もう10月ですが、ようやくロサンゼルスも少し秋らしくなってきました。日中は25度位 まで気温が上がりますが、朝晩は15度位まで冷え込むのでイブニングの授業のときにはセーターやトレーナーが必要になります(アメリカ人は半そででも平気のようですが)。
ミネソタ大学のCarlson School of Management
10月7日のカリフォルニア州知事選挙も迫ってきました。このままいけばシュワちゃんが知事になりそうです。僕は去年シュワちゃんの講演会を聞きに行きましたが、教育問題について聴衆からの厳しい質問を受けたときに堂々と受け答えしていた姿が印象に残っています。秋学期も既に5週間(1学期の3分の1)が過ぎました。今回はこれまでの授業の内容について報告します。
Entrepreneurial Finance
教授はStancillさんというお爺ちゃんです。授業形式は、レクチャーのみでケースは扱いません。これまでの授業ではベンチャー企業の資金調達方法やキャッシュフロー予測を勉強しました。キャッシュフロー予測では、企業の売上動向、原価比率、在庫回転率などの変数を動かすことで、どのようにキャッシュバランスが変化するかを学びました。
Stancillさんはかなり癖のある英語を話すので、聞き取るのに大変苦労していますが、最前列の席に座ってなんとか少しでも多く聞き取るように努力しているところです。このクラスは人気のある授業で、定員70人の教室が満員になります。将来的に独立することを視野に入れている生徒が多いです。
Financial Analysis and Valuation
ツインズの本拠地メトロドーム
教授はLevitinさんというこちらもお爺ちゃんです。授業形式は今のところレクチャーのみですが、今後ケースやロールプレイも行なうようです。これまでの授業ではValuationの概要およびValuationに使えるように財務諸表を加工する方法を学びました。
ファイナンス系の授業は3年前に通信教育でやって以来なので、耳慣れない用語にとまどうことが多いのですが、MBAの名に恥じないようしっかりと財務分析の基本を学びたいと思います。Levitinさんは膨大な量 のハンドアウトをくれるのですが、授業を聞いて分かりにくかった箇所を直ぐに確認できるので、とても助かっています。
Marketing and Consumer Research
教授はNirajさんというインド人です。授業形式は月曜日がレクチャー、水曜日がケースとなっています。これまでの授業では、フォーカスグループやサーベイなどのリサーチ手段について学びました。
今のところ昨年取ったConsumer Behaviorのクラスと重複する内容が多いのですが、今後は統計的な分析も扱うことになっているので期待しています。また、ケースも多いので、今までのマーケティングの復習としても役立っています。
Advertising and Sales Promotion Strategy
アメリカ最大のショッピングモール、モールオブアメリカ内にあるキャンプスヌーピー
教授はTellisさんというインド人です。イブニングの授業で、前半がレクチャー、後半がケースとなっています。これまでの授業ではAdvertisingの役割、消費者の注意を引く方法、消費者へのメッセージの伝え方(理性に訴える方法や感情に訴える方法)などを学びました。
ケースはハーバードのケースではなくTellisさんが用意したケース(Chevrolet Corvette, PepsiがMadonnaを宣伝に使ったケース)を使っているのですが、アメリカで放送された広告を見たこと、それに対する消費者の反応を知っていることが前提になっているので、とても苦労しています。日米の広告の共通 点・相違点について、しっかり把握して行きたいと思っています。
なお、今回はLabor Dayの休日を利用してMinnesota大学の友人を訪問したときの写 真を載せています。Minneapolisはロサンゼルスと違い渋滞もなく、とても落ち着いた街でした。アングロサクソンの人たちが多く、伝統的なアメリカらしい雰囲気で、勉強に集中するにはとても良い環境だと思いました。