10月に入ってロサンゼルスも少し秋らしくなってきました(最近は、ほとんど長袖を着ています。)。今回は僕が選択しているクラスの内容についてお話します。
Motivation and Performance Management (Mon 18:30-21:30)
この授業では、どのようにして従業員のやる気を発揮させるかを学びます。具体的には、1.目標の設定、 2.欲求の充足、3.文化の違い、4.期待、5.学習、6.公平性という観点から、これらが従業員や管理者に与える影響を分析し、従業員や管理者としてどのように対処することができるかを学びます。
例えば、目標の設定の場合、具体的 (Specific)、意欲的 (Challenging)な目標が効果 的とされ、目標設定の段階(目標の決定、実施状況の計測方法の決定、スケジューリング、目標の優先順位 など)毎に、どのような点に注意すればよいかを学びます。
授業は、前半がケース・スタディー、後半がレクチャーというパターンが基本です。前半のケース・スタディーでは、その週の担当のチームが簡単にケースについて説明したあとで、クラスの議論をリードしていきます。後半のレクチャーでも、生徒は活発に発言します。
この他にも、授業にロールプレイを取り入れるなど、かなりインタラクティブな授業です。 また、このクラスはイブニング・クラスなので、働きながら勉強している人 (PM programの生徒)、MBA以外のUSCの生徒 (Science系)も多く、毎回、実体験にもとづいた活発な議論が繰り広げられています。
(写真:Motivation and Performance Managementのチーム・メート )
Consumer Behavior (Tue & Thu 14:00-15:20)
この授業では、消費者がどのように行動するか、そして、どのようにして消費者の行動を捉えるかを学びます。具体的には、1. Focus group、2. Individual depth interviews、3. Projective methods、4. Consumer ethnography & observationなどのテクニックを使って、消費者の行動を分析して行きます。
授業は、レクチャー中心ですが、3週間に1回程度ケース・スタディーがあります。ただ、レクチャーの場合もケース・スタディーの場合も、生徒の発言を盛んに求めるので、あまり違いはありません(ケース・スタディーの場合、事前の準備=ケースの分析が少し大変です。)。 この授業で一番苦労するのが、授業で取り上げる題材がアメリカの会社、商品ということです。これは次のProduct Planningでも同じなのですが、個々の商品に関する知識がないと、議論について行くことは難しいです。(Smuckerって何を作っている会社か知っていますか?)
Product Planning (Tue & Thu 17:00-18:20)
この授業は、企業が新商品を作る際のプロセスについて学びます。具体的には、1. Idea generation、 2. Concept development、 3. Concept testing、 4. Product prototype development、5. Test marketingなどの各過程においてどのような点に注意すべきかを学びます。 この授業は、上記のConsumer Behaviorと同じRook教授が教えています。そのため、授業のスタイル(レクチャー、ケース・スタディー)もほぼ同じです。ただし、こちらの授業では、ゲスト・スピーカー(実際に新商品の開発を担当している人たち)を招くことも多いので、理論だけでなく現実の商品開発の状況について学ぶ機会も多いです。
ご覧のように僕は今学期3クラスしか取っていないので、授業を受けているのは1週間のうち9時間だけです(カーネギーメロンの高橋さんと比べて、かなり楽してます)。残りの時間は、授業の予習をしたり、Career Resource Centerのイベントに出席したりしています。次回は、このCareer Resource Centerのイベントについて説明したいと思います。