Campus Report 2002

山中 里織 to The University of Chicago Booth School of Business(全28回)

MBAホルダーへの道

Vol.9 Winter Quarter

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あっという間に新年が明けてしまいました。シカゴGSBの山中です。今年もよろしくお願いいたします。今年に入ってシカゴはいっそう寒さが厳しくなり、時には-15℃まで下がる日もあります。アパートの部屋から見えるミシガン湖もついに凍ってしまいました。といっても、かなり覚悟してやって来たのでいまのところはまあこんなものかな、という程度です。今回は新学期のクラス紹介、新しく始めた活動等についてレポートさせていただきたいと思います。

<クラス紹介>

シカゴの冬休みはたったの3週間、新学期が始まり早くも4週目まで来てしまいました。今回私が履修しているのは科目について、簡単にご紹介したいと思います。以下3科目になります。

(1)Marketing Strategy (Ann McGill)

マーケティングの基本的なコース。Ann McGillはGSBのDeputy Dean(もうすぐ退く予定ですが)であるとともに、GSBのMarketingの教授の中では1,2を争う人気教授です。もう一人の人気教授DharがよりQuantitativeなアプローチなのに対し、Strategyやマーケット心理の考察といったよりQualitativeな内容との前評判でした。他に取っているAccounting, Financeとのバランスを考え彼女にしたのですがいまのところ、アメリカンらしいシニカルなジョークを交えた授業は結構気に入っています。

(2)Investment(Barberis)

 シカゴにおけるFinanceの入門コースで、教授のBarberisはこれまた超人気かつ、現場と研究の両方で高い実績のある教授。コースの内容は昔カバーしたこともあって簡単ですが、当たり前と思っていたことに深い洞察を加えてくれるという意味で非常に価値の高い授業だと感じています。

(3)Accounting and Financial Analysis 2(Sapra)

別名M&A Accounting。クラスの約50%がM&Aにおける会計上のトピックをカバーし、残りはリスクマネジメントを会計学の側面 から考察する、といった内容。扱っている内容がFinanceキャリアを考えている者にとっては非常に"HOT"なため、教授のすばらしい人柄もあわせ、人気は高いです。ただ、先学期に引き続きAccountingを取ってみて、(前職でよく使っていたのにも関わらず)あまりこの分野が好きではないことを実感しました。ある程度の知識(それぞれのトピックの大まかな意味とreferenceがどこにあるか、等々)をつけるだけにとどめればいいか、といった感じです。ただ、教授は本当に熱心で、生徒の質問にかなり丁寧に答えてくれますし、Office Hourもたくさん設けてくれていて、とても頼りになります。

今学期は実は4コマ取る予定だったのですが、4つめのOperationのクラスがいまいちぴんと来なかったので、取るのをやめてしまいました。後述のVenture Challengeをすることになり、時間が取れなくなることが予想されたからという理由もあります。

レポートを読んでいただいてもわかるとおり、先学期はサマーインターンシップに向けての就職活動(+友人との時間・・・これも大事です)がメインテーマでした。成績は予想以上にまともだったのですが、振り返ればスキップした授業は数知れず(もちろん面 接等のためやむを得ずですが)、という反省もあり、今学期は授業からのTake Awayをいかに高めるかをテーマにしようと思っています。

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GSB内に飾ってある過去の受賞者のパネル

シカゴ大は数多くのNobel Winnerを輩出していることでも有名で、教授陣のレベルは高いという定評があります。
もちろん、私の受講している教授はNobel Winnerではないですが、研究者として優れているだけでなく指導者としてすばらしい教授が多いですし、そうでなければマーケットの力で(学生の厳しいフィードバックと、Biddingの制度)撤退を余儀なくされるのでそういった意味でも非常に良く出来たシステムだと思います。

今学期の授業はGroup Workも多く、時間的には厳しいもののこれまでのところ非常に楽しんで受講しています。Group Studyについてはまた別の機会にご紹介するつもりです。

<New Venture Challenge>

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正式名は"Edward L. Kaplan New Venture Challenge"。GSBが主催する、ビジネスプランコンペで、私がGSBに来た理由のひとつでもあります。ただ、今年はまだ自分のビジネス全般 にわたる知識、経験に自信がないのであわよくば、というくらいで考えていました。ところが冬休みの間に「今学期はあまりいろいろなことに手を出さないで授業とグループスタディーに集中しよう!」と決意した矢先に、パートタイムMBAのRobert(もともと知り合いではありません)からメールが来て、バイオベンチャーのビジネスプランをやらないか、といわれ、少し悩んだ結果 やることにしました。

結局先学期からのSBCG(Small Business Consulting Group)も含め、いろいろな活動に手を出すことになりましたがMBAという舞台でしか経験できない貴重な体験だと思うので、文字通 り"Challenge"して良かったなと思っています。  

私たちの取り組んでいるプロジェクトは、シカゴ大のBioの教授が開発したたんぱく質製剤を作り出すプラットフォームのビジネス化です。一応Financeを担当しているのですがこうやって書いていても???なくらい、私はバイオ業界に関してど素人ですが、約4週間の間にかなりいろいろ勉強をさせてもらい、この業界のファイナンス、ビジネスモデルやリスクが非常に特殊で面 白いなと感じています。

最初は私以外みんな白人男性、それもかなり年上(なんと言ってもリーダーは教授ですし)で、なぜ私を選んでくれたのかまったくわからなかったです。正直、途中で時間がなくてあまりドラフトが進まなかった際は「こいつを入れたのは失敗だったなー」とか思われてたかも、と思うのですが、ここ1週間でなんとか突破口が見つかりチームのメンバーもお互いのことがわかってきて、ぜひ1次審査を突破し、このチームでビジネスの立ち上げを成功させたいと思っています。

実はこれの第一次締切は来週の月曜日(あと4日)。先週、今週は各授業の大きなアサインメントが立て続けに来たこともあり、この2週間はかなりきつい状態でした。私のドラフトは大方仕上がって、後はビジネスプランのサマリーの他の部分との詳しい整合性チェックのみです。なお、2次審査に進めれば、春学期は2次通 過者を対象とした、シカゴ大名物教授Steven Kaplanによる特別授業が受けられ、教授とともにさらに精度の高いビジネスモデルの構築を行うことが出来ます。結果 は2月下旬にわかるので、どちらに転んでも、またご報告させていただきたいと思います。

次回はアメリカでの就職活動における苦しむ友人たち(こんなことを書いているとばれたら怒られそうですが)の模様と、Winter formal等GSBの勉強以外の生活について(そればっかり書いてる気もしないでもないですが)をレポートするつもりです。 今年は東京も寒くて、かなりきつい風邪がはやっていると聞いています。お互い様ですが、どうかくれぐれもご自愛ください。それでは!

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