すっかりご無沙汰しています。実はFinalが終わって引越し作業をしつつ、シカゴの空港で原稿を書いていたのですが結局仕上げることができずに、サマーインターンに突入。投資銀行でサマーをやっているのですが噂に違わぬ Working Hourで何も出せずにここまで来てしまいました。申し訳ありません。 ということで、途中まで書いた原稿と、1年終わったターニングポイントということで思うところをなるべく小刻みに数回に分けてレポートしていこうと思います。 以下、前回レポートからあとのものです。
前回Folliesのあと、Venture ChallengeのFINAL、送別会の嵐、アパート探し、FINALと怒涛のような日々が続き、気がついてみれば今、シカゴ・オヘア空港にてレポートを書いている、といった状態です。今回はその後の生活についてとMBAを1年終えて自分が得たことが何だったのか、といったことについて書いてみたいと思います。
<VENTURE CHALLENGEその後>
以前ご紹介したビジネスプランコンペですが、おかげさまで2次審査後、FINALに進むことができました。PresentationではBiotechに明るい人ばかりではないため、いかにビジネスモデルをシンプルに、かつ具体的に何が成長性の核になるのかを説明することに注力したうえでスライドの内容をさらにReviseして臨みました。
結果から言うと、残念ながら賞を取ることはできませんでしたが、ほかのビジネススクールで行われるVentureのシンポジウムに参加したり今後も引き続きFacultyの協力を仰ぎながらFundraisingをしたりと、引きつづきこのプロジェクトは続くことになりました。
ターゲットにしている疾患のうちのひとつがAsianに症例が多く見られるため、日本の製薬会社とのコンタクトを始めています。今からかなりの専門知識を求められるBIOTECH専門でやっていくのは厳しいかなと感じるため長期的にはコミットすることは今のところ考えていませんが、今後も自分のVALUEが出せる限りはこのビジネスの立ち上げに関っていこうと考えています。
今年のVenture Challengeは9チームのFINALISTの全チームが10数人いる審査員の少なくとも1名から1位 としてあげられたということで、非常にCompetitiveだったようです。そのような強いビジネスモデルと切磋琢磨してお互いに学びあうことのできたVenture Challengeは私のGSB生活の中で間違いなく一番重要な経験のうちのひとつだと思っています。
<ずばり、友人>
1年終わって思ったこと。本当に楽しい、Excitingな1年でした。はっきり言って、勉強面 で学んだことがすごい!と感じたことはそれほどないんですが。世の中そんな簡単にすごいこと、Black Boxが教えてもらえるわけもないので当たり前かもしれません。とはいうものの、じっくり時間をとってビジネスの基本を学べたという意味ではとてもよかったし、実際「学んだ」あるいは「整理できた」ことはたくさんありました。
あらゆる観点からビジネスを見れる機会があった点ではすごく濃い1年だったと思っているのですが、もしそれだけだったとしたら1,000万以上のお金をかける価値はあるのか?と思ってしまっていたはずです。自分が得たことはコネだけでない本当にいい時間をすごすことができる友人ができたことだと感じています。
もちろん、MBAにいる人間全員が心を許せる人たちかというとむしろその逆なのですが、中でもさばけていてかつビジネスパーソンとしても「大きい人だな」と思える人と出会い、仲良くなれたことは本当によかったと実感する今日このごろ。夏休みで仲間たちと離れてみて痛感しました。そういう友人とは今後ビジネスで利用していけるかも、とかそういったことではなく今後もお互い励ましあい、助け合っていけると思っています。
そして、その価値はIntangible、であり計ることのできない価値です。マスターカードのCMでいうところの、Priceless。それが、MBAの価値なのではないでしょうか。
ということで、次回は前に予告していた典型的なGSBでの「一週間」をお伝えしたいと思います。