ごめんなさい、レポートが少し遅くなりました。これから更新頻度を上げて、元のペースに戻したいと思います。
Class of 2005 出願状況
まずは、アプリカントの方が気になるニュースからです。MBA熱は日本で更にヒートアップし、さまざまな形でMBA関連ビジネスが繁盛しているみたいですね。3月3日に、UC Berkeley MBA Class of 2005年出願状況が発表されました。3月3日現在、4th roundの出願期限がまだなので、3rd roundまでの出願データが反映されていました。去年の同時期と比較すると、約13%の出願者数が減っているようです。ただ、ここ数年うなぎのぼりで出願者数が増えていたこと、また去年の出願者数は一昨年より記録的な(MBAバブル?)増加率でしたので、減ったとはいえかなりの出願者数です。私も他のビジネススクールの人から聞いたのですが、今年はどこでも同じように約10%出願者数が減っているようです。
私見ですが、この原因はあまりにもJob Marketが冷え込んでいるからなのではないかと思います。仮にMBAを取得しても、失業のままである人、またはMBA以前よりサラリーが下がってしまった人が尽きない状況であるからだと思います。つまり、今の仕事を辞めてまでも、「このタイミング」でMBAに行く必要があるかどうか疑問を持つ人が多くなったからではないでしょうか。ただ、出願者数は増えても、合格者の平均GMAT、GPAは上がっているようです。発表時1st Roundしか合格を出してないのですが、その合格者の平均がGMAT715、GPA3.56とのことです。
Dilbert: Scott Adams氏 (MBA '86)講演
皆さん、Dilbertという4コマ漫画をご存知でしょうか?もしご存知ない方はぜひDilbert Websiteを一度ご覧ください。Dilbertはビジネスの世界をダークユーモアで描いた漫画で、世界的にも非常に人気があります。漫画家はScott Adams氏でBerkeley MBA卒業生でもあります。Dilbertは57カ国で翻訳/出版され、1億5千万人の読者がいるとのことです。アメリカでは日曜の新聞に必ずといっていいほど、掲載されています。今回のScott Adams氏の講演のタイトルは"Some Things They Forgot to Mention at Haas" ということで、実のビジネス世界の現状を皮肉と笑いたっぶりで語ってくれました。
彼は、大学卒業後、金融機関で働き、その後MBAを取得し、Pacific Bell社のエンジニアとして働きました。Pacific Bellで働く傍ら、Dilbertの漫画を描くようになったのです。当時、会社の同僚や上司を題材にビジネスの日常をダークユーモアで描くようになったのがきっかけです。Scott Adams氏は現在大成功を収めていますが、それまでいくつもの事業に手を出したことを話してくれました。ソフトウェア会社の設立、特許の取得など約30の事業に失敗したそうです。現在も起業マインドは衰えることはなく、レストラン経営、食品会社の設立など幅広く手がけています。
アメリカで有名なOprah Winfrey氏がテレビで「Luck=Preparation + Opportunity」と述べ、観客をうなずかせていたのを見て彼はこう思ったそうです。「OpportunityなんてLuckで訪れてくるでしょ。だから、Preparation=0じゃないと数式は成り立たないね」とジョークを飛ばしました。「少し真面 目な話をすると、とにかくいろいろチャレンジしなくてはだめで、成功なんてそう簡単に手に入るものでないということ。オレだって成功するまで30失敗しているんだから、そう簡単に諦めるなと。」とにかく終始、自分の漫画を中心にプレゼンを進め、会場を笑いの渦で包み込みました。