Campus Report 2002

高橋 邦比呂 to Tepper School of Business, Carnegie Mellon University(全46回)

MBAホルダーへの道

Vol.29 いよいよ2年目に突入!

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毎度遅れ気味のMBAレポートも急ピッチで何とか9月の内容に突入、今年中にできれば10月まで!を目指します。今回は東京でのインターンから戻ってきた9月前半の内容をお届けします。

■ 毎度お馴染み、バタバタ渡米

8月22日にインターンを終えたと同時に、25日の出国の準備。今度は一人身ではなく、妻と4月に生まれた娘も一緒に渡米するため、大仕事だ。インターン中から前もって、少しずつ荷物を船便で送付して、渡米当日の荷物をできるだけ少なくするように努めた。

子供がいると特に困るのは、成田からピッツバーグへは直行便がないこと。今回はシカゴ経由を選んだのだが、飛行機の「メカニカル・トラブル」でシカゴで8時間の足止めをくらったときには、さすがに親子とも泣けてきた。結局、出発から30時間近くかかって、なんとかピッツバーグに到着。ホッとしたというより、何しろドッと疲れが出たという感じ。とにかく、ピッツバーグでの新しい生活がまた始まる。

■ 2年目に向けて - 所感

インターンを3ヶ月やってみて思ったのは、実務は学業よりずっと「細かく」仕事をすることを求められるが、学術的(理論的)に物事を考える機会が学業より限られていること。学業は現実から乖離してしまうという欠点があるものの、理詰めで考えるにはいい機会を与えてくれる。これは実務ではなかなかできないことで、勉強の価値を再認識した面 がある。

例えば、投資銀行という仕事はファイナンスを中核とする業務だが、学校でやるように四六時中ファイナンス理論を考えている暇と余裕は殆どない。特に若手の場合は、厳しい締め切りのなか、とにかく数字をつくりあげたり、アウトプットの資料を作成すること、スプレッドシートを完成させることに集中する。

気付けば「仕事人」としての腕は上がっているが、ファイナンス理論の理解をどれだけ極めたかというと、人にもよるだろうが、どうしても限界があるだろうと感じる。学問の欠点も否めないが、やはり机に向かって勉強に集中することの価値もあるのではないかと、改めて感じるようになった。

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9月のピッツは快晴続きで気持ちがいい(キャンパス)

夏を通じてもう一つ変わったことは、ビジネスに対する見方だ。当たり前のことだが、マーケティングもオペレーションもITもファイナンスも、すべてビジネスの一面 を捉えているにすぎない。経営者であれば言うまでもないが、例えばマーケの担当者であっても、ファイナンスやIT(Eコマース)の知識がまったくないと、マーケの攻め方も不十分になると思う。

ビジネススクールで勉強する者としては、やはりファイナンスやITなどの特定分野に集中しすぎるのではなく、バランスのいい心構えと勉強方法が必要だと感じる。これは留学前にも漠と感じていたことではあったが、実際に前職(会計事務所)から離れて夏の間にビジネス寄りの業務を垣間見させていただいたこと、また勉学からしばし離れて心の余裕が少しでてきたからか、より一層強く感じるようになった。

上記に関連することだが、大学時代、私の出身学部の学部長であった加藤寛氏(現千葉商科大学長)がされていた話をふと思い出す。当時、加藤氏は「総合政策学部」という学部をつくったことに関して、これまでの学問が「縦割り」になりすぎており、「木を見て森を見ず」の状況に陥いっていることを理由とされていた。この場合、経済とか商学、法律、社会、政治などの分野が「木」を意味する。

しかし、政策立案と意思決定の現実では、政策担当者は「自分は経済畑ですから、経済だけ考えます」とは言えない。法律、社会などの諸分野の知識が必要になる。政策の立案(意思決定)は「全分野」に通 じていなければできない。そのような趣旨から、学問における「縦割り」をなくして「総合政策」という取り組みをする、といった話であったと記憶している。

この話は、ビジネスや経営にもそのまま通ずると思う。ファイナンスもITもマーケも戦略も組織論も、経営の一側面 であって、全体ではない。また、すべてそろえたとしても、経営のすべてを網羅することはできないと思う。ビジネスだけでなく、マクロ経済、政府の動向、企業倫理や社会貢献・環境への配慮なども考慮する必要がある。最近流行の議論ではあるが、「全体を見る目」を養う必要があると感じる。

こんな当たり前のような事実を何となく感じながら、2年目に取り組みたいと感じている。

■ 今学期の履修科目

1年目は少々無理して5科目を受講したが、どうも「広く浅い」勉強になりがちであった。そこで2年目は、多少狭くなってしまうことを覚悟で、一つ一つの科目に深く取り組むため、4科目の受講に切り替えることにした。今学期は、(1) International Business Management, (2) Oral Management Communication, (3) Internet Marketing, (4) Management Game II である。

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Mini1の教科書-少ない!

4科目のうち、Oral Management Communicationは必修で、要はビジネスプレゼンの授業。Management Game II も必修で、前学期からの続きだ。あとの二つは選択科目で、それぞれ興味のある分野だ。

写真のとおり、今学期の教科書(コースパケット)はたったの2冊だけで、International Business ManagementとInternet Marketingだけだ。これまで毎学期「広辞苑2・3冊分」の教科書の山を読まされてきたが、随分な変わりようだ。「やはり2年目は少しは楽なのか」と、少し期待。授業内容については、次回以降、またご報告する。

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