Campus Report 2003

小川 美弓 to The Wharton School, University of Pennsylvania(全25回)

MBAホルダーへの道

Vol.5 2nd Quarterが始まりました!

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9月末から始まった就職活動が10月24日~26日のBoston Career Forumで一旦ピークを迎えた直後の10月28日(火)から、2nd Quarterが始まりました。就職活動真っ只中の我々日本人学生にとっては、かなり厳しいQ2の滑り出しとなりました。

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Korean, and Japanese Party

そんな中、唯一の救い?となったのは、11月6日に中国・韓国・日本の生徒有志で開いた Chinese, Korean, and Japanese Party!でした。アジアで近くの国に住む者同士互いに親交を深めよう!ということで、1年生を中心に合計で40名近くの学生が集まり、楽しく食事をしながら、飲みながら歓談し、さらには2次会でカラオケへ!! 

久しぶりに何もかも忘れて笑い、話し、歌い・・・元気を取り戻すことができました。今回のレポートでは、2nd Quarter、11月の生活についてレポートさせて頂きます。

<2nd Quarterの授業内容>

私が属するクラスの2nd Quarterの時間割は下記の通りです。Q1から続く月・水1眼目 の"Financial Accounting"はwaiveしていますが、Q2ではElectiveの授業をとらなかったため、通 常より少し負担が少なく、月曜1コマ・火曜3コマ・水曜2コマ・木曜3コマの授業となりました(Spring Semesterからは頑張ってElectiveをとる予定です)。以下では、Q2に受けている授業の中で、印象に残ったことや思うことについて 書かせて頂きます。







Monday

Tuesday

Wednesday

Thursday
9:00-10:30 (Financial Accounting) Management of People at Work (Financial Accounting) Management of People at Work
10:30-12:00 Operation Management Financial Analysis Operation Management Financial Analysis
12:00-13:30        
13:30-15:00   Competitive Strategy Ethics and Responsibility Competitive Strategy
* Operating Management:

これまで財務諸表監査を中心に、会計・税務・監査の仕事に従事してきた私にとっては、1st Quarterで学んだ"Statistical Analysis for Management"に続いて、目新 しく興味深い科目です。毎回の授業でcaseを取り上げ、現状のOperationの理解、問題点の発見、改善策の検討を議論していきます。その際、数量 分析を多用し、客観的根拠を伴った分析をすることがやはり強調されます。

また、毎回のcaseで取り上げられている企業が属する業界経験者であるクラスメイトの、非常に興味深い体験談を、教授がうまく引き出してくれるのもこの授業の魅力の一つで、私にとっては、2nd Quarterで一番おもしろい授業です。

* Management of People at Work:

その名の通り、人をいかにマネジメントするかについて学ぶ科目です。個人、グループ、組織の順に、いかにやる気を引き出し生産性を高めるか、逆に、何がやる気や生産性を下げる原因となりうるのか、リーダーとしてどのような形でグループや組織を作り率いていくべきなのかについて、毎回caseを取り上げながら議論をしていきます。

Caseを考える度に、"問題点の指摘は容易だが、自分がその状況に置かれた場合、実際、その問題にどう対処するか?を考えることは非常に難しい"ということを痛感し、ビジネスにおいて一番大切なのはやはり"人"であるという思いを新たにしています。

また、2nd Quarterの半ばで、自分が以前勤めていた職場で、自分がいかにマネジメントされていたか・・・モチベーション、ジョブ・デザイン、報酬制度、意思決定システム等々・・・に関する個人的経験を、授業で順に学んだいくつかの理論に当てはめながら分析して1000 wordsにまとめなさいという課題があり、自分自身の実際の経験を理論的に考察するというおもしろい体験ができました。

* Ethics and Responsibilities:

授業のスタイルは教授ごとに様々なようですが、私のクラスでは、コンサルティング、投資銀行、コンシューマー・プロダクト・マーケティング、M&A等で活躍されている実際のビジネス・パーソンを教室に招き、彼らが直面 したEthical Dilemmaについてディスカッションをするという、非常に興味深い形式で授業が進められています。

先週木曜日は、M&Aに関連して"ライバル会社が機密文書を公の場に置き忘れているのを見つけた場合どうするか?"という議論でかなり白熱しました。Ethicsの授業だから当然"見てはいけない"という話になるものだと思っていたのですが、「中の情報は"見る"が、インサイダー取引の法を犯してしまうようなその情報に基づく有価証券"取引は絶対に行わない"」という意見が多くあったことに驚きと戸惑いを隠せませんでした。

授業の後でさらに教授やクラスメイトと議論をしましたが、「ビジネスの世界は"食うか食われるか"であり、特にM&Aや投資関係の業界の競争の熾烈さを考えると、現実の世界がどうなっているかを知ることも大切だ」という意見にさらに驚かされました。

「業種によって求められるEthicsの程度が異なるというのはおかしくないのか?」と聞き返したところ、「国や業種ごとに異なるビジネス慣行が容認されているのが実際で、日本の系列企業間の取引などは、アメリカだとカルテルにひっかかってしまうような考えられないものだが、日本ではそれが慣行として認められている」と。続きの議論は翌週に持ち越されることとなりました。

