どこのビジネススクールも同じだと思いますが、2年生になると全ての授業が選択科目となります。Berkeleyの特色はファイナンスの授業だけにとどまらず、エンジニアリングやロースクールとのジョイントの授業もあり、幅広い分野から授業科目を選ぶことができます。また、ビジネススクール以外の授業に関しても6単位 までは、卒業単位としての算入が認められています。今回は私が受講している授業の概要についてレポートします。
Financial Institutions and Markets
投資銀行でサマーをした時に私が痛感したのが、マーケットで参加する金融機関および金融商品についての知識が乏しいということでした。そんな悩みをいくらか解消してくれそうなのが、このクラスです。授業では、デリバティブ、為替商品、証券化などといった金融商品から、金融機関、ノンバンク、Federal Reserveなどの機関について学びます。また、金利リスク、クレジットリスク、流動性リスクなどのインパクトを定量 的に算出するようなこともする予定となっています。
Venture Capital and Private Equity
このクラスはベンチャーキャピタリストでもあるEngel教授が、レクチャー、ケーススタディ、ゲストスピーカーと、3部構成の形で毎回授業を進めていきます。一回の授業は、3時間半もあります。レクチャーではファンドの組成、投資、エグジットの方法といった大きく3つの分野について詳しく見ていくことになっており、ゲストスピーカーはケーススタディに沿って人を呼んでいて、VC、機関投資家、規制機関などあらゆる関係者が来ることになっています。シリコンバレーだからこそ、ここまで充実した内容にできるんだなと思います。
Marketing for Hi-tech Entrepreneurs
このクラスは授業はケーススタディが中心として進むものの、それとは別 にシリコンバレーにある企業10社ほどがクライアントとなっている実際のプロジェクトが課せられます。当クラスは、エンジニアリングスクールとのジョイントとなっているので、プロジェクトはエンジニアリングの学生と組んで、企業に対して提出するビジネスモデル、ビジネスプランをつくりあげていくことになります。
Global Management
近年の企業のグローバル化により、さまざまな国の人と働いたり、またはビジネスの交渉をしたりする機会が増えてきています。そのような環境で、いかに海外の企業もしくは自社の海外現地法人の人間とのコンフリクトを最小限にしてビジネスを進めていくかという、ソフト面 での授業内容となっています。このような内容のせいか、受講している学生も8割以上が海外ビジネスの経験がある学生となっています。学生の体験談もかなり貢献しているクラスで、かなり現実味があります。
International Business Development
このクラスは去年もレポートしていたクラスです。今回は夏、各チームが各国で実施したプロジェクト結果 についての発表や、体験に基づき学んだことをクラス全員でディスカッションするような内容となっています。
今後はこれらのクラスから、面白そうな内容をピックアップし、皆様にレポートしていきたいと思います。