれる直前コースが用意されている。内容としてはビジネス英語（２週間）、Accounting（1週間）、Math（1週間）の3つ。他のサマースクールと異なるのは、GSBの生徒に限られたコースだという点。私は明日から始まるAccountingのコースのみ参加なのでこのコースに関しては次回報告したい。

また、他校のサマースクール、GSBのビジネス英語のコース両方に参加した友人の話によると、GSBのコースは当然のことながら人数も少なく（約15名）、ありがちなAsianだらけのプログラムとは違い中南米、ロシア、ヨーロッパ、インド、アジアといったほとんどすべての地域からの生徒を擁し、Diversityという点ではすばらしかったとのこと。International生同士の交流を深めるには非常に良いコースだと思う。

＜アメリカンとの交流＞

その他に、Random Walkと呼ばれる、主に2年生が引率する生徒主体の旅行があり今年は国内外12箇所へのツアーが設けられていた。自然の中でじっくりアメリカンと友達になろう!をテーマに私が選んだのはGlacier National Park（Montana州、世界遺産）。当日空港で参加メンバー12名に会ってみると全くの留学生は私のみで、あとはみんなアメリカ人もしくはGreen Card保持者。さすがにDiversityには富んでいて、引率2年生のCaucasian American2名、1年生10名（Caucasian 5名、East Asian3名、Indian2名）といったメンバーで出発した。

正直、渡米前は英語にさほど不安はなかったが、さすがに米トップビジネススクール生たちの最近の話題、会社名やこれまで自分とはあまり縁のなかった投資銀行関連といった会話に切りこんでいくのはかなり厳しかった。が、途中で気持ちを切り替えて、向こうの会話に巻きこまれるのではなく自分から話題を提供したり、遠慮せずに質問したりするようになり、彼らとの時間を楽しめるようになった。この旅を通 し、向こうに合わせず自分流でやろう（単にずうずうしくなっただけという話も...）、私の存在意義はアメリカ人らしい日本人としてではなく、日本人として、アメリカ人が知らない世界の側面 を（ビジネス、文化といったいろんな面で）提供していくことだ、と改めて感じる。

終わってみると8日間のハイキングの旅ですばらしい体験を共にした、すばらしい仲間達に出会っていた自分に気づいた。 なお、キャンプの前後に自分が主催したり、学校のClub Activitiesの一環で催されたりして参加した飲み会があった。飲み会のスタイルは、日本とかなり違うと感じる。が、楽しくお酒を飲むというのは日本と同じでビジネス上、Socializing Skill, Interpersonal Skillといった面からも重要なSkillだと思うし、もともと飲み会で話すのが好きな私としてはキャンプでもその他でも、友人と交流を深める上で、非常に助けられていると思う。（ちなみにキャンプの最後に私がもらった賞はアルコール大賞？だった）こういったSocial Activitiesに関してもまた改めてレポートしていってみたい。