Campus Report 2002

倉本 大亮 to Haas School of Business, UC Berkeley(全42回)

MBAホルダーへの道

Vol.35 Final

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11月末のThanksgiving Weekendが終わると、MBA学生はFinalがすぐに待ち構えているせいか、かなり忙しくなります。2年生になると、必ずしも教室での試験ではなく、論文、プレゼンテーション、レポート、Take-Home Examとさまざまな形式で行われます。今回は、このTake-Home Examについて少しコメントしてみたいと思います。

Take-Home Exam

Take-Home Examは言葉通り、持ち帰り試験のことであり、通常24時間与えられ、教科書、講義ノートなどあらゆる資料を参照しながら、回答することができます。問題の配布および提出がインターネットで行われるため、人によっては、一足先に旅行先に出かけ、現地からこのExamを受ける人もいます。

唯一行ってはならないことは、クラスメートと試験の内容について話し合うことです。教室で受ける試験は、もちろん全て持ち込み不可なので、人によっては、精神的なゆとりからTake-Home Examを好みます。といっても、学生がどの形式で試験を受けるか選ぶことはなく、そのクラスを担当している教授が試験の形式を選ぶのですが、、。

私の場合、このTake-Home Examは少し曲者のように感じます。というのは、教室内であれば、通 常3時間という区切られた試験なのですが、Take-Home Examだと与えられた時間、ぎりぎりまで使おうとするので、時間的にかなり消費します。そして、教科書や講義ノートを見ることができるせいか、何度も読み返して細かい点についても、とりこぼしのないように心掛けます。

更に、インターナショナルにとっては、時間が充分に(?)与えられているTake Home Examは、文章の構成、言い回しなど通常の試験以上に気を遣います。Take-Home Examは誰もがこのような努力をするので、ちゃっちゃっと出してしまうと、自分の試験の回答内容が相対的に見劣りしてしまいます。ですので、Take Home Examは、想像する以上に大変で、それなりに勉強することになります。

思えば、これも教授の思惑通りなのかもしれません。通常の試験より、回答内容のレベルは必然と良くなりますので。MBAでは、教授は成績をつけるというより、どれだけ学び吸収してくれたかということを気にしているようです。つまり、試験は査定を目的とした通 常の「試験」であるより、試験というプロセスを通してどれだけ学んだかということも重要と考えられているようです。

2003年も今回のレポートで終わりとなります。アプリカントの方にとっては、アプリケーションなどで忙しい時期を迎えると思いますが、体調にはくれぐれも気をつけ、合格を目指し頑張っていただければと思います。

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