Campus Report 2003

大久保 琢史 to INSEAD(全9回)

MBAホルダーへの道

Vol.1 INSEADへの長い道程(!)

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初めまして、この2003年8月末よりINSEADでMBAを取得する大久保琢史と申します。今回、Vol.1 では、(1)MBA入学にいたる経緯を時系列に描写し、留学をご検討されている方々へのご参考としたいと思います。

97年4月(今から6年前):
ゴールドマンサックス証券(GS)入社、経済調査グループ配属

留学は就職時から考えていました。学生時代からの興味関心は公共政策的な分野にあり、投資銀行に就職するのは必然ではなかったのですが、就職活動をする中でGS経済調査部の人々と知り合い、彼らの人間的な魅力、また経済分析を中心とした業務内容に魅かれ、留学する前に2-3年社会勉強をしてみよう、という気持ちから就職しました。

2000年4月(3年4ヵ月前):TOEFL受験

就職後3年経ち、2001年秋からの留学を考慮して2000年4月にTOEFLを受験しました。但し、この時点では公共政策もしくは経済学での修士/Ph.Dプログラムへの留学を考えていました。

2000年6月(3年2ヵ月前):大学見学ツアー(?)

上司に留学の意図を伝え、1週間強の休暇をとり米国の大学を見学しました。訪問した大学はコロンビア、プリンストン、ハーバード,シカゴ等です。帰国後しばらく考え、留学を延期しました。この決定の是非は率直に言って今でもよくわからないのですが、自分の心の中での要因として以下の3つがあったのではないかと思います。

(1) 仕事を続けたかった―

2000年はまさにITバブルが最高潮に達した年で、経済調査部の業務も拡大期にありました。入社時点で私も含めて5名だった経済調査部も2001年の最盛期には8名まで拡大しています。私自身もそろそろ下積み(?)を抜け出し、仕事が面 白くなってきた頃でした。

(2)資金面で不安があった-

まだ社会人になって数年で留学資金はそれほど貯まっていませんでした。

(3) 年齢―

これが大学見学ツアーの内容と関係します。この時点で私は27歳で、そろそろ年齢的な切迫感を感じていました。ところが、大学を見学する中で知り合った在学生達の年齢は比較的高く、なんだ、それほど急がなくてもいいのかな、という印象を受けました。

結局、会社からの引き留めもあって、もう1―2年ほど働いてみてから留学しても遅くないと考えるに至りました。

2002年5月(1年3ヵ月前):GRE,TOEFL受験

2002年の初め頃から、2003年秋には留学しないと!との切迫感を感じ、2002年4-5月にGREとTOEFLを受けました。この時点ではまだ経済学/公共政策分析での留学を考えています。ちなみにGRE(Graduate Record Examination)とはMBAでのGMATに相当する試験で、MBAを除く米国の大学院を受験する場合要求されます。

<コラム:TOEFL受験記>

TOEFLは2回受けました。1回目は特にTOEFL対策的な勉強をせずに受けました。結果 として不満が残る点数になってしまったのですが、敗因はCBTの特性にありました。PCモニター上で読解問題を読んだり、選択肢問題を解いたりするのに慣れておらず、戸惑った記憶があります。2回目の受験の際には、ETS(TOEFL実施団体)発行のCD版模擬試験で練習した後受験し、希望していた点を得られました。

2002年10月(10ヵ月前):大学見学ツアー(2回目!)

上司に再び留学の意思を伝え、一週間の休暇をとり米国に向かいました。大学の説明会への出席、また推薦状をお願いする米国所在の先生への面 会が目的でした。この時点での第一志望はハーバードのケネディスクール(公共政策大学院)でした。ハーバードではアドミッションオフィスを通 じ学生を紹介してもらい、面会しました。帰国後、またしても留学計画の見直しを考慮せざるを得なかったのですが、前回(留学はまだ延ばしても大丈夫)と違い、今回の問題意識は以下の2点でした。

―(1)卒業後の就職―

公共政策系大学院に留学した場合、就職はやはり世銀などの国際機関が中心となります(非米国人の場合)。面 会したケネディスクールの学生に依ると、ケネディスクールでの勉強が、まさにこれらの国際機関での仕事に役に立つ内容であるにも関わらず、就職事情はハーバードビジネススクールの方が有利だそうです。そうなのであればMBAに行った方が良いのではないだろうか、と思いました。MBAの方がゴールドマンでの経歴も有利に働くでしょう。

