今回はビジネススクールが提供するキャリアサービスについて触れてみたいと思います。昨年のレポートを見ていただければ、業界研究ワークショップ、雇用契約に関する交渉ワークショップ、キャリアカウンセリングなどのさまざまなセミナーが催されていることが分かって頂けたかと思います。特に人気のあるワークショップに関しては、インターネット上にてストリーミングで流しているので、都合の良い時間・場所で見ることができます。
また、その他のオンラインの活用法としては、ビジネススクールがWetfeetやVaultなど就職、業界研究、面 接攻略などのガイドブックを多数出している出版社と契約しているので、いつでもそれらの本をPDF形式で自分のPCで閲覧、またはダウンロードすることができます。
Mock Interview
今回は、Mock Interviewについてレポートします。Mock Interviewとは擬似インタビューのことで、面 接に使う実際の部屋で、ビジネススクールに雇われている外部のキャリアコンサルタントが希望の形式に応じて、インタビューをしてくれます。インタビューは、ビデオテープに録画され、終了後にビデオを見ながら、受け答え、表情、ジェスチャー、間の使い方などについてアドバイスをしてくれるのです。
インタビューの形式としては、Behavioral (Fit) InterviewとCase Interviewがあります。
Behavioral Interviewはどこの会社でもある普通の面接のことで、自己紹介、志望動機、強み、弱み、リーダーシップを発揮した経験、チームワークの環境での自分の役割などなどといった質問を中心に行われます。
Case Interviewは、コンサルティング会社はもちろんのこと、マーケティング職などでも最近頻繁に使われています。例としては、「A業界のB社の収益率が落ちています。どのように改善すれば宜しいですか?」、「A市場に、Bという新製品を投入しようとする際、どのようにマーケットすればいいでしょうか?」などという議題に対して、面 接者と会話をするように、問題や今後の打ち手を突き詰めていくというものです。
今年になって初めて、このMock Interviewを申し込みました。そもそも自分を録画して、その後批評するということは、自分にとっては耐えられないものがあったのですが、ビジネススクールに入った時から自分自身を見つめなおすということは何度かしてきました。今回もその一環だと捉えて、あえてチャレンジすることにしました。
面接は、サマーインターンシップの時も含めると何回もこなしているのですが、出来栄えを自分の感触以外に、第三者の意見を聞くのもいいかなと思いました。私が受けている業界などはCase Interviewがあまりなさそうなので、Behavioral Interviewを今回受けることにしました。
やはり、前方の左側に見えるビデオカメラやフィードバックの際に使うことになる右側のテレビの存在が面 接の間、気になってしまいました。面接自体も本当の会社の人がやっているわけではないので、幾分人工的なかたちで進み、本番の面 接よりずっと緊張してしまいました。
30分の面接後、すぐにフィードバックセッションが始まり、質問の受け答えの噛み具合やロジックについてなど、さまざまな観点について話し合いました。日本の企業と面 談する際でも、外資系であれば、英語の面接があるので、このようなワークショップは結構役に立つと思います。
実際に録画したものを再度見直すと、今まで気づかなかった改善すべき点が良く分かります。録画したビデオは、そのまま自分で持ち帰ることもできるのですが、持ち帰ると、どこで流出してしまうか分からないので、そのまま削除でお願いしますということにしました。(笑)