Campus Report 2003

小川 美弓 to The Wharton School, University of Pennsylvania(全25回)

MBAホルダーへの道

Vol.4 怒涛のような10月!

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怒涛のような10月は、"阪神タイガース・リーグ優勝祝勝会 in Philadelphia"と共に始まりました。Whartonの阪神ファン (?・・・日本人9名・韓国人1名) が結集し、阪神グッズに囲まれながら、写 真からおわかり頂けますように、とてもここがアメリカ、フィラデルフィアとは思えないような雰囲気の中、阪神タイガースがリーグ優勝を決めた試合のビデオ (大ファンでいらっしゃる2年生の方がお持ちでした!) 観戦をしながら祝勝会を開きました。

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阪神タイガース・リーグ優勝祝勝会 in Philly

生まれも育ちも大阪の私ですが、実は特にどこの野球チームのファンというわけではありません。しかし、残る人生で何度経験することができるのか?というくらいに貴重な阪神タイガースの優勝を、今ここで祝わずにはいられない!と思い、本物?の阪神ファンのみなさんと楽しい時間をご一緒させて頂きました。

今回のレポートでは、本当に文字通り"怒涛"のように過ぎていった10月の出来事についてレポートさせて頂きます。

<ついに?風邪でダウン!>

阪神タイガース・リーグ優勝祝勝会を楽しんだ翌朝、ものすごい喉の痛みと共に目覚めました。"こんな時に風邪でもひいたら大変だ!"と、フィニッシュ・コーワAで喉をシュッシュッとしまくり、その週末はおとなしく部屋で過ごそうと心に決めたものの、既に手遅れだったようで、金曜日の午後からグングン熱が上がり、頭がガンガンして、さすがに身体もだるく、何をする気力もなくなって、本当に週末をずっと部屋で、それもベッドの中で過ごすこととなってしまいました。

いつもなら、風邪気味だなと思うことがあっても、たくさん食べてたくさん眠って一日で元気回復!の私ですが、今回は何故かそうはいかず、唯一の頼みの綱だったフィニッシュ・コーワAもあっという間に底をつき、のど飴や食料を買いに出かける力もでず、ただただ部屋でぐったり過ごしていました。

部屋で一人おかゆを作って食べ、りんごを食べようと思い立ってシャカシャカりんごを擂りおろしていた時に、"あぁ、アメリカで唯一人・・・"などと、ちょっと弱気になってしまいました。

週末にあったチームミーティングの準備もできず、参加してもチームメイトに風邪をうつしてしまうだけになってしまいそうだったため、結局欠席させてもらうこととし、そろそろ食料や水も底をついてしまうな・・・と思いつつ、外出する元気もないままにいた日曜日の夕方、ペンシルバニア大学の他の学部で研究員をしている友人から、たまたま何かの用で・・・肝心の用件が何であったのか?は全く思い出せません・・・電話がかかってきました。

声がほとんど出ない状態の私を笑いながらも心配してくれ、水や食料にのど飴、さらには"一緒に食べよう!"と近所のおいしいレストランのChineseをテイクアウトしてその友人が部屋を訪ねてきてくれた時は、感激でした。 その後、熱は37度くらいまで下がったものの、声がほとんど出ない状態が続き、それでも学校の授業には休まずに行ったのですが、さすがに"Management Communication"の授業のPersuasive Speechはできず、翌週に延ばしてもらうことになりました。

夜中に一人暗い部屋で咳き込んで眠れない日が続き、かなり辛かったです。おそらく風邪の原因は、9月から始まった授業の課題と予習の山のペースを掴みきれず自分の容量 を超えて無理をしてしまったことと、9月末に参加したVenture Leadership ProgramのObstacle Courseで泥まみれになった後、なんと冷水!のシャワーしか浴びれず寒くて唇が真っ青になってしまったこと (軍隊では温水シャワーはなく冷水シャワーが普通だそうです!)の二つだと思います。

ただ、風邪をひいてしまったのも、いつになく長引いてしまったのも、一重に自己管理ができていなかった結果 だと思うので、本当に恥ずかしい限りで、反省しきりです。と同時に、風邪ひき期間中、周囲の人々の温かみに色々と気付かせてもらうこともできたので、"風邪をひいて本当に良かった?!"と、深く感謝もしています。

