長い夏休みが終わり、ようやくロンドンに戻ってきました。LBSは3学期制のビジネススクールの中でも一際開始時期が遅く、10月の第1週に授業が始まります。 その分冬休みが短い訳ですが、サマーインターン期間を長く取れることなどを考えると、メリットの方が多いかもしれません。
10/7に日本を出発し、同じ日にロンドンに着き、Flatに着いた15分後から授業が始まりました。今学期の科目紹介は授業が3週ぐらい過ぎたあたりで感想を含めてご紹介したいと思います。今回は自分なりにMBA1年目を振り返っての感想を書かせて頂きます。
留学前に立てた3つの目標
私は留学前に大きく分けて3つの目標を立てました。(1)経営学を体系的に学ぶこと、(2)インターン、同級生からの情報収集を通 じて、キャリアチェンジの方向性を定め、かつポジションを獲得すること、(3)国内外に人的ネットワークを築くこと、の3点です。これに加えて、将来のビジネスの種を探して来たい、と漠然と考えていました。以下、それぞれについての感想です。
(1) 経営学の'お勉強'
学校の授業のクオリティには基本的に満足しています。もちろん教授の力量 によって教え方の巧拙はありますが、基本的な教授の質・学生のクラス内の発言内容にも概ね満足しています。教授陣の質は2年目の選択科目の方がやはり高いと言うのが今のところの印象で、次回ご紹介する今学期の選択科目はどれも非常に面 白い授業ばかりです。
(2) キャリアチェンジ
幸いインターン先に恵まれたこともあり、サマーインターンは非常に良い経験をさせて頂きました。メリルリンチでは毛色の異なる様々なプロジェクトを体験することが出来、かつタイプの異なるバンカーの方々から非常に良い刺激を受けました。一緒に仕事をさせて頂いたシニアバンカーの方で、RM(Relationship Management)をされている方の仕事振りには、自分が目指すビジネスマン像に近いものを感じました。
アドバイスに当たって、顧客にとって耳の痛い話もできる、いい意味での顧客との信頼関係を垣間見ることができました。同級生からも前職・インターンでの経験談等を通 じて色々な話を聞くことが出来ますし、他校のMBA同期から情報を入手したり、人を紹介してもらうこともあります。
情報・経験・コネ・考える時間・ポジション獲得の機会、すべての面 でキャリアチェンジをする上でのMBAの意義を改めて認識しています。しかも、これは今直面 しているキャリアチェンジだけでなく、その後のキャリア選択の際にも生かせる情報やネットワークであり続けると思います。
(3)人的ネットワーク
正直、MBAに来てここまで自分の人脈が広がるとは思いませんでした。LBSの同級生、Asia Clubの学生や卒業生、他のビジネススクールの学生、インターン先の社員・顧客・インターン仲間、等々今までの倍以上のペースで新しい方と知り合っていきます。ここでのネットワークが将来の財産になると信じて、ネットワーキングには時間を惜しまないようにしています。
(4)将来のビジネスの種
1年目を終えて、一番取り組みが足りないのはこの部分だと思います。2年目は授業の内外で様々なプロジェクトがあり、1年目より考えるきっかけが増えるでしょうから、ぜひともこの部分で自分を伸ばしたいと思っています。
2年生の生活
ロンドンビジネススクールでの2年生は1年目より急激に楽になると言うことはありません。個人的には2年目の方が負担は重いと感じています。科目が若干減って、その分腰を落ち着けられる印象はありますが、自分が好きで選んだ科目ばかりなので、その分時間も費やすことが可能です。1年目のように就職活動であくせくしていなのも理由の1つです。
House warming party
本来は新しい家やFlatに移った後に友達を招待して開くパーティーを指します。僕らのFlatは既に2年目なので、必ずしも当てはまらないのですが、メンバーが入れ替わったのと、1年次の同級生と顔を合わせる良い機会だと考え、Flatの住人の同級生を中心に70人位 に声を掛けました。結果、同伴者も含めて、45人位集まり、我が家でみんなが持ち寄ったビールやワインを2時過ぎまで飲んでいました。主な話題はサマーインターンの経験・今後の就職活動の方向性、夏休みの旅行、家族・恋人の話でした。
僕らのFlatも人が多少入れ替わり、トルコ系イギリス人は他のFlatに移り、パナマ人の同期は母国の大統領選挙の選挙対策広報部長を務めるべく、1年間休学の決断をしてパナマに帰ることになりました。代わりに、P&Gで働いていたベネズエラ人と日本語が流暢なポーランド人が入ってきました(結果 、日本人・中国人・ベネズエラ人・ポーランド人の4人同居となります)。
ポーランド人のLukeは1月から日本の慶応ビジネススクールに交換留学に行く予定です。London Business Schoolの学生の語学習得にかける熱意は非常に強く、学校の求める第二外国語の他にも新しい言語に取り組んでいる学生が数多くいます。
次回は今学期の授業紹介をお届けします。