-(2)勉強内容-

とはいえ、経済分析に関わってきた中で感じた、もっときちんと経済学を勉強したいという欲求も心の中に強く残っており、MBAだけでは留学の趣旨は果 たせないとも感じていました。

2002年11月(9ヵ月前):留学計画変更、GMAT受験

結局、上記のディレンマの解決策として、MBAと1年制の経済学修士コースを組み合わせる事とし、急遽11月にGMATを受験しました。

<コラム:GMAT受験記>

GMAT対策としては、Kaplan社発行のCD付問題集を使いました。このCDに入っている学習用のソフトウェアはお薦めできます。最初に自己評価のためのテストを受けると、自動的に勉強スケジュールも作ってくれ、非常に効率的に勉強できた印象があります。

2002年12月(8ヵ月前):エッセイ、推薦状作成

エッセイの準備をしなければ、と思いつつ、11月中はGMATの受験や仕事に追われ、エッセイ及び推薦状の作成に取り掛かったのは12月に入ってからです。年内にエッセイを完成する予定でしたが、結局年を越え、仕事始めの初日の夜にエッセイは完成しました。MBA受験の中では、エッセイ作成が一番苦労が多かったように思います。

<コラム:エッセイ、推薦状作成>
エッセイ:

私はMBA受験を通じて予備校は利用しませんでしたが、エッセイ作成には本当に苦労したので、少しでも軽減できるのであれば予備校の利用をお薦めします。私が実際利用したものでお薦めできるのは、on-lineでエッセイについてアドバイスをしてくれるwww.ivyedge.com というサービスです。自分の書いたエッセイをe-mailで送ると1-2日で修正、コメントしてくれます。コストパフォーマンスもエッセイの字数に依りますがせいぜい200ドル程度だったと記憶しています。

推薦状:

ある参考書に依ると、推薦状を自分で書くとどうしても似てくるし、ちゃんと人に書いてもらった方が良いとありました。但し、よほど親切な人でないとなかなか人の推薦状は書けないものです。推薦状を依頼し、相手が二つ返事で「自分で書くよ」と言っても、やはり自分なりの推薦状(自薦状!)を書いて、相手に渡した方が無難です。

2003年1月(7ヵ月前):アプリケーション送付

1月の第2週になりようやく、アプリケーションがすべて揃い、送付できました。

2003年2月(6ヵ月前):面接

面接のスケジュールは比較的早く決まりました。面接をする前に、受験先のMBAのOBになるべく多く会い、それぞれのMBAプログラムの特色把握に努めました。

2003年3月(5ヵ月前):退職、合格通知

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語学学校@ニース

2月末付けでゴールドマンを退職した時には、まだINSEADからは合格通 知は来ていませんでした。3月中旬にINSEADからGMATのスコアが届いていないとの連絡があり、私の手元にあったオリジナルをフェデックスで送るなどのトラブルを経て、3月下旬にようやくINSEADから合格通 知が来ました。

2003年5月(3ヵ月前):語学研修@ニース

INSEADの特色の一つなのですが、3ヵ国語でビジネスレベルの語学能力を有するという卒業要件があります。この要件を満たすため、5月―6月にかけフランス(ニース)で1.5ヵ月語学学校に通 いました。

2003年8月:シンガポール到着・MBA開始(現時点!)

INSEADは、パリ近郊の従来のキャンパスに加え、2000年からシンガポールに新たにキャンパスを開き、相互に行き来できる2キャンパスシステムを始めました。私はシンガポールキャンパスからMBAプログラムをスタートしました。8月22日深夜、SQ11便でシンガポールに到着し、空港ホテルで一泊した後、早朝にシンガポールでの我が家に到着しました。

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シンガポールキャンパス

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インシアード・フィールドトリップ

次稿では、INSEADの特徴(3ヶ国語要件、2キャンパス、"真の国際MBA")に加え、第1週に行われたフィールドトリップなど実際のMBA生活についてお便りいたします。

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