こんにちは。シカゴ大の山中です。夏時間になって2日目の今日(4月7日)ですが、朝起きてみるとなんと雪がさんさんと降り積もっていました。春休みの間は半袖で日向ぼっこを楽しむくらいの陽気だったことを思うと,噂には聞いていたものの寒暖の差が激しいシカゴの気候を実感します。 春休みに母がやってきてシカゴ、NYを楽しんだのもつかの間、GSBでは3月31日から春学期がスタートしました。写 真は春休み旅行中に立ち寄ったNYSEのものです。テロを警戒してかNYPD(NY警察)のおまわりさんと報道陣がたくさんいました。グラウンド・ゼロにも立ち寄ってきましたがWTCには以前数回訪ねたことがありその変わり様を現場で目の当たりにすると2年近くたった今でもやはり胸に迫るものがありました。
今回は取った科目の簡単なご紹介と、今学期の活動についてレポートします。
<春学期のクラス紹介>
今週末Bid(前にレポートした通り、シカゴでは生徒がクラスをBiddingシステムで競るシステムになっています)した科目が確定しました。今学期は、夏に投資銀行の債券部門でサマーインターンをすることになっているため、即役立ちそうな科目を中心に4科目履修することにしました。
(1)Financial Instruments (Prof.Santos)
Forwards,Swap,Optionといったデリバティブの基本的なPricingからそれらを応用したデリバティブ証券、Structured Financeやそれらの経済的なIntuitionを学ぶコース。
(2)Corporation Finance (Prof.Kashyap)
企業財務の基本的なコース。投資案件の査定(Valuation)、資本配分決定理論(Capital Structure)、M&A(Corporate Structure)等をカバーする。
(3)International Comparative Organizations (Prof.Prendergast)
Human Resourceのコース。主に先進国の労働市場(マクロ,ミクロ両サイドから)の実態を比較してUSの労働、人事制度の問題点を議論するといった内容。日本の人事制度もかなりカバーするため、発言機会多し。アメリカ、他の国のビジネスパーソンがどのように日本の制度を考察しているかを聞くのはとても面 白く、楽なわりに非常に楽しくハードコアではないですが知っていると為になるという意味ではTake Awayの大きい授業になる予感がしています。
(4)Special Topic in Entrepreneurship (Prof.Rudnick)
以前紹介したVenture Challengeに関連するコース。第一回目に既にPresentationを終えました。春休み前からはその準備でかなりきつかったです。このコースのカリキュラム内容は[1]各チームが順番にプレゼンテーションをし、Venture Capital、教授、Consultantといった審査員の厳しいFeedbackを受ける [2]Presentation Skill向上のための特別セッション [3]EntrepreneurshipのFacultyによる模範のビジネスプランプレゼンテーションや弁護士によるLegal Issueに関するスピーチが主な内容となっています。
なお、以前紹介したProf.KaplanよりもProf.RudnickのほうがBio Venture Business分野の経験が豊富だということで彼女のセッションをとることにしました。他チームのプレゼンテーションを聞くだけでもかなり勉強になり、どこがビジネスプランの鍵なのか、という感覚を養うという意味で素晴らしいコースだと思います。
<今学期の活動>
春ということで,今学期は体を動かそう!をテーマにいろいろ活動を始めることにしました。とりあえず下記が私の一週間のスケジュールです。
Time |
Sunday |
Monday |
Tuesday |
Wednesday |
Thursday |
Friday |
Saturday |
8:00 |
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9:00 |
アパートの |
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ジムで |
Int'l |
fin instrument |
study at |
fin instrument |
new venture |
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10:00 |
workout |
Comparative |
Santos |
home |
Santos |
challenge |
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Organizations |
S101 |
S101 |
meeting |
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11:00 |
Corp Fin |
Corp Fin |
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Prendergast |
Kashyap |
Kashyap |
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12:00 |
R15 |
S102 |
follies |
S102 |
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CWIB |
リハーサル |
TMC mtg |
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1:00 |
Meeting |
クラブ活動 |
合気道 |
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study at |
group mtg |
study at |
study at |
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2:00 |
library |
group mtg |
library |
library |
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group mtg |
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3:00 |
group mtg |
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corp fin |
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4:00 |
rev.session |
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S102 |
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5:00 |
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fin instrument |
Brats&Brew |
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Campusの |
rev.session |
(GSBのRetreat) |
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6:00 |
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Special Entre |
ジムで友人と |
basketball |
R11 |
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_ |
(6-9)G |
workout |
(8-) |
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決まっているものだけをとりあえず記入してあるですが、空き時間にも適宜Meetingと宿題やケースWrite-upをすることになります。夜は週1,2回(少なくとも週末)は友人と飲みに行ったりパーティーに顔を出すようにしようと思っていますが、運動不足のため友人と一緒にWorkout、合気道、バスケットボールさらにFollies(後述)を始めたこともあってよほど勉強を集中してこなさないと厳しそうです。
<Follies!>
上述の「体を動かす」活動の一つが、FOLLIESと呼ばれる,GSBの生徒が作るMusical(というよりはコントに近い気もしますが)です。出演者はほぼ全員GSBの生徒(+一部有名教授、Admission職員等)で、一応プロの振り付けや演出でキャンパス内の舞台にて公演を行います。
小さいころバレーをしていたこともあってもともと舞台には興味があり(+歌うのが好き...といってもカラオケが好きなだけですが)Auditionを受けて、参加することにしました。ちなみに、オーディションといっても全員受かります。得意分野を見て歌が主体のスキット、踊りが多いもの、台詞回しの多いもの等々に振り分けるために行っているようです。 公演までの時間も限られているため(ほぼ1ヶ月)その間だけ忙しいことを覚悟すればあまりスケジュールの負担を気にすることなく気軽に参加できます。この活動の模様は今後のレポートにてまたご紹介しようと思います。(全くビジネススクールの本質とと関係ありませんが...)
戦争、SARS等周りでは結構大変な事態になっていますが、学生をしているせいか、B-schoolにいてもネットやニュースを通 してのみで、さほど脅威を実感することはありません。NYで働く友人からは戦争の影響で仕事がなくて日本に戻っていく邦人が増えているとかシカゴのチャイナタウンが軒並み店じまいをしている、といった話も聞きます。ビジネスの現場を離れているたった半年の間にも刻一刻と世界を取り巻く状況は変わっています。そういった変化を目で追って確認するというだけではなく、どんな変化の中に放り出されても対応することのできる確固たるスキルと、フレキシビリティーを身につけることが大切なのでは,と感じる今日この頃です。
次回は現在GSBキャンパスにて準備が大詰めになってきてADMIT Weekend(来年度入学予定者を迎えてのイベント)を中心にレポートする予定です。