さて、今回は少し趣向を変えて、学業以外のことを2つ書いてみようと思います。
(1)マサチューセッツ州での免許取得
(2) ニューイングランドでの紅葉狩り
(1)マサチューセッツ州の免許取得
世の中には国際免許証というものがあるのですが、さすが自分の制度・規格(温度、重さ、紙のサイズ等)が好きな国アメリカ、あまり通 用しません。
また、私のいるマサチューセッツ州はお酒に対する規制が厳しく、レストラン等でお酒を飲もうと思った場合には、かなりの確率で写 真・誕生日入りのIDの提示を求められます。しかし、このために毎回パスポートを持ち歩くのは危険なため、MA州の免許をIDとして使っている人が殆どです(要はお酒のために免許を取得したとも言えなくも無い?)。
免許には2つの試験、筆記試験と実技試験へのパスが要求されています。筆記試験は、さすがは比較的大都市なボストン、日本語版が用意されています。また、この日本語版を改訂する人材がいないらしく、ここ数年は全く同じ問題だったりします。当然のことながら、この問題と回答がWeb上で共有されていて、誰でもパスできる、という代物になっています。実際に私と私の妻も一回でパスすることができました。
次の実技試験も非常に簡単であるというように同級生から聞いていたのですが、実際は全く違いました。担当だった警察官が非常に威圧的で、しかも(多分)アジア人嫌いだったため、車に乗る前に試験中止の憂き目に会う所でした。以下に、簡単だったという同級生との対比をして、いかに私の状況が辛かったかを示します。
私の場合
・15分前に到着するように言われていたのを13分前にほんの少し行った所、理由を執拗に問い詰められました。しかもその前に5分ぐらい担当の警察官を探していたのですが、すぐ近くのパトカーの中に居たにも関わらず、全く声を掛けてくれませんでした。
・妻を後部座席に移動させろ、との指示が聞き取れなかったため2回聞き返すと、相当不機嫌になり「お前は英語ができない。今度聞き返したら、即検定中止」との脅しをくらう
・先に始まった韓国人グループが車検不備だとか文句を付けられ、試験をする前に帰らされる(私と妻、震え上がる)
・実技試験は2人ともフルメニュー(手信号、切り替えし、直進バックなど)
同級生の場合(別の警官)
・いきなり「これまで見てきた日本人は皆運転が上手いので好印象」とのコメント
・ 実技試験はその辺りを一周するのみ。私達がやった手信号等の特別 な試験は一切無し
・彼の奥さんは、都合が悪くなり、その日は受けられなかったらしいのですが、「奥さんも上手いのか?」と聞いてきて、Yesと言うと、「お前が言うなら大丈夫だ」ということになり、次の日に書類を持ってくれば合格にしてあげるとまで言われたそうです。結果 、彼の奥さんは実技試験をすることなく免許を手にすることができたそうです。
実技試験は本当に楽だった、という情報が大半を占めていたので油断してしまっており、あまりのギャップに苦しみました。この警官が白人に対してもあのような態度を取るとは考えにくいので、少し人種差別をされたような気分になってしまいました。
それでも、結果としては2人とも一発で合格することができたので、よしとしなくてはならないのかもしれません。今では、写真つきIDの提示を求められても慌てることなく対応できるので、快適です。
(2)ニューイングランドでの紅葉狩り
実はここマサチューセッツ州とその周辺は、紅葉が有名だったりします。アメリカ人にも紅葉を楽しむという感覚があるというのは驚きだったのですが、紅葉の状態を逐次レポートするサイトなどもあったりして、割と一般 的なようです。
それで、妻がどうしても見たいというので、10/12にマサチューセッツ州の北のニューハンプシャー州にある、White Mountainという有名なスキーリゾートに行ってきました。車で2時間程、高速を走っていくと、早速一面 に赤や黄色が広がってきます(写真ご参照)。
実は私自身はあまり期待していなかったのですが、スケールの大きさにそれなりに感動することができました。妻も大喜びで、なによりでした。
私の写真が非常に良く撮れていたため、翌週と翌々週には同級生の何人かが同じように紅葉を見に行ったのですが、既に終わりを迎え始めており、イマイチになってしまっていたようです。来年こそは、紅葉サイトをマメにチェックして、同じ感動を味わって欲しいものです。あとは、腰の重い私を連れ出してくれた妻に感謝、です。
さて、ボストンはとうとう本格的に冬のシーズンになってきてしまいました。冗談だと思っていたのですが、10/23には本当に10月にも関わらず雪が降りました。楽しかった夏・秋も終わり、あとは辛い日々が待っているのみ...。