Campus Report 2002

山中 里織 to The University of Chicago Booth School of Business(全28回)

MBAホルダーへの道

Vol.21 WSEEC / Don Interview Ver.2

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アイスラテin late November

こんにちは。秋学期が終了し、冬休みに突入しました。今年のシカゴは暖冬で最後の数日間を除き非常に過ごしやすい(といっても零下にならなかったのでありがたいということなのですが)日々でした。写 真は11月下旬にもかかわらず15度程度とあたたかく、おもわずアイスラテを購入した際に撮影したものです(in Harper Library)。

今回は11月はじめに行われた起業関連のConferenceと、昨年に引き続き行ったAdmissionのヘッド、Donとのインタビューについてお伝えします。

<WSEEC-起業関連のConference>

もう1ヶ月も前のことになりますが、11月14日にシカゴGSBのダウンタウンのキャンパス、Gleacher Centerにて、Entrepreneurial Venture Capital Group(EVC)主催の起業をテーマにしたカンファレンスが開催されました。内容は、Key Note Speakerや各テーマに分かれたパネルディスカッションを通じて、昨今のVenture事情、トレンド等についての造詣を深めようというものです。

もともとビジネスプランコンペに参加したりと起業には興味があるものの、卒業後すぐのキャリアとしては現時点で積極的に動いていないこともあり(かつアメリカでのVC就職は宝くじより厳しそうなため)、これまで正直EVCメンバーとしてはそれほど活発に参加していなかったのですが、今年はInternational PanelにGlobis ApaxのパートナーでありGSBの卒業生でもある細谷 淳氏を招くことを提案したことがきっかけでこの会議の運営に関わってきました。

昨年の会議を見てこのフィールドに対しあまりに日本のプレゼンスが低いと感じ、今年はぜひ日本からスピーカーを招きたいと考えたのがきっかけでした。

当日は、予定していたパネリスト4名中2名が突然のキャンセル(やむをえない事情だったのですが)が出て少しあせりましたが、パネリスト2人という難しい状況下、細谷さんが自らのご経験に基づいた考察をいろいろと話していただき、非常に内容の濃いパネルになりました。

なによりもわたしがうれしかったのが、これまでJapan= Nothing to do with VCというイメージを持っている同級生が大半だった中で、パネル後のFeedbackにおいて「日本のベンチャーに関して、あるいは市場そのものに対し実は以前は全く興味がなかったが、今後注目していこうという気になった」という意見が聞かれたことです。

正直、アメリカのVCの世界は特定(別)の人間が徘徊するサロン、のイメージが強く、良い印象を抱いていなかったのですが、その一方でGSBでのクラス(Commercializing Innovationなど)を通じ、非常に成熟した学ぶべきものの多い分野であることを実感します。

所詮、VCであっても、コンサルティング、しいては通常の事業会社など、どんな分野に身を置いても新しいビジネス(セクション)の立ち上げというのは避けて通 れないことであり、今回の会議や、GSBでの非常に充実したEntrepreneurship Programを通じ、少しでもそのエッセンスを身に着け、ビジネスに生かしていければと思っています。

<DonとのInterview>

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Donを囲んで

去年、Admission Director、Donとのインタビューを行ったのですが、今年も引き続き第2弾を実施しました。詳しい内容はGSB現役生が運営するサイト、J-bookに掲載されているのでそちらをご覧になっていただけると思いますが、ここではわたしが特に印象に残ったことをレポートしたいと思います。

1.Competitive, but equally Social!

再三話してきたことではありますが、いまだに、シカゴ=Lecture好きのがり勉タイプ、というイメージがまだまだあり、DonはGSBコミュニティーにいる生徒たちが優秀であることに加え、人間としてWell-rounded(バランスのとれた)であり、それを重視して審査を行っている旨、強調していました。これはレセプションでも強く言っていることのようです。

その証左として、シカゴではインタビューをInvitationではなく全員に行っていて、実際に会うことでしかわからないCommunication Skill, Soft Skillを他の審査項目と同様に重視しています。

わたしもインタビューを行っていて感じますが、レジュメやエッセイからではどうしてもわからない部分 - たとえば、質問に簡潔に答える能力、全体感を見て話す力、相手の知りたいことを見抜き的確に答える思慮、予期せぬ 質問に対応する柔軟性、等々 - は、やはり実際に会ってみないとわからないところであり、シカゴGSBはこういった能力が優れたビジネスパーソンとしての不可欠な資質として見落とすことをしたくない、考えているといえると思います。

2.Freedom, is a keyword

シカゴでは、学生の自由度が圧倒的に高いです。コアを除きすべて自由に組めるカリキュラム。DSAC(アドミッションに属す学生組織)に対する裁量 の幅もかなり大きく、審査のスタイルも強制しません。あくまで、学生の良識に任せてくれていて管理ということがまずありません。

たとえば、生徒が自分の出身地でVoluntaryに行うInformation Sessionなども、何を言え、これをしろといったことはまったく言われず「皆さんが本当に感じたGSBの経験をShareしてくれ、それがCredibilityの高い、一番よいGSBの宣伝なんだ!」などと、とてもEasy Going。

そんな自由奔放な中でのQuality Controlはどうなっているの?と思われるかもしれませんが、そこはさすがにFree Marketを唱えるシカゴ大学、マーケットの制約がきちんと働いているのでしょう。もちろん、Out layerがいることは否定しませんが、こういった審査を経て合格してきた生徒たちはみな、頭がいいことは言うまでもなく非常にバイタリティー&人間味あふれる仲間たちだと思います。

3.「We are A B-SCHOOL!!!」

これはなかなかぐっと来るメッセージでした。これも再三このレポートで主張してきたとおり、シカゴはあまりにもFinanceの強さが有名なゆえに、Finance Onlyだと思われがちですが、まったくの誤解だということです。

Donは、GSBにはFinance, Entrepreneurship. Marketing, Strategy, General Management他合計16の専攻があり、どの分野についても生徒を満足させる奥の深いクラス、プログラムが用意されていることを熱く語りました。GSBでは、Businessに必要とされる知識、スキルをきちんと身につけるためのSolidなツールが用意されたA(エイ) B-Schoolなんだ、と。それは、わたしは4学期分の経験を通じ、実感していることでもあります。

次回以降は、今現在もゆっくりと?進行している就職活動、冬休みに突入するまでの生活、来学期(冬学期) の履修予定授業について、等お伝えしたいと思います。

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