<Case Study: Joint Venture of General Motors and TOYOTA>

Management of People at Workの授業で、GM単独で工場を運営していた時は生産性が非常に低く問題となっていた工場が、TOYOTAと合弁しTOYOTAの管理方式を前面 的に取り入れた結果、同じ工員が働いているにもかかわらず全米で有数の生産性の高い工場に生まれ変わった、というcaseが取り上げられました。

クラスディスカッションの最初に、以前日本で働いていたことがあるというクラスメイトが、「日本は非常に階層的で下の人を尊重しない社会なので、TOYOTA方式成功の秘訣とされている"工員1人1 人の尊重"というのは日本的でない気がする。もしこれが本当だとしたらTOYOTAだけが例外なのではないか? 1人1人の尊重というのは、どちらかというと欧米の考えに合うものではないか?」と発言しました。

"それは誤解だ!"と、いてもたってもい られなくなった私は手を挙げて、「日本の社会が階層的だとすれば、それは、下の人を尊重しないという意味ではなく、上の人を尊重するという意味だと思う。トヨタに 限らず日本の工場では、工員1人1人が尊重されており、また同時に、工員の方々は、"他の誰でもなく自分達がいいモノ作りをすることによって自分達の会社を支えているんだ"という誇りを持って仕事をしている。」と斬りかえしました。

これまでElectiveの授業では何度か発言をしていましたが、実は、自分のクラスのCoreの授業ではこれが私の記念すべき最初の発言で、私が話し始めると教室がいつに なくシーンと静まりかえったことと、授業の後でクラスのみんなから一斉に"Congratulation!"と言われたことで、忘れられない1コマとなりました(あまり褒められたことではなく、そもそも、もっと積極的に発言していく必要があるのですが ・・・)。

<Japan Night>

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Whartonには、日本人学生や日本に関心やゆかりのある学生が集り、ゲスト・スピー カーを招いての勉強会開催や、日本での就職活動関係の情報の取りまとめ、イベントの開催等をしている"Japan Club"という組織があります。このJapan Clubで、11月22日(土)に、Whartonを中心としたペンシルバニア大学の生徒等に日本のことをもっとよく知ってもらおう、日本にもっと親しんでもらおう、という主旨の"Japan Night"と称するパーティーを開催しました。

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今回は、なんとこれまでの中で最大規模となる約290枚のチケットの売り上げを記録し、お寿司を初めとする日本の食べ物 &飲み物を楽しんでもらいつつ、参加者の方の飛び入りOKでお餅つきの実演・近所の道場の方に来ていただいて合気道と空手道の実演・お寿司を注文したレストランの板前さんの"にぎり"の実演・そして最後は恒例?の日本人メンバーによるバンド演奏 ・・・と盛り沢山のイベントで、あっという間に楽しく3時間が過ぎ、当日来れなかったクラスメイトが週明けに会った時に改めて残念がってくれるほど、パーティー は大盛況・大好評!のうちに幕を閉じました。

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私は食べ物担当だったので、パーティー当日の朝から、1年生有志4人の協力を得て、散らし寿司・炊き込みご飯・高菜・ゆかり(青じそ)の4種類のおにぎり作りをしました。みんなに貸してもらった4つの炊飯器を、Studio (日本でいうワンルーム) の決して大きくはない私の部屋のあちらこちらでフル稼働させ、ご飯を炊いては混ぜて握るという作業をすること約4時間、200個余りのおにぎりが完成しました。

作業を始めた当初は、大きさや形にかなりバラつきがあっておかしかった のですが(ちなみに、私は高校生の時に特訓?した成果があって、"おにぎり作りは"上手です) 、作業が進むにつれ、目に見えてみんながどんどん熟練?していくのがわかり、"Operation Management"の授業の影響で"どの作業がボトル・ネック???"とみんなブツブツ言いながらの、楽しいおにぎり作りとなりました。

<Team Meeting for Leadership and Teamwork Assessment >

"素晴らしいリーダーは、自分自身のことをよく理解した上で、常に自分の成長と発展のための努力をし続けているものであり、自分自身をよく理解するための最良の方法として、周囲の人からフィードバックをもらうことが挙げられる"という主旨で、Quarter毎に、Learning Team Member間で相互にフィードバックを行うことが求められています。

Web上でそれぞれが各評価項目に関するratingと総合的なコメントを各チーム・メイトに対して記入する(匿名になっていました)と、各自が他のチーム・メイトからもらったフィード・バックを見られる仕組みになっています。

Leadership Fellowと呼ばれ、メンター的役割を果たしてくれている2年生を一名交え、これまで一緒に色々な課題に取り組んできた経験や、クラスでのお互いを見合ってきた経験を踏まえ、真剣にお互いのことを考え合って、よくできている点・改善していくべき点を一つずつ挙げて話し合うという、とても貴重な時間をもつことができました。

それぞれが感じていること、考えていることを、面と向かって互いに口に出して話し合うことの大切さを、8月末のLearning Team Retreatの時と同様に感じまし た。

今はちょうどThanksgiving Holidayで、もうすぐ2nd Quarterの試験期間がやってき ます。Fall Semester (=1st & 2nd Quarter)がもうすぐ終了するということは、1年 生の半分が過ぎようとしているということであり、2年間のMBAプログラムの4分の1が 過ぎようとしているということでもあり・・・正直驚きを隠せない私ですが、引き続き元気に頑張ります。

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