シカゴの冬もそろそろ本格化してきました。一週間ほど前に初めてまとまった雪がふり、その後はたまに暖かい日もあるもののだいたいは零下前後といった具合です。
今回は引き続きリクルーティングに関してと、シカゴ唯一のコア(必須)科目LEAD (Leadership Exploration And Development)についてレポートさせていただきたいと思います。
<続・リクルーティング>
ボストンキャリアフォーラムの後も面接やレセプションは続きます。たいていの会社はシカゴに来るのですが、最終面 接あたりになってくると会社によっては本社のある都市へ飛ぶこともあります。写 真はそのついでによった(?)NYでの写真です。
B-Schoolのロケーションに関しては地方VS都会で治安、物価、文化等の観点からいろいろPros & Consがあるのですが、私費で真剣に職探し(特に日本において)を検討されている方にとってはリクルーティングの際に会社が立ち寄る都市(NY, SF, Chicago, Bostonなど)の学校にいるというのはそれだけでも大きなメリットになると思います。ただでさえ忙しい学校生活の合間をぬ って(授業もさぼりつつ)レセプションや面接に日帰りで参加するとなると、相当の時間が取られますし、フレキシブルに動くのは難しいです。考え方によってはただで都市に遊びにいけるというのもありですが、忙しい時期(基本的に毎日)にはなかなか小旅行を楽しむ余裕はないと思います。
アメリカでの就職を考えている場合は少し違ってきます。キャンパスにてたいていの会社の説明会が開催されますし(ほぼ毎日)、面 接の枠もスロットに限りはありますが用意されているのでそれほどデメリットはないかもしれません。ただし、この経済状況なので学校側が用意するOn-campusリクルーティングだけでなく自分で積極的に外で動くことを学校の就職課は強く推奨しています。
あと、就職で面白いなと思ったのは学校によって人気のあるレセプション全く違うということです。たとえばシカゴでは投資銀行、コンサルティングは非常に人気でいつも人があふれかえっているのに対し、ケロッグでは投資銀行の説明会は比較的閑散としていて、マーケティング、企業戦略関連のレセプションは非常に混むとのこと。一度シカゴ市内でKellogg・GSB合同の企業レセプションがあったのですが、やはりGSB比率が圧倒的に高かったです。
<LEAD終了>
GSBの唯一の必須科目であるLEAD(Lead Exploration And Development)が今週終了しました。この科目はGSB1年生が10クラス(コホートと呼びます)に分かれ、基本的にGSB2年生がFacilitatorとなってプログラムを運営します。週一回3時間コホートごとに集まって下記のようなカリキュラムを行いました。
1) T.E.A.M.(The Executive Action Model)Skill 1&2...効果的なコミュニケーション・インパクト・関係構築を行うためのスキル
2) Team Dynamics...Teamがうまく機能するまでの過程とそれぞれの段階におこる問題解決スキルを練習するモジュール
3) Effective Meeting Management...Meetingをより効率的にすすめる方法論をExecutiveが選択する典型的行動パターンと自分の選択したものを比較することで体系的に学ぶモジュール
4) Situational Executive...部下がどのスキルレベルにいるかを把握した上でそれぞれのステージの部下に対しどう導いていくかの検証。私のコホートでは"Karate Kid"(コホートによって使う映画は違う)のシーンを追いながら体系を学び、Caseを行いました。
5) Influential Communications...メッセージをいかに効果的に分かりやすく表現するかについての方法論
6) Negotiations...2人の架空人物のどちらかをアサインされ、もう一方をアサインされたクラスメートとペアになって交渉をし,結果 を検証するモジュール
7) ACT 1&2...Presentation Skillのモジュール。Pitchを数人のクラスメートの前で行い(Videoでも撮影)Feedbackをうけるというもの。
LEADの一つ一つの科目はSo what?と言いたくなるものが多いのですが全部終えてみるとビジネスで日常的に起こる事象を体系的に学んだという点で、それなりに価値のあるModuleであったと言えます。なんとなく分かっていたようなことを頭の中で整理するプロセスは、普段仕事に追われているときにはなかなかできないことであり、それができるのがずばりB-Schoolの醍醐味だと感じました。
さらにLEADのメリットは,コホート(約50人)を通 して知り合いが増える、LEADに関連したイベントを通して結束が深まる、といった点です。昨日(11/23)はGolden Gargoyles(コホート対抗でつくったFILMに対する授賞式と銘打ったParty)があり、ドレスアップしたり、いろんなコスチュームに身を包んだりした同級生達とThanks Giving前の一時を楽しんできました。
次回は課外活動、Finalの(またまた)惨劇について報告することになると思います。