シカゴのダウンタウン、自宅の近くから撮影
こんにちは。あっというまに秋学期も9週目に入り、今週末はThanks Giving休暇に突入です。なお、今年にはいって、去年まで住んでいたHyde Parkからダウンタウンに引越してきて、一人暮らしを始めました。まったく去年と違うペース、環境での新生活が始まったのですがそこは2年目、比較的余裕を持って楽しく過ごしています。今回は今学期のクラスの紹介やその他Activitiesについて紹介したいと思います。
<秋学期のコース>
これまでFinance関連の科目が比較的多かったのですが今学期はかなり趣向を変え、比較戦略論、オペレーション、企業関連のクラスを履修しています。以下、これまでの感想を紹介します。
1) Competitive Strategy (Prof. Bertrand)
戦略の基本クラス。PorterのFive ForceからGame Theoryまで、企業の外部環境に対応する戦略を中心にフレームワークを学んでいくカリキュラム。もっと早く取っておきたかったが今になってしまったという感じ。
教授はHarvard Econ PhD出身で、若くしてGSBのTenorをとったつわものですが、見た目はスリムで小粋なフランスのお姉さまといった風貌で、質問等にも非常に丁寧に答えてくれます。少し早口ながらも非常にOrganizeされたいいDiscussionとLectureであり、大変Take Awayの大きいクラスだと思っています。
2) Operation Management (Prof. Adelman)
Operationの基本クラス。他校の友人やGSBですでに取った友人から聞いていたが、日本語がそのまま専門用語になっていて(平準化Heujyunka, 看板方式Kanban, 行燈Andonなど)、日本での事例が数多く紹介される、いまやビジネススクールでは数少ない科目のひとつ。内容はExcitingとは言いがたいが、Business PersonとしてMust Knowの基礎知識であり、本能的に予測したものと数式によって出た結果 の意味するところがぴたっとはまるところなどは意外と気に入っています。
Scott Meadow教授とのLunch Meeting
3) Commercializing Innovation (Prof. Meadow)
GSBの誇るEntrepreneurshipプログラムの中でもスター教授の一人、Scott Meadowによる、新規ビジネスモデルの検証をひたすら行うクラス。教授はもと有名なVenture Capitalistであり、内容はかなりPractical。
毎回ビジネスプランを1,2本アサインされ、見るべきチェックポイントについての考察や、Unit Model(ビジネス一単位でのCash Flowを見るモデル)、roll-up Model(ビジネスを広範囲に展開していく際のFeasibilityを検証するためのモデル)の構築等を行って授業に臨んだ上、毎回持ち回りでの生徒によるPresentation,その後教授による解説と実際のDealについての話を聞く、といった内容。
また、そのビジネスに関わった本物のEntrepreneurがGuest Speakerとして来ることも多く、とても面 白い授業で満足しています。正直、毎回完璧なモデルを作ることはなかなかできませんが、少なくとも何が肝か、を見抜く力と、ケースをたくさんこなすことによって培われる勘所というのは、こういった授業でないとなかなか身につかないと思うので、とても貴重なクラスだと感じます。
以上、今学期の授業はあまりポイント(Bidding Systemの)を使わなかったわりに、大満足でした。欲を言えば、就職活動もあったのでReadingがおろそかになったりしたので、もっとじっくり時間を費やしてコンテンツをフルにカバーできればよかったなというところでしょうか。
とにかく2年生になって、授業のバラエティーや、内容の濃さもどんどん深まっていくのとこれまでやった授業とのシナジー効果 も感じるので、とてもやりがいがあるし、Take Awayも高くなってきていると思います。
<DSAC Interviewer>
去年、DSAC(Dean's Student Admission Committee)の活動についてレポートしましたが、2年生になった今年、Readerの中から選ばれるInterviewerになることができました。これからのシカゴGSBのコミュニティーを形成するに過程において少しでもインパクトが与えられるということで、とても光栄に感じていますし、楽しんでやっています。 学期の最初にTraining Sessionがあったのですが、Admissionが絶対見てほしいのは
1) Career Progression
2) Academic Excellence
3) Interpersonal Skill
とのことで、このへんは他のBusiness Schoolとあまり違いはないはずだと思います。あと、さまざまなTipsを伝授してくれたのですが、差し支えのない範囲で非常にGSBらしいと思ったものを紹介すると、
- Interviewerの指命は、審査もさることながら、GSBコミュニティーのよき広告塔であるということ、アプリカントの知りたい情報、GSBの良さを自らの経験を交えて伝えてほしい。
- 模範質問集はない。あくまでインタビュアーの裁量にまかすので、自分のスタイルを作ってほしい
- 質問に関して気にするべきは、アプリカントが何をしてきたかでなく、どうしてそういう行動をしたのか。考え方、Philosophyをきちんと読むこと。
といったところです。これからGSBの受験を考えている皆さんにとって少しでも参考になるのであれば幸いです。 では、今後なるべくペースをあげて残り6ヶ月ほどとなってしまった、GSBでの生活をつづっていこうと思います。