5月22日から行くはずであったケニア・タンザニア行きが出発3日前になって急遽キャンセルとなってしまいました。レポートでも書いてきたとおり、アフリカを活動拠点とするNGOに対してコンサルティングプロジェクトをこれまでPart-timeでこなしていたのですが、夏休みが始まるとともにFull-timeで現地にて専念する予定だったのです。今回のレポートはその経緯です。Final Examとも重なっている一週間であったことから、なんとも忙しい日々でした。
5月15日
イギリス出身のクラスメイトからのメールで、ケニアの情勢がどうも不安定であることを知る。ウェブ等で調べてみると、イギリスの全ての航空会社は政府の指示により、ケニア行きのフライトを当面 キャンセルとのNews Releaseが!!去年の11月にケニアで爆弾テロを行ったとの疑いのあるアルカイダのメンバーが隣国ソマリアから戻ってきて、新たなテロを計画しているとの情報が入ったようなのです。これにより、アメリカ、英国両国が東アフリカ、そして特にケニアへの渡航自粛勧告を出す。私とメンバーはBritish Airwaysで行くことになっていたので、このままの状態ではアフリカへ辿りつけないことに、、。
5月16日
International Business Developmentプログラムの代表を務める教授と話し合い、とりあえず週末さまざまなオプション(ケニア航空に乗り換える、アムステルダムからアメリカ/イギリス以外の航空会社を利用、アフリカ第三国に乗り入れ地上で移動など)を考えつつ、アフリカ情勢を見守るということで話し合いが終わりました。多くの東アフリカ情報が入ってくるなか、当容疑者は2,3年前のケニア、タンザニアのアメリカ大使館の爆破テロ事件の容疑もかかっているとのこと。そして、今回も去年同様、ロケット砲で旅客機を打ち落とす計画を立てている可能性もあるとの情報が飛び交う。
5月17日
アメリカのState Department(日本の外務省の役割を担う)のHPサイトを見ると、今度は更に情勢は悪化したようで、大使館の職員を退去させるとまでの措置が発表されていた。そして、米国市民に対して、重要でない渡航は全て延期するようにとの勧告が出される。
5月19日
この週末にはモロッコの自爆テロもあり、自分を含むプロジェクトメンバー全員がケニアに限らず、東アフリカに行くことに難色を示す。チームミーティングで、残念ではあるが今回はできればアメリカからプロジェクトを行いたいということを教授、クライアントに伝えるということで合意。夕方には、教授と会って今後について話しをする。同時に教授も今の状況では大学側としても、人を送りこめないと断言。実質、この時点でアフリカ行きは中止になりました。
5月20日
クライアントとのミーティング。プロジェクトはこのままアメリカで続けて欲しいとのお言葉をもらう。プロジェクトが潰れてしまうのではないかという心配もしていたので、一安心。 ・・・ということで、3週間サンフランシスコにある当NGOの支局で働くことになりました。現地のアフリカのスタッフとはメール、電話会議を駆使してプロジェクトを進めることになりました。このプロジェクトが終わり次第日本に帰国し、10週間のサマーインターンシップをすることになります。