今回は、3月1日(土)に開催されたBerkeley Asian Business Conference (通称:Berkeley ABC)についてレポートします。BerkeleyABCはBerkeley MBAの学生が主体となって企画・運営するカンファレンスです。私もそこの労力となるべく、スタッフとしてカンファレンスに携わりました。日本人のMBA学生でこの運営に携わる人は多く、中には企画、パネリストの招聘、展示場の総合プロデュース、スポンサーの募集などで貢献していました。
私は、準備段階ではチケット販売、資料・書類まとめ、当日は会場セットアップ、レジストレーションスタッフ、パーキングスタッフ、ランチスタッフ、VIPルームアテンダントなど主に力仕事で貢献しました。当日2時間ほどオフの時間をとることができたので、午後のパネルの一つである「No Boundaries: Asian Venture Capitals in Silicon Valley」を見ることができました。
満員御礼で成功を収めたBerkeleyABCの準備は実はかなり早い時期から行われます。オリエンテーションは去年ビジネススクールが始まってまもなく行われました。そこでは、2年生のリードによって前回のABCの話、今年のテーマ、必要とされる仕事などが次々と紹介されました。ABCはアジア各国で活躍するビジネスパーソンを招聘し、パネルディスカッションを通 してアジアビジネスを考えていこうという趣旨で開催されるカンファレンスです。業界もさまざまで、今年はWireless、Biotechnology、Venture Capital、International Tradeなどの業界から人を招き、各セッションを企画しました。また、会場にはBizParkという展示場も設置し、今年はトヨタの水素燃料自動車、日立のμ チップ(世界最小の無線ICチップ)、Samsungの携帯電話などアジアのさまざまな技術が展示され人の波をつくりました。
カンファレンスのスケジュールは、下記の通りで行われました。
Time | Activity |
8:00-9:00 | Registration |
9:00-9:15 | Opening Remarks |
9:15-10:15 | Keynote |
10:15-10:30 | Morning Break |
10:30-12:00 | Morning Panel Session |
12:00-5:30 | BizPark |
12:00-1:15 | Lunch |
1:15-2:45 | Clausen Business Leaders' Exchange |
2:45-3:15 | Networking in Bank of America Forum |
3:15-4:45 | Afternoon Panel Session |
4:45-5:30 | Reception (Closing Remarks & Raffle) |
今年のKeynoteはインドのIT会社Wipro社、Vice Chairman Vivek Paul氏で幕を開けました。マスメディアや新聞記者も訪れ、注目度が高いことを実感しました。Panel Sessionは同時並行で各部屋に分かれてプレゼンテーション、ディスカッション形式で行われました。Morning Panel Sessionは
「Venture Capital in China: Investment and Exit Strategies」、
「Product Development in India: India's Next Global Export?」、
「Crawl Before You Walk: How to Enter Asia's Markets」、
「Intellectual Property in Asia: Pirates or Partners?」。
Afternoon Panel Discussionは
「No Boundaries: Asian VCs in Silicon Valley」
「Wireless Across Asia: Leave the West Behind!」
「Biotechnology in Asia: Show Me The Green!」
「Entrepreneurship in China: The Dragon Awakens」でした。
カンファレンスのチケットは$70(学生は$35)とそれなりのお金をとりますし、パネリストやその他スピーカーも超VIPですので、準備段階、そして当日のあるゆる面 で手を抜くことができず、かなり疲れる一日でした。カンファレンスを終えた充実感、達成感はこれまでにないものではありましたが、来年はスタッフではなく、お金を払って見に行きたいなと感じました。(笑)
興味のある方は詳細についてBerkeley ABCのホームページをご覧ください。