<初めての試験期間到来!>

9月3日に始まった6週間の1st Quarterもあっという間に過ぎ、ついに初めてのExam Periodがやってきました。ただ、私は、"Financial Accounting"と"Managerial Economics"をwaiveしていたこと、その代わりに選択した"Managerial Economics and Game Theory"はMid-termで既に試験を終えて残るはケースのwrite up提出のみとなっていたことから、通常の1年生が5科目分試験を受ける必要があることと比べると、3科目分のみの試験となり、比較的負担は少なくてすむはずでした。

が、何故か試験期間中も変わらず・・・というか、Quarterの終わりだからと却って大きな提出課題がいくつか重なったことと、アメリカや他の国での就職を考えている他のWharton生よりもずっと早いこの時期に日本でもサマーインターンシップのための就職活動がぶつかってしまったことから、それはそれは大変な試験期間となりました。

最初にやってきた試験は、"Marketing Management: Program Design"でした。3時間で、添付資料も入れて約7ページのCaseを読み、問題点の指摘、及び、改善提案とその根拠の提示をまとめて書くという形式の試験でした。小さいながらも、内容的には通 常のCase Write upと全く同様のことが求められるので、3時間が本当にあっという間に過ぎてしまう、恐れていた通 り非常にハードな試験でした。

前回のレポートで報告させて頂きました通り、Qualitativeな分析と合わせてQuantitativeな分析の重要性が非常に強調されるので、まずは入念に数字の分析をする必要があります。が、そこで時間をかけ過ぎてしまうと、せっかく分析した内容を文章にまとめていく時間が足りなくなってしまう・・・ということになりかねないため、特に英文の読み書きのスピードが圧倒的に遅いInternational Studentは、全体のバランス=時間配分が何より大切な試験でした。

ほとんどのクラスメイトが、Blue Bookと呼ばれる試験の解答記入用の小冊子2~3冊にわたってたっぷり解答を書いている中、私は1冊分ちょうどを書き上げた時点でtime upとなってしまい、来年もまたCoreのMarketingの授業を受けることになってしまったらどうしよう???と胸を痛めながら帰路に着くこととなってしまいました。

二つ目に受けた試験は、"Statistical Analysis for Management"で、2時間で五択問題を40問解く試験でした。"一見簡単そうにみえて、実はきちんと理解できていないとどこかで迷ったり、ひっかかったりしてしまうようにうまく作られた問題だなぁ"と感心?しながら、結局私は2時間みっちり悩むこととなりました。

最後に受けた試験は、"Financial Analysis"で、1時間半に4つの大問 (NPV計算問題3つと、CAPMを使った計算問題1つ)を解く試験でした。どれも授業内容をきちんと理解できていれば解ける良問でしたが、時間制限かかなり厳しく、速さと正確さのバランスが問われる試験でした。

特に、私がこれまで財務諸表監査の仕事で使い慣れてきた大きな電卓とは全く異なる小さなサイズの財務電卓を必死で操りながら、時計を睨みながらの1時間半となりました。

<就職活動 in Philadelphia and Boston>

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厳しく辛かったBoston唯一?の救いとなったシーフード・ランチ

日本でのサマー・インターンシップ探しを考える場合、アメリカを初めとする他国で働くことを考える場合と比べてかなり早い時期に就職活動が始まり、あっという間にプロセスが進んでいくこととなりますので、その流れに取り残されないよう、しっかりと自分が本当にしたいことを見据え、入念な準備を予め行っておくことがとても大切になります。

学校のCareer Management Officeは、レジュメ作りやレセプション参加時の注意点に関するインフォメーション・セッション、インタビューの練習等々、盛り沢山のリソースを提供し、万全の体制で生徒の就職活動を支援してくれます。が、どうしても、アメリカでの就職に合わせたタイミングで様々なサポートを提供してくれることとなるので、我々日本人学生は、独自にCareer Management Officeにお願いをして、本来よりも早いタイミングでレジュメ・カウンセリング等をしてもらい、大変参考になりました。

日本人同級生から聞いた話では、ビジネス・スクールの合格発表後、5月~6月に、外資系企業(投資銀行・戦略コンサルティング会社・メーカー)等主催のレセプションに参加し、ネットワーク作りをした上で渡米されているようです。私は、ずっと大阪で仕事をしていたことと、また、4月上旬には既に渡米していたこともあって、そういった日本での就職活動やネットワーク作りは一切しないまま、秋の就職活動本番を迎えることとなりました。

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留学準備中に大阪で知り合った友人との久しぶりの再会

就職活動の場は大きく分けると二つあります。9月末から11月半ばにかけてPhiladelphiaを直接訪問して下さる企業のレセプションやディナーに参加させて頂き、お話しをお聞かせ頂いたり、面 接を受けさせて頂いたりすることと、10月25日前後に開催されるBoston Career Forumに参加し、一同に会して下さっている各企業の面接を受けさせて頂くということです。

できるだけ色々な方と直接お会いしてお話しをさせて頂きたく、Philadelphiaを訪問して下さる会社のレセプションにはほぼ全て参加させて頂きました。複数の業種の様々な会社の方々と、短期間のうちに集中してたくさん会い、お話しさせて頂く中で、自分自身のことが段々とわかってきたり、改めて考えることが出てきたり、非常に有意義で貴重な機会を頂くことができました。

業種ごとの就職活動時期は、微妙に異なっていて、投資銀行であれば、BCFをクライマックス?と考え、たとえ、その後に自分の学校のある地域を訪問して下さる企業であったとしても、早めにアプローチし、ボストンで面 接をして頂けるよう、アレンジしておく必要があるようでした。


また、メーカーであれば、BCFをスタートと考えてよいようであり、戦略コンサルの場合は、BCFはほぼ関係なく、学校のある地域を訪問して開いて下さるレセプションに参加させて頂き、その時に、もしくは、年末年始の一時帰国時に、さらには年明け1月下旬~2月にかけてアメリカで面 接という流れになるようです。

9月に始まった授業の忙しさに圧倒され、準備不足のままに就職活動が始まってしまうと、本当に大変なことになります。自分自身がどこで何をしたいのか?をしっかり考えた上で、早めの準備・早めの対応が何より重要だということが、今になるとよくわかります。また、色々な意味で、"タイミング"が非常に重要であるということも、今になるとよくわかります。

<Halloween Party!!>

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Halloween Party: チームメイトのCarlos

10月31日(金)は、Whartonの生徒会主催のHalloween Partyの日でした。就職活動と試験期間とで完全に力尽き疲れきった状態であったことと、10月28日(火)から始まったばかりの2nd Quarterの準備等々で頭の中がいっぱいであったことから、"今年のHalloween Partyへの参加は諦め、来年気合を入れて参加しよう"と思っていた私ですが、周囲が楽しげに"何に変装しようか?"と悩んでいる姿をみていると、やっぱり居ても立ってもいられなくなり、急遽予定を変更して、Partyに参加することとしました。

真剣に変装用の衣装探しに奔走する友人達にjoinし、バスとタクシーを乗りついでかなり町外れの変装衣装屋さん (?・・・このお店は普段一体何を売っているのだろう?と悩んでしまうようなお店) まで行きました。"こんな所までわざわざ衣装を買いに来る人なんているのかな?"と疑問に思いつつお店に入ってみると、驚いたことに、クラスメイトや同じアパートの向かいの部屋に住む同級生等もまた、真剣そのもの?に衣装探しをしていたので、思わず笑ってしまいました。

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Halloween Party: 同級生のDavidと

夜11時を過ぎた頃から参加したPartyは、想像以上に楽しいものでした。みんなものすごい気合で変装しているので、誰だかわからない人がいっぱいのように見えて、実はよく知っているクラスメイトだったりすることが多く、驚き!の連続でした。"本気で遊ぶ・楽しむ"ということは、こういうことを言うんだな・・・と、何だか変な言い方ですが、"いい勉強"になりました。みんなと楽しく踊って、笑って、怒涛のような10月を締めくくるにふさわしい素敵な夜になりました。

初めての試験期間と就職活動の大波が去り、10月28日(火)から2nd Quarterが始まります